SAITO Yukihiko, NAKAMURA Osamu, KINOSHITA Isami, SHIINO Akio
Journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture 64(5) 887-892 2000年 査読有り筆頭著者
空間管理の停滞が起きている中山間地域において,「グリーンツーリズム(以下G.T)によって空間管理を再生していく仕組みづくり」に資する知見を得ることを研究の目的とした。すなわち,G.T.を契機とする集落空間管理の変容を概観し,集落空間管理の作業頻度の傾向から農家を類型化し,類型とGTへの参加意識,参加状況との相関を分析し,以下の結論を得た。(1)GTを契機とし,地域住民,都市住民による,多様な空間の管理の再生とこれに対応した新たな管理システムの創出が見られた。(2)農家毎に見た, G.T.への参加意識の高さ,参加状況の多様性と,「水田管理作業頻度全般の高低」,「非水田管理作業全般の低さ」には相関が見られた。