研究者業績

礒部 智加衣

イソベ チカエ  (Chikae Isobe)

基本情報

所属
国立大学法人千葉大学 大学院人文科学研究院 准教授
学位
博士(学術)(2005年3月 広島大学)

J-GLOBAL ID
200901011068997623
researchmap会員ID
5000020983

論文

 14
  • 相馬 敏彦, 礒部 智加衣
    実験社会心理学研究 56(2) 165-174 2017年  
    <p>二者関係の中で,接近動機をもつ個人は他者との相互作用にポジティブな結末を求め,回避動機をもつ個人はネガティブな結末を避けようとする。このような社会的動機が動機保持者のもつ関係評価や感情に影響することはこれまでに示されているが,相互作用相手の動機に影響するかどうかは未だ明らかではない。だが先行研究の知見は,接近動機の強い個人によって展開された相互作用が,相手の接近動機を同調させる可能性を示唆している。そこで我々は接近動機の強い個人が接近的相互作用を展開することで(個人内過程),相手もより強い接近動機をもつようになる(個人間過程)と予測した。2011年の4月と5月の二回にわたって日本人大学生を対象とするパネル調査を行った。経時的actor–partner相互作用モデルの結果は,接近動機における収束プロセスを明らかにした。このことは,親しい二者関係の相互依存プロセスが,動機の転換だけでなく動機の強化による可能性を示唆していた。</p>
  • 相田 直樹, 礒部 智加衣
    対人社会心理学研究 15(15) 39-44 2015年3月  
    人は、所属欲求のため、拒絶された後に笑顔へ注意が向くことが示されている(DeWall et al.,2009)。また、拒絶感受性が高い人は平時において拒絶顔から注意をそらす傾向があることが知られている(Berenson et al.,2009)。拒絶感受性とは、不安をもって拒絶を予測し、素早く知覚し、過敏に反応する特性である。曖昧な拒絶後に、拒絶感受が高い人は笑顔に注意を向けることができるだろうか。本研究ではドットプロープ課題を用いて、次の代替仮説を検討した。拒絶感受性が高い人は、曖昧な拒絶後に笑顔に注意を向ける、もしくは、拒絶後に注意を向けるだろう。実験の結果はこれらの仮説に反し、拒絶感受性が高い人は、拒絶を経験しない統制条件において、拒絶顔に対する注意を高めることのみが示された。つまり、曖昧拒絶条件における選択的注意は、拒絶感受性による影響を受けなかった。拒絶感受性と不適切な反応の関係について考察した。
  • NAKASHIMA Ken’ichiro, ISOBE Chikae, URA Mitsuhiro
    Asian Journal of Social Psychology 16(4) 271-278 2013年12月  
  • Ken’ichiro Nakashima, Taishi Kawamoto, Chikae Isobe, Mitsuhiro Ura
    International Journal of Psychological Studies 5(1) 31-44 2013年2月20日  
  • 中島 健一郎, 礒部 智加衣, 相馬 敏彦, 浦 光博
    心理学研究 84(2) 162-168 2013年  
    Moderating effects of group type on the relationship between in-group social values and group identity were investigated. Previous research has indicated that values attached to the in-group, such as its status, privileges, and power, lead to increased group identity. However, these studies have not investigated the role of the type of in-groups on this effect. We conducted an experiment that manipulated the in-group type. In the common-identity type of in-group condition, formation of in- and out-groups on the basis of social categorization was established. In the common-bond type of in-group condition, interactions between the group members were conducted. Results indicated that in the former condition, the degree of in-group social values affected group identity; however, this effect was not found in the latter condition. These results suggest that social values of the in-group have an asymmetric effect on group identity, depending upon the in-group type as a common-identity or common-bond group.

MISC

 34

書籍等出版物

 4

講演・口頭発表等

 36

所属学協会

 7

共同研究・競争的資金等の研究課題

 7