研究者業績

原 寛道

ハラ ヒロミチ  (Hiromichi Hara)

基本情報

所属
千葉大学 デザイン・リサーチ・インスティテュート 工学部 デザイン工学科 教授

J-GLOBAL ID
200901068389042880
researchmap会員ID
5000048008

論文

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  • 松井 佑之介, 今泉 博子, 田原 哲, 原 寛道
    デザイン学研究作品集 27(1) 1_94-1_97 2022年3月31日  
    オフィスの観葉植物を、執務者自身が栽培し活用することは、業務間の気分転換や執務者同士の交流を促す効果が期待できる。これまで筆者らは、植物工場の栽培技術を応用した取り組みを進めてきた。その過程で、執務者が業務の合間で栽培に手間をかける状況には限りがあるため、植物の栽培をよりよい状態に維持するための栽培環境には課題があることが明らかとなった。よって、本研究では、執務空間であっても栽培環境を良好にすることを目指し、植物の葉面に滞留する空気に着目して、適切な気流を発生させ、自然環境に近い栽培環境を実現した。また、付随して生じる騒音も執務作業に支障がないレベルまで抑えることに成功した。<br>
  • 原 寛道, 高橋 明里, 今泉 博子
    デザイン学研究作品集 26(1) 1_58-1_61 2021年  
    <p>近年、植物工場の技術が一般化しつつあるが、レストランに併設されたものでも、鮮度に着目したものはない。本研究では、植物工場を併設したレストランで、食材となる直前まで栽培を可能とする什器をデザインし、来店客に付加価値の高い食体験が得られることを実店舗で提案した。そして、鮮度の高い食材が来店客にとって高い評価があることを明らかにし、レストランでの実現可能性を見出した。<br></p>
  • 原 寛道, 又吉 和真, 浦上 貴一, 今泉 博子
    デザイン学研究作品集 24(1) 1_92-1_95 2019年  
    近年、安全基準に合致しない遊具が撤去され、利用者の要求に合わずに寂れていく都市公園が多い。私たちは、子どもを中心に、柔軟な公園利用を可能にする「移動式遊具」のデザイン開発が必要だと考えた。移動式遊具とは、従来の基礎などで地面に固定された遊具とは異なり、大人が解錠すれば、子どもが自由にパーツを移動して主体的に遊べるもので、遊びの創造性を発揮できる遊具である。<br> 私たちは、遊具パーツを入れ子構造にして、コンパクトに収納可能にするとともに、収納と展開が遊びの一環として行うことで、子どもたちが自主的に片付ができることを考えた。そして、公園に多様な子どもたちが来ることを考慮し、動的遊びと静的遊びが共存して楽しめる遊具の試作検証を繰り返し、理想的に子どもたちが遊ぶ様子を確認した。<br> また、試作遊具を公園に1年以上設置し、住民団体が主体的に活用したり、放課後児童が利用できるような取組を実践し、都市公園での運用可能性についても検討した。
  • 鈴木 晴賀, 高橋 明里, 今泉 博子, 原 寛道, 田原 哲, 鈴木 健一
    デザイン学研究作品集 24(1) 1_102-1_105 2019年  
    <p> 近年の食の安全・安心への関心の高まりを受け、レストラン内における店産店消を可能にする育苗装置のデザイン開発を行った。装置は、植物工場技術の一つであるエブ&フローの潅水方法を応用した自動潅水システムを用い、店内スタッフでも失敗なく育苗ができるようになった。また、業務の一環として円滑に栽培を継続できるよう、仕組みについても提案し、1年間の検証を経て、店内で完結した栽培が可能になった。その中で、育苗の様子が店内で見えることからスタッフと来店客との積極的な会話が見られ、レストランにおける植物工場技術活用の新たな価値を見出した。</p>
  • 今泉 博子, 山口 浩平, 石田 莉菜, 原 寛道
    デザイン学研究作品集 23(1) 1_52-1_55 2018年  
    子どもは高所に居ることを好む。そこで子どもが自ら工夫し、全身を使って登り降りすることを楽しむ遊具の開発を行った。アイデア展開より、奥行きで位相が異なる2枚の波形状の壁の間を多様に登り降りする遊び方に着目した。数度の試作の調査分析により、壁の間で突っ張り、高さのある位置で体勢を維持する行動と、そこから体を持ち上げようとする行動を複数回繰り返して登る様子が見られ、四肢だけでなく腰や背中を使って登っていることが明らかになった。また壁の特定の奥行きの場所から登る行動が多く見られ、子どもが試行錯誤の中で、登りやすい場所を見つけて登っていることが示唆された。最終的な提案物を幼稚園へ4週間仮設置して検証を行い、デザインの有効性を確認できた。
  • YUYAMA Hiroko, HARA Hiromichi, SATO Kiminobu, SHIMIZU Tadao
    デザイン学研究 61(5) 5_29-5_34 2015年  
    The objective of the present study is to identify guidelines for the design of a raised bed for gardening activities conducted together by senior citizens. The experiment was planned assuming work in a standing posture. Circular raised beds with rims of three different widths and a height of 76 cm were prepared, and 38 subjects made 6 types of body movements imitating gardening work while in a standing posture. The following results were obtained. (1) It is thought to be desirable to install a rim with a variable width of up to 20cm. (2) Based on their average stature, a rough estimate of the distance up to which work is possible by senior citizens is thought to be about 60 cm from the front edge of the rim of the raised bed. (3) It is desirable to select a material for the rim of the raised bed that is suitable for supporting the body with the hands. Furthermore, the front edge of the rim needs to be shaped such that work can be done while the pelvis or thigh(s) are in contact with it without hurting the body.
  • 八田 興, 原 寛道, 田原 哲, 鈴木 健一
    デザイン学研究作品集 20(1) 1_16-1_19 2015年  
    植物工場技術の発展に伴って、身近な生活の場に農業の要素を取り入れることが可能となり、近年多様な施設内に植物工場を設置する事例が増加している。しかし、それらの事例の多くは、大規模植物工場をそのまま取り入れたものに留まっている。本デザイン開発ではその技術を身近なものにすることを目指し、食生活を改革するシンボルとして、飲食店で活用するデザイン開発を行った。人と野菜の物理的・心理的距離を縮めることで、飲食店内における食事に新たな価値を付加することを目的とする。実際の飲食店にて栽培・利用実験を行い、その場で採れた野菜の料理への反映と、美味しく食べる行為の具現化について、大きな可能性があることが明らかとなった。<br> また本デザイン提案を開発するにあたって、私たちは装置自体をデザインするのみでは成立しないと考え、栽培方法・ビジネスモデル・流通までの全てを関連づけた包括的な提案を行った。
  • 原 寛道, 今泉 博子, 芦野 愛美
    デザイン学研究作品集 19(1) 20-23 2014年  
    植物工場は、主に葉菜類の無農薬野菜を、気候変動によらず安定かつ高効率に生産できる。近年、LEDなどの技術向上により、人工光型植物工場が実用可能になり、次世代の食糧問題を解決するものとして着目を浴びている。本デザイン開発は、それらの技術を生かした共同菜園の具現化を目指した。目的は、共に野菜を育てて食べることによる、共同体意識の向上である。この目的の具現化は東日本大震災の応急仮設住宅においてふさわしいと考え、2つの仮設住宅団地で実践的開発を行った。結果として、これらの対象地での適切な条件を明確化して設置し、運用の開始を実現した。現在、さらに有効な活用を目指して継続的に利用方法の開発を進めている。
  • 原 寛道, 垂水 茂喜, 橋本 潤, 佐々木 和, 辻 奈穂子
    デザイン学研究作品集 18(1) 12-15 2013年  
    植物工場は、主に葉菜類の無農薬野菜を気候に影響を受けずに安定かつ高効率に供給できる。近年、LEDなどの技術向上によって、人工光型植物工場が実用可能になり、次世代の食糧問題を解決するものとして着目を浴びている。本デザイン開発では、その技術を素人でも利用しやすくすることによって、身近な家庭で野菜を楽しんで栽培し、生活を豊かにすることを目指した。家庭の卓上で野菜を栽培して、おいしく食べられることが具現化され、受容性評価調査からも好評であることから、大きな可能性があることが明らかになった。
  • 湯山 博子, 道見 遥奈, 原 寛道, 佐藤 公信, 清水 忠男
    デザイン学研究 58(6) 95-100 2012年3月31日  
    本研究は,通常の園芸活動が困難な高齢者のグループによる園芸活動を支援する園芸用設備のデザイン要件を抽出することを目的とした。そのために作業台とプランターを用いて,高齢者4名を対象とした園芸活動を実施し,その様子をビデオカメラで記録した。上記映像に基づき,実験設備により参加者および援助者の身体面への支援,また交流支援がなされているかを視点として,製品デザインの考え方を理解している者 4名により行動観察を行った。これにより参加者や援助者の身体的な負担を増加/軽減させる要因を抽出することができた。同時に実験設備が,参加者間の交流を支援する役割を果たすことや,援助者が参加者と交流しづらい状況を生じたことも確認できた。最後に改善のための具体案を示すとともに,園芸活動を支援する園芸用設備の具体的なデザイン要件を示した。
  • HARA Hiromichi
    Bulletin of Japanese Society for the Science of Design 58(5) 45-52 2012年  
    During joint use of a large Snoezelen facility by persons with mental disabilities, it is important to stimulate interaction and mutual awareness. The planning and furnishing of a common area should therefore include consideration of the interactive potentials created by the setting. This paper describes a demonstrative experiment in the Main Corridor of the Golden Horn at The Village of Soelund, the large Snoezelen center for the mentally disabled in Denmark. The potentials of the space were identified, then temporary features for encouragement of user interaction were furnished. The result was the realization of an effective setting for users to share activities, in an area that allows ample space between the intersections of user paths.
  • HARA Hiromichi
    Bulletin of Japanese Society for the Science of Design 58(5) 37-44 2012年  
    In recent years, Snoezelen has gained recognition as an extremely effective method of environment setting for people with mental disabilities in particular. A facility based on the Snoezelen approach has been constructed at Soelund, a residential institution for people with mental disabilities in Denmark, which is known for its advanced social welfare programs. The facility is unparalleled worldwide, representing the state-of-the-art regarding the Snoezelen approach. This paper reports at the basic principles underlying the establishment of this facility and the current status of its use, and identifies a challenge it is facing, namely, a lack of user activities in shared space.
  • SATO Kiminobu, HARA Hiromichi, SUGIYAMA Fumino, MATSUMOTO Tomoko, SAITO Eri, MIKAMI Hiromi, KOBAYASHI Hroyuki
    デザイン学研究 57(6) 71-78 2011年  
    In this paper, the research targets are selected from 6 groups of interactive exhibits which are classified in 'Analysis on Interactive Exhibits at Science Museums-Part 1' from those found in many science museums. While observing these utterances of the visitors through the video-recorded behavior, the contents are examined and 13 categories of utterances are classified according to their meaning and intention. The result shows that the presence of other people surrounding the children and the way with which the children relate to them are especially important for child's education/development. The experience impresses the children that interacting with the exhibit is 'fun' and leaves a long lasting memory with it. Along this thought, the paper concludes that it becomes crucial to elaborate the specific ways to draw the attention of their parents, guardians and other surrounding people to have fun experiences together with the children (the visitors) and enjoy being with them. From the standpoint of the goal achievement of exhibition, it can further be suggested that the guardians should try to enjoy jointly with the children, rather than just let them do what they want. The appropriate implementation of interactive exhibits needs this parallel planning perspective.
  • 原 寛道, 天野 千尋, 大澤 春菜, 岡田 恭平, 木山 斐史, 滋田 由布子, 鈴木 京, 遠藤 奈子, 早野 太朗
    デザイン学研究作品集 15(1) 64-67 2010年  
    本作品は、観光客とそれを受け入れる地元の方が、共に地域の良さを発見し、拡大していくための散策観光用の案内標識のデザインである。地域で主体的に観光案内を進めている方々と、大学の学生が、共同して地域の魅力を見つけ出し、散策観光の手助けとなる現場情報を案内する歩行者用の標識を実現させた。今回の、設置後の利用状況はおおむね好評であり、さらに、次年度以降に、その設置域を拡大させる計画が進むこととなった。
  • 李 俐慧, 佐藤 公信, 原 寛道, 清水 忠男
    デザイン学研究 53(6) 1-10 2007年  
    台湾・高雄市の都市観光を手がかりとしたまちづくりにおける歩行者空間の使われ方、および利用者の要望と評価について調査を行った。その結果、都市観光という概念を導入して、既存の歩行者空間に空間演出を施し、新しい都市印象を作り出すことは利用者に肯定的に受けとめられていた。ー方、歩行者空間における行為の支援や、魅力づくり、永久性/持続性/調和性、多様性、管理、交流などに関する問題点も少なからず指摘されていた。これらから、観光活動と連携するソフト面の充実の必要性や、現場での利用者の行動や意識の把握に基づいた計画やデザインの重要性が示唆された。
  • 原 寛道, 吉谷地 裕, 寺岡 夏生, 田仲 史明, 清水 忠男
    デザイン学研究作品集 12(1) 84-87 2007年  
    このプロジェクトは、地域に点在する魅力を主体的に楽しむための、歩行者のためのサイン計画である。従来のサイン計画は歩行者が主体的に散策を楽しむのではなく、目的に効率的に誘導することが主眼であった。今回、これまでに実験的に設置したサインの利用状況を調査分析をし、改良および、設置範囲の拡大をして、新しいサインシステム構築のための手がかりを得た。
  • 原 寛道
    保育学研究 44(2) 167-177 2006年  
    The surrounding environment is regarded as a strong influential factor that automatically contributes to the formation of children's group play. This study surveyed the physical environment of group play in a day nursery which emphasized free play in Chiba prefecture, analyzing the effect of the environment according to each unit of play action. The result clarified a specific structure of group play and suggested necessary environmental conditions to facilitate and encourage the development of group play.
  • 原 寛道, 吉谷地 裕, 大垣 友紀恵, 松尾 拓弥, 近田 華子, 金 潤秀, 清水 忠男
    デザイン学研究作品集 10(1) 20-23 2005年  
    従来のサイン計画は歩行者が主体的に散策を楽しむものは少なく、目的に効率的に誘導することが主眼であった。このプロジェクトは、地域に点在する魅力を主体的に楽しむための、遊歩道におけるサイン計画である。この提案に関して、アンケート調査、利用者に対するヒアリング調査、観光客を想定した被験者の利用追跡調査によって、有効性が確認された。
  • 原 寛道, 有限会社原デザイン設計室 有限会社原デザイン設計室
    デザイン学研究作品集 9(1) 48-51 2004年  
    現在、都市公園に設置されている多くの遊具は、様々な問題を抱えている。近年、遊具の事故が大きく報道されることで、遊具の在り方について見直そうという気運が高まりつつある。今回デザイン提案した遊具は、現代の子どものニーズに合わず、使われていないジャングルジムの新しい形を,遊びの安全性の確保と魅力の創出という2つの側面から提案したものである。元々、ジャングルジムは,空間で遊ぶ遊具であったことから、今回の提案では、極小曲面を応用した鞍型のFRPユニットによってジャングルジムを構成することを考案し、このことにより、遊びの安全性の確保をしつつ、多様な空間性による魅力の創出を可能にすることを実現した。
  • 原 寛道
    デザイン学研究作品集 8(1) 30-33 2003年  
    本遊具は、高岡市おとぎの森公園の未整備地区の角に位置している。このエリアは、主要施設から離れているため、ほとんど利用されていない。よって、子どもの遊びを誘引し、公園全体を活気づけることが大きな目的である。そのため、すでに整備済みの公園計画全体を読解し、デザインエレメントとの整合性などに配慮しながら、なお、遊具としての存在感を主張することを意図して計画している。そこで、計画地全体を貫く東西の軸線に着目し、その軸線上にある既存の門型の彫刻に呼応するように、門型を遊具の基本形とした。門を形成する柱や橋が、そのまま遊具として遊ぶことができ、ダイナミックで変化に富む、遊具空間の実現に成功している。

MISC

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  • 原 寛道, 萩谷 俊之, 濱本 雅明, 今泉 博子
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 62 27-27 2015年  
    本研究では、植物工場の技術を応用して、大規模な執務空間での新しいインテリアグリーンの可能性について検討をした。新宿区オペラシティーの大企業において、1ヶ月間の実証実験を2回実施し、次にような結果を得た。 まず、これまで執務空間におかれる観葉植物は維持管理の観点からできるだけ生育しない状況が望まれていたが、植物工場の技術を応用することで、利用側となる執務者が生育に関わることで、積極的に生育させることが可能であった。次に、生育した後、植物を収穫した際にどのように使うかが重要であり、使う目的がないと、利用者にとって生育させる動機を失うことになった。そして、扱う植物は、収穫した後の様々な使い勝手の良さと、栽培時の頑丈さから、ハーブ系の植物が適していることが分かった。
  • 高木 正太郎, 今泉 博子, 原 寛道
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 62 32-32 2015年  
    2012年4月、宮城県名取市の仮設住宅2ヶ所において、コミュニティの再構築のため、共同菜園としての植物工場を設置した。設置から現在まで、私たちは1~2ヶ月に1度現地を訪問し、植物工場野菜の収穫・試食イベントを行い、植物工場の使用状況や住民の反応について調査した。植物工場の3つの特徴である、通年栽培および定期的な収穫が可能であること、人を中心にイベントの場をつくれること、植物工場の技術が新しいことのそれぞれについて、具体的に見られた事例から利点と問題点をまとめ、状況を改善するために行った実践事例を報告する。3年間の調査から、植物工場を共同菜園として使用する際のハード・ソフト両方のデザイン指針として、(1)開催頻度の高さを活かしたイベント内容にする、(2)苗を移動できるようにする、(3)栽培中の植物を見やすくする、(4)学習・研究の設備として活かす、(5)植物工場での栽培に取り組みやすくする、という5点を導き出した。
  • 三好 絢子, 八田 興, 高徳 淳, 高木 正太郎, 村上 達郎, 松井 峻輝, 藤谷 慧祐, 田原 哲, 原 寛道
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 61 233-233 2014年  
    植物工場とは、環境状況を人工的に制御し、季節や場所にとら われず作物を連続生産することが可能な施設である植物工場の技術を用いることで、私たちは農業をより身近に感じることができる。なぜなら、植物工場の技術を活用すれば、植物がより良く育つための環境が制御できるだけでなく、私たちが植物を栽培するのを助けることもできるからだ。この考えを基に、私たちは千葉県柏の葉エリアにてデザイン提案を行った。実地調査においては、対象地域で野菜栽培に関わる様々な住民の目線になり、地域コミュニティにおける特徴を整理した。最終的に、私たちは植物工場の技術を用いた野菜販売店を運営するための、サービス・空間・店内什器のデザインを含む、一連のデザイン提案を行った。
  • 原 寛道
    日事連 : 建築士事務所の全国ネットワーク : JAAF monthly magazine 51(11) 7-11 2013年11月  
  • 副島 賢和, 吉永 真理, 原 寛道
    こども環境学研究 9(2) 123-116 2013年8月  

講演・口頭発表等

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  • 高木 正太郎, 今泉 博子, 原 寛道
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 2015年 日本デザイン学会
    2012年4月、宮城県名取市の仮設住宅2ヶ所において、コミュニティの再構築のため、共同菜園としての植物工場を設置した。設置から現在まで、私たちは1~2ヶ月に1度現地を訪問し、植物工場野菜の収穫・試食イベントを行い、植物工場の使用状況や住民の反応について調査した。植物工場の3つの特徴である、通年栽培および定期的な収穫が可能であること、人を中心にイベントの場をつくれること、植物工場の技術が新しいことのそれぞれについて、具体的に見られた事例から利点と問題点をまとめ、状況を改善するために行った実践事例を報告する。3年間の調査から、植物工場を共同菜園として使用する際のハード・ソフト両方のデザイン指針として、(1)開催頻度の高さを活かしたイベント内容にする、(2)苗を移動できるようにする、(3)栽培中の植物を見やすくする、(4)学習・研究の設備として活かす、(5)植物工場での栽培に取り組みやすくする、という5点を導き出した。
  • 原 寛道, 萩谷 俊之, 濱本 雅明, 今泉 博子
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 2015年 日本デザイン学会
    本研究では、植物工場の技術を応用して、大規模な執務空間での新しいインテリアグリーンの可能性について検討をした。新宿区オペラシティーの大企業において、1ヶ月間の実証実験を2回実施し、次にような結果を得た。 まず、これまで執務空間におかれる観葉植物は維持管理の観点からできるだけ生育しない状況が望まれていたが、植物工場の技術を応用することで、利用側となる執務者が生育に関わることで、積極的に生育させることが可能であった。次に、生育した後、植物を収穫した際にどのように使うかが重要であり、使う目的がないと、利用者にとって生育させる動機を失うことになった。そして、扱う植物は、収穫した後の様々な使い勝手の良さと、栽培時の頑丈さから、ハーブ系の植物が適していることが分かった。
  • 三好 絢子, 八田 興, 高徳 淳, 高木 正太郎, 村上 達郎, 松井 峻輝, 藤谷 慧祐, 田原 哲, 原 寛道
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 2014年 日本デザイン学会
    植物工場とは、環境状況を人工的に制御し、季節や場所にとら われず作物を連続生産することが可能な施設である植物工場の技術を用いることで、私たちは農業をより身近に感じることができる。なぜなら、植物工場の技術を活用すれば、植物がより良く育つための環境が制御できるだけでなく、私たちが植物を栽培するのを助けることもできるからだ。この考えを基に、私たちは千葉県柏の葉エリアにてデザイン提案を行った。実地調査においては、対象地域で野菜栽培に関わる様々な住民の目線になり、地域コミュニティにおける特徴を整理した。最終的に、私たちは植物工場の技術を用いた野菜販売店を運営するための、サービス・空間・店内什器のデザインを含む、一連のデザイン提案を行った。
  • 髙德 淳, 大鋸 泰人, 高木 正太郎, 戸成 圭, 八田 興, 垂水 茂喜, 橋本 潤, 田原 哲, 原 寛道
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 2013年 日本デザイン学会
    継続栽培可能な根付き野菜を, 飲食店へ流通させ, そこで栽培, 収穫を行うことで新しい価値を創造しようという構想がある. その構想を実現するために, 飲食店で使用される栽培装置を製作し, 実際の飲食店で栽培実験およびその装置で栽培した野菜及び植物工場産野菜の試食イベントを行うことで受容性調査を行った. そのイベントを通して参加者の意見や見解を集めることができた.&nbsp;
  • 原 寛道, 佐藤 公信
    工学・工業教育研究講演会講演論文集 2010年8月19日 公益社団法人日本工学教育協会

所属学協会

 6

共同研究・競争的資金等の研究課題

 3

産業財産権

 5