大学院看護学研究科

吉本 照子

ヨシモト テルコ  (Teruko Yoshimoto)

基本情報

所属
千葉大学 大学院 看護学研究科 看護システム管理学専攻 大学院看護学研究科看護システム管理学専攻 千葉大学
学位
博士(保健学)(東京大学)

J-GLOBAL ID
200901058719197945
researchmap会員ID
1000224693

経歴

 4

MISC

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  • 栁澤 尚代, 吉本 照子, 波川 京子, 阿部 芳江
    日本公衆衛生雑誌 53(12) 889-898 2006年  
    目的 中山間地の配食サービスにおけるボランティア活動者(以下,活動者)が,活動を通して認識している問題,および行政や社会福祉協議会(以下,社協)に期待する広報の内容を明らかにする。<br/>方法 調査対象地域は,高齢化率25%以上で人口 4 千人未満の 3 つの自治体 A, B, C であり,調査対象者は,A, B, C の配食サービスにおいて調理あるいは配達を担う活動者総数173人のうち,社協や保健師を通して書面で目的および方法を説明し,協力する意思のある活動者 A:28人(活動者総数に対する割合40%,以下同様に各地域の活動者数に対する割合を示す),B:11人(48%),C:22人(28%),の計61人(35%)であった。調査項目は,日頃の配食サービスの活動を通して目指していること,感じている問題とその解決方法,行政と社協に対する要望であり,5~10人のグループインタビューを行い,逐語録を作成した。複数の研究者が行政と社協に期待する広報に関連した部分を抽出してコード化し,内容の類似性をもとにカテゴリー化を行い,期待する保健福祉の広報の背後にある問題認識との関係を分析した(調査期間2003年 3~11月)。<br/>結果 活動者が行政と社協に期待する保健福祉広報の内容は 3 つのカテゴリーと,各々 2 つの内容を含んでいた。【利用者・住民が配食活動のねらいや内容を理解するための広報】として,〈高齢者が自発的に配食サービスを利用できるための周知〉,〈配食活動に関する住民の理解を促すための啓発〉を期待し,【活動者の量的・質的確保のための広報】として,〈活動者確保に行政・社協も責任を取るための募集〉,〈意欲ある活動者を誘引するための探索〉を期待し,【活動者と利用者の関係を調整するための広報】として,〈配食を円滑に行うための支援〉,〈活動への評価的支援〉を期待していた。<br/>結論 活動者による保健福祉広報への期待は,高齢者自らが自発的に配食サービスを利用できるよう,高齢者を取り巻く住民の理解を促す啓発と,活動継続のための意欲ある活動者の確保と,円滑な活動への支援とそのしくみを求める内容であった。これらは,活動者が配食サービスを効果的に機能させるための課題として認識した内容であり,行政や社協,住民と共有したい配食サービスの意味や実態を示していると考えられた。活動者の広報への期待内容の明確化は,行政と社協及び住民や活動者が共有すべき情報を明らかにすることであり,期待に応えることが連携の推進に必要である。
  • 千葉大学看護学部紀要 25号、53-59 2003年  

講演・口頭発表等

 29

共同研究・競争的資金等の研究課題

 2

社会貢献活動

 9