研究者業績

植田 憲

ウエダ アキラ  (Akira Ueda)

基本情報

所属
千葉大学 デザイン・リサーチ・インスティテュート 教授
学位
博士(学術)(千葉大学)
修士(学術)(千葉大学)

J-GLOBAL ID
200901078554451516
researchmap会員ID
5000043186

外部リンク

主要な論文

 101
  • 孟 晗, 青木 宏展, 植田 憲
    デザイン学研究作品集 28(1) 1_40-1_45 2023年7月31日  
    ドキュメンタリー映画「もうひとつの明日へ」は長野県上田市の市民団体蚕都くらぶ・ま〜ゆはじめ、千葉大学デザイン文化計画研究室の学生、映像制作の専門家、上田市の行政など多様な主体が協働的に推進した「コミュニティドキュメンタリー」のデザイン実践の成果品である。本稿は、当作品の企画、撮影、編集、宣伝、集金、上映の各段階において得られた知見を報告するとともに、上映会において収集した質問紙調査の結果の分析を通じて、本作品制作における実践を評価し、内発的生活創生に寄与するコミュニティドキュメンタリー映画制作の指針を導出することを目的とする。<br>
  • 呉 竹雅, 青木 宏展, 植田 憲
    デザイン学研究 69(4) 9-18 2023年3月31日  査読有り最終著者
    本研究は,明治時代における社会通念としての美術の形成過程を明らかにするために,計量テキスト分析を用い,新聞にみられる「美術」に関連した社会的出来事が,明治期の歴史的かつ社会的文脈でいかに当時の人びとに共有されたかについてそのプロセスを検証した。その結果,官製用語として誕生した「美術」に対する社会的認識の形成については,第一段階の明治10 年代までは実態,つまりものに重点を置き,第二段階の明治20~30年代においては価値観ないし価値体系を中心に,また第三段階の明治30 年代以降は概念,いわばジャンルを理解するといったプロセスで定着してきた。それは,エリート層を中心とする上流社会の人びとが概念からジャンルに,さらに価値観ないし価値体系という順序で「美術」を受け入れたのに対して,一般民衆はほぼ相反するプロセスに基づき美術を理解してきたといえる。また,明治政府が「美術」という概念を導入し,既存の絵画が「日本画」に統合されたことによって,日常生活における絵画の機能性・意味性は漸次に低下し,鑑賞対象となっていった。
  • Han MENG, Tie JI, Hironobu AOKI, Akira UEDA
    IASDR 2021 2021年12月  査読有り最終著者
  • Zhuya WU, Hironobu AOKI, Akira UEDA
    IASDR 2021 2021年12月  査読有り最終著者
  • 孟晗, 植田憲
    デザイン学研究 67(2) 11-20 2020年9月  査読有り最終著者
  • Meng Han, Ueda Akira
    International Journal of Community Currency Research 24 54-63 2020年9月  査読有り最終著者
  • Pandu PURWANDARU, Dudy WIYANCOKO, Akira UEDA
    BULLETIN OF JAPANESE SOCIETY FOR THE SCIENCE OF DESIGN 63(4) 59-68 2016年11月  査読有り最終著者
  • Akira UEDA
    BULLETIN OF JAPANESE SOCIETY FOR THE SCIENCE OF DESIGN 57(2) 101-110 2010年7月  査読有り筆頭著者
  • UEDA Akira, OOGA Satoru
    デザイン学研究 57(1) 65-74 2010年5月  査読有り筆頭著者
    In this paper, the goal will be to explore the Tokoname Region of Aichi Prefecture as one of the representative ceramic producing regions in Japan, in particular, examining its special characteristics and grappling with how the cultural concept of mottainai might appear as part of the identity of the region in question. This research is based on documentary literature, a field survey. As a result of Investigation, the author can summarize below the special cultural characteristics of mottainai as seen in the ceramic-producing region of the Tokoname in Aichi Prefecture. 1) The lifestyle principle of mottainai in the Tokoname Region is shared by residents through common modes of behavior and lifestyle, and it has transmitted and encouraged the thorough and optimal use of scrap and discarded pottery. 2) The special characteristics of symbiosis with the environment in the Tokoname Region are passed on as an expression of compassion toward people who live in harmony with their environment, people who evaluate the special characteristics of materials at hand and focus their knowledge subjectively. 3) Today, there are indications of actions designed to build regional identity based on an inheritance of a cultural lifestyle of traditional symbiosis with the environment while local people use tangible and intangible historical assets in a variety of ways.
  • UEDA Akira, MIYAZAKI Kiyoshi
    デザイン学研究 53(3) 41-48 2006年9月  査読有り筆頭著者
    In this paper, the authors discuss the transition in people's world views caused by mechanization, as evidenced by the case of the production process of the rice cake. This research is based on documentary literature, a field survey, and other sources. Originally, the rice cake was made for special events, and people recognized it as one of the most important offerings to the gods. The traditional process of rice cake making required much time and effort and the use of many tools. In the 1950's, these tools were largely replaced by multi-functional machines. In the field survey, the process of rice cake making was observed: after choosing the best location, people made the traditional rice cake by relying on their senses and experience to use fire, steam, and other resources to careful and deliberate effect, then the finished cake was offered to the gods. As a result of our investigation, the following assertions can be made: (1) In the traditional process of rice cake making, people conceive of the medium of the rice cake as holy, and the process informs them about the stages of life. (2) During this process, the people are engaged in a direct sensuous experience, using their senses to learn more about the nature of their environment. This kind of experience affords people world views that spring from living interactively with the environment and within communities. (3) With the introduction of machines, the preparation process ceased to require direct experience. Concomitantly, the meaning and ceremony which the preparation of rice cakes had assumed socially and culturally gradually dissipated, and, subsequently, the people's world views shifted from a deeply ingrained and holistic foundation to a more superficial one.
  • UEDA Akira, MIYAZAKI Kiyoshi
    デザイン学研究 53(3) 59-66 2006年9月  査読有り筆頭著者
    Nowadays, in Japan, circumstances of "mono-dukuri (making objects)" are in a turning point, because of diversifying of life, advancing and enlarging the scale of "mono-dukuri (making objects)" itself, transfer of production base to foreign countries and an economic depression, etc.. Especially, in recent years, "disinterest in the technology" "disinterest in the science" of the younger generation are tend to grow, it is evermore necessary to engage them in the science & technology with nurture their inquisitiveness towards natures and expand their logical thinking and creative abilities. At the same time, the fact above-mentioned brings the necessity to consider design education fundamentally. In this paper, the authors discuss the significance of design in science education, through practice of "Design workshops -Mono-dukuri (Making objects) workshops" for elementary schoolchildren and junior high school students by the staff of the faculty of engineering of Chiba University. Through an investigation and a questionnaire survey, following assertion can be made: It was possible to cultivate elementary schoolchildren and junior high school students following important points: (1) there is a science in the background of "mono-dukuri (making objects)," (2) there is the pleasure with the creation can be learnt by accomplishing "mono-dukuri (making objects)," (3) there are various solutions in "mono-dukuri (making objects)."
  • 翁群儀, 植田憲, 宮崎清
    デザイン学研究 52(5) 35-44 2006年1月  査読有り
    本稿は、台湾漆器「蓬莱塗」の意匠特質を調査・研究したものである。「蓬莱塗」は、日本領有時代の台湾において、日本人の漆器制作者であった山中公が、台湾で体験した異国情緒をモチーフとして日本人向けに制作を始めたことを起源とする漆器である。本研究では、台湾漆器の発展史とともに、「蓬莱塗」の位置づけ、ならびに、制作工程、モチーフの調査・分析などを通して、「蓬莱塗」の特徴を明らかにした。「蓬莱塗」の特徴は以下の通りである。(1)地域の実風景をモチーフとした地域性の溢れる絵柄が施されている。(2)原色の多用によって、台湾の活力が表現されている。(3)力強い彫刻によって、台湾の素朴な民風が表現されている。「蓬莱塗」は、今後においても、台湾社会を映し出す漆器デザインとして発展していくことが期待される。また、漆器のみならず、伝統的工芸品産業の発展に向けてデザインにおけるアイデンティティを確立していくことは、今後、台湾のさまざまな分野で検討されるべき重要課題である。
  • 植田 憲, 朴 燦一, 宮崎 清
    デザイン学研究 48(3) 77-86 2001年  査読有り筆頭著者
    本稿では、北ベトナム・ニンビン省において進められている「ベトナム伝統工芸村」設立計画を取りあげた。フィールド調査、資料解析に基づき、内発的発展論の観点から当該工芸村の設立に向けた指針を抽出した。北ベトナムにおける伝統的工芸の現状と課題を解析した結果、以下の指針が得られた。(1)北ベトナムにおいて振興が期待される12の伝統的工芸品目のうち、ニンビン省の工芸村においては、省内で継承されている4品目の振興を図る。(2)工芸村は、伝統的工芸技術の伝承・発掘・創新の拠点であるとともに、伝統的工芸を核とした地域間および異業種間の連携・交流の拠点としての機能を担う。(3)工芸村の設立・運営においてはエコロジカルな理念を堅持し、かつ、各種地域資源の全体活用を実践する。伝統的工芸品が村を単位として生産されているベトナムにおいては、4品目を一ヶ所に集めて展開される工芸村は、国内における地域連携のモデルでもある。また、その工芸村は、広くアジア諸地域とも連携し、その運営・展開が図られる必要がある。

MISC

 249
  • 久保 光徳, 田内 隆利, 植田 憲, 北村 有希子, 奥村 恵美佳
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 61 17-17 2014年  
    装飾が有する力学性の有無を検証するために,本研究では,唐草文様が配された黒薩摩(薩摩焼)の特性を構造力学的視点から検証した。本研究においては,この唐草文様の黒薩摩に対する構造補強的な意味の有無の確認をすることを研究目的とした。三次元デジタイザにより,検討対象とした黒薩摩の形状を読み取りCADデータとし,そのデータに修正を加えることで,比較検討用の唐草文様なしの黒薩摩CADデータを作成した。その他に同寸法の軸対象な形状データとそれに一本のリングが装飾の基本形として施された形状データを制作し,同条件,重力環境下での構造解析を行い,それぞれの形態での応力分布状況の比較を実施した。その結果,唐草文様が黒薩摩にかかる応力集中を緩和する傾向にあることを確認することができた。
  • 戴 薪辰, 植田 憲
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 61 12-12 2014年  最終著者
    今日近代化・工業化・グローバル化の影響を受け、人々の生活と住まい方が大きく変容した。特に中国には、急激な経済発展によって、農村地域と都市地域の歪も著しくなってきた。本研究は中国上海市崇明島における伝統的住居「宅溝」に対して、当該地域の人々がその生活空間における住まい方の生活文化の再発見と再認識を通して、住居空間の演出に見られ空間の創出とその意味、そして空間演出に内包されている世界観の表現を、地域の潜在的資源として取り上げた。住居空間は、ただの寝る場所・食事をする場所・作業をする場所ではなく、当該地域の気候風土と住む人によって、人々の生活の基盤として、人生観・家族観・自然観・世界観を表し、演出を通して創造を行う場所である。今後、本研究の結果を地域住民と共有することを通して、地域住民が自らの地域の資源を再認識した上、将来崇明島における内発的地域発展が期待される。
  • 山本 雄貴, 植田 憲
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 61 277-277 2014年  最終著者
    近年、若い世代を中心に、自らの地域への愛着が薄れていることが問題となっており、本研究で取り上げる山武市も例外ではない。その解決のため、「ご当地キャラクター」、「地域広報誌」の2つのツールにより、住民に豊富な地域資源の存在とその価値を再認識させ、共有化させる方法を考えた。市と住民を繋ぐ地域広報誌上において、ご当地キャラクターを用いて地域の価値を伝えていくための効果的な利活用方法の指針の導出と実践を目的とした。文献調査を参考に、4コマ漫画形式で、キャラクターに地域資源の価値の伝え役を担わせるという手法を選定した。そして、キャラクター・広報誌に関する住民への意識調査を実施するとともに、漫画を追加した見本誌に関する評価を頂いた。それに関し多くの肯定的な回答が得られ、住民が資源に関心をもつきっかけになりそうだといえたため、調査分析に基づき、12回分の試作を制作した。これらの物語を入り口に、題材とした資源の関連記事へ誘導することをねらった。また、物語を通して、キャラクターが次第に住民に近い存在へと成長するための工夫を取り入れた。実際に連載させて頂けることとなったため、更なる工夫を重ねたい。
  • 植田 憲
    Bulletin of Asian Design Culture Society : International Symposium of Asian Design Culture Society 7 207-216 2013年3月  査読有り筆頭著者
  • 李 艶, 宮崎 清, 植田 憲
    Bulletin of Asian Design Culture Society : International Symposium of Asian Design Culture Society 7 535-540 2013年3月  査読有り
  • 李 艶, 宮崎 清, 植田 憲
    Bulletin of Asian Design Culture Society : International Symposium of Asian Design Culture Society 7 541-548 2013年3月  査読有り
  • 陳 由宜, 植田 憲
    Bulletin of Asian Design Culture Society : International Symposium of Asian Design Culture Society 7 707-716 2013年3月  査読有り最終著者
  • 王 淑宜, 植田 憲
    Bulletin of Asian Design Culture Society : International Symposium of Asian Design Culture Society 7 717-724 2013年3月  査読有り最終著者
  • 馮 天蔚, 植田 憲
    Bulletin of Asian Design Culture Society : International Symposium of Asian Design Culture Society 7 885-892 2013年3月  査読有り最終著者
  • 戴 薪辰, 張 穎, 張 黎, 詹 舒婷, 張 暁静, 路 鵬, 植田 憲
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 60 220-220 2013年  最終著者
    今日、グローバル化の影響のもと、多くの地域社会において、外発的な開発による急速な都市化が進展している。それとともに、地域アイデンティティの喪失・環境問題などが危惧されており、地域固有の地域資源の再発見・再認識に基づいた内発的発展が求められている。本研究の対象である鹿教湯温泉もそうした地域のひとつである。鹿教湯温泉は、長野県小県郡丸子町の西内地区に位置する温泉町である。その歴史は約1200 年前にまで遡るといわれ、古くから湯治場として知られてきた。1956( 昭和31) 年に国民保養温泉地に指定され、それ以降は、周辺地域の農村医療を担った鹿教湯病院とともに大きく発展したが、今日では、生活様式の変容を主な要因として、当時の活力が失われつつあるのが現状である。本稿は、地域資源の再発見・再認識ならびに地域住民への意向調査に基づき、今後の当該地域の発展の方向性を導出することを目的としたものである。
  • 姚 寧寧, 植田 憲, 立原 さおり
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 60 219-219 2013年  最終著者
    剪紙は、中国で最も広く行われてきた民間工芸の一つである。山東省の農村でも、古くから、人びとの間で広く親しまれてきた。剪紙の作り手は女性で、その技術は、親から子、子から孫へと口伝されてきた。しかしながら、生活の急速な近代化が進展する今日、剪紙と人びととの関係は大きく変容しつつあり、剪紙は人びとの生活から疎遠になりつつある。本研究は、山東省臨沂市周辺の農村を対象として、当該地域の生活文化において剪紙が使用されてきた状況を把握し、伝統的な剪紙の文化としての今日的・社会的な価値を見出すことを目的としたものである。文献調査ならびに聞き取り調査、質問紙調査を含む現地調査に基づいて実施した。収集した計 578枚の剪紙の資料の解析を通して、剪紙の多様な使われ方や人びとの暮らしとの関わりを把握した。さらに、当該地域の生活者が中心となって伝承され、一層発展していくための方策を考察した。<br><!--[if gte mso 9]><xml><w:WordDocument><w:BrowserLevel>MicrosoftInternetExplorer4</w:BrowserLevel><w:DisplayHorizontalDrawingGridEvery>0</w:DisplayHorizontalDrawingGridEvery><w:DisplayVerticalDrawingGridEvery>2</w:DisplayVerticalDrawingGridEvery><w:DocumentKind>DocumentNotSpecified</w:DocumentKind><w:DrawingGridVerticalSpacing>7.8</w:DrawingGridVerticalSpacing><w:View>Normal</w:View><w:Compatibility></w:Compatibility><w:Zoom>0</w:Zoom></w:WordDocument></xml><![endif]-->
  • 盛 穎魁, 植田 憲
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 60 213-213 2013年  最終著者
    黄酒は、中国における伝統的米を原料とする最も古い醸造酒である。中華文明の発展とともに形成された黄酒文化が、中国の伝統的生活文化のひとつとして極めて巨大な社会的、文化的価値がある。一方、1978年に始められた「改革開放」政策以降、中国は著しい経済発展を遂げてきた。しかしながら、人々が豊富、便利な物質的生活を享受した時に、伝統的生活飲食習慣、先人から伝承された習俗、自然に対する理念など伝統生活文化が30年間で急激に変化した。伝統的黄酒文化も例外ではない。 <br> 本研究は、中国江南地域における黄酒文化に関する多面的な調査に基づき、改革開放以来の農村地区の伝統生活文化と地域のアイデンティティが失われた現状を把握し、中国黄酒文化の意味と黄酒づくりの意味を探求することを目的とする。中国江南地域における湖北省房県の黄酒の事例を通して、古来から記録に残っていない黄酒文化の価値と「黄酒づくり」の文化的意味を再確認するとともに、中国農村地域における伝統的生活文化の多様性と重要性を再認識し、共有文化を守る思いを確かめ、このような伝統文化をこれからの世代へ伝えていくことを望む。
  • 郭 暁蘇, 植田 憲
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 60 212-212 2013年  最終著者
    &nbsp;中国吉林省査干湖周辺地域では、長い歴史のなかで、当該地域特有の漁撈文化が構築されてきた。しかしながら、今日の高度経済成長とともに、自然の管理や漁撈道具の変化、人びとが創出・継承してきた伝統的文化が消失しつつある。 &nbsp;本研究は、中国吉林省西山外村における、最も重要な漁撈活動として冬に行われる「冬捕」を取り上げ、自然との共生に基づいて構築されてきた特質を把握するとともに、今後の当該地域の生活づくりのあり方を導出することを目的としたものである。 &nbsp;文献調査ならびに西山外村における高齢者を中心して、昔の「冬捕」を主として聞き取り調査を踏まえ、次の諸点を明らかにした。 &nbsp;1)身の回りの自然物を適度に採取し道具をつくり、周りの自然環境を理解して、自然の利活用の知恵を生み出した。 &nbsp;2)時に分業・協働をして、漁撈をして、人と人を繋がって、共同体的な行動規範が存立した &nbsp;3)漁撈に関する習俗と信仰を継承して、精神構造を共有して、特有な生活文化の秩序を構築した。
  • 李 艶, 宮崎 清, 植田 憲, 鈴木 直人
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 59 197-197 2012年  
    本稿は、景徳鎮における製磁生産を支える雇用制度の特質を、現地調査によって析出したものである。その結果、次の諸点を明らかにした。①今日の景徳鎮における製磁生産は、手づくりで、細分化された分業体制のなかで行われている。②各工房は事業主・窯元を核として製磁生産工程の個々に対応するかたちで専業化・専門化した事業を担い、それらが連結することによって個々の景徳鎮製磁が生産されている。③景徳鎮の雇用制度は景徳鎮における経営・交易のみならず、人びとの生活文化・親族関係にまで広く深く浸透し、景徳鎮におけるすべての人びとにとって極めて自然・当然のこととなっている。④機械化・工業化が進む今日の陶磁器生産の世界のなかで、景徳鎮における徹底した分業化に基づく雇用体制は、景徳鎮の没落を繋ぎ止めたという点で、世界でも稀有な存在であるといえる。<br>
  • 楊 洋, 植田 憲
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 58 116-116 2011年6月  最終著者
    「中国結」は、一本の紐を多様に編むことによってつくられる中国の伝統的な装飾である。近年、急速に進む近代化を要因として、消失が危惧されている生活文化のひとつである。 本研究は、「中国結」の意匠的特質を把握し、その維持・継承へ向けた指針を導出することを目的としたものである。中国における「結び」の文化を再確認・再認識することを念頭におきつつ、調査・研究を実施した。 古文書などの文献調査をはじめ、江西省南昌市における職人や地域住民への聞き取り調査、質問紙調査を行い、次の事柄を明らかにした。(1)「中国結」は、大きく、「基礎結」「変化結」「組合結」の三種類に分類することができる。(2)「中国結」は春秋戦国時代(前770~前476年)以前、紐を「結ぶ」ことは、実用性のみが求められていたが、春秋戦国時代から「結び」に装飾性がみられるようになった。唐・宋時代 (618~1279年)は、「中国結」の第一流行期であるといえ、椅子や傘、服などに、「中国結」が施された様子を確認することができる。「万字結び」「綬帯結び」「団錦結び」「酢草結び」の「基礎結」はこの時代に生み出された「中国結」である。明・清時 代になると、人びとは「基礎結」を発展させた「変化結」や「組合結」を創出し、さらに「結び」の意味の範囲は広く、種類は多様になった、独特の風格を特徴として、多く の民衆に受け入れられ、中国の伝統的な吉祥物として、全国に広がっていった。(3) 道教・仏教・儒教・陰陽五行説など伝統的思想から吉祥を求める「中国結」の寓意内包が充実するとともに、さらに一層、人びとに親しまれるようになった。また、「結び」に使われる特定の色彩の組み合わせがみられることから、色と「結び」付いた意味などが含まれている場合も多い。いつの時代にあっても幸せな人生を歩むために、人びとは「結ぶ」という行為のなかに、さまざまな心の機微を込めてきた。(4)気持ちを込める媒体としての「中国結」人びとは、自身のさまざまな感情や思惟を「結び」に託して豊かに表現した。 伝統的な「中国結」の意味は、今日、中国の人びとに十分に理解されているとはいえない状況にある。時間をかけて育まれた中国の「結び」の文化を、中国で暮らす人びとが再認識・再評価し、次の世代へ継承していくために、教育現場での活用、実用的な生活 用具に応用することが重要である。
  • 植田 憲, 鈴木 翔, 菊池 利彦
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 58 185-185 2011年  筆頭著者
    本研究は、急速な都市化・宅地化の進展を背景とした地域アイデンティティの希薄化が課題となっている千葉県船橋市行田地域を対象として、多様な地域資源の再発見・再認識に基づく、地域文化の継承・創新の核となる農産物直売所の設立・運営に関する提言を行うことを目的としたものである。 当該地域の歴史の把握、農業従事者への聞取り調査、自治会に所属する生活者への質問紙調査などに基づき、農産物直売所の設立・運営の指針として、以下を導出した。 (1)かつての「農」の暮らしに見られた自然素材の利用に基づく空間づくりを行う。(2)多様な地域資源の再発見・再認識の機会を創出する。(3)自然への感謝を想起させる「農」の生活文化を継承する。 また、本論文では、併せて、その実現に向けた活動内容を、短期計画、中期計画、長期計画の別に導出した。
  • 朱 寧嘉, 植田 憲
    Bulletin of Asian Design Culture Society : International Symposium of Asian Design Culture Society 5 253-260 2010年10月  査読有り最終著者
  • 王 淑宜, 植田 憲
    Bulletin of Asian Design Culture Society : International Symposium of Asian Design Culture Society 5 335-342 2010年10月  最終著者
  • 植田 憲
    Bulletin of Asian Design Culture Society : International Symposium of Asian Design Culture Society 5 549-560 2010年10月  査読有り筆頭著者
  • 張 瑋真, 黃 世輝, 植田 憲
    Bulletin of Asian Design Culture Society : International Symposium of Asian Design Culture Society 5 605-615 2010年10月  査読有り最終著者
  • 朱 寧嘉, 植田 憲, 菊池 利彦
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 57 E20-E20 2010年  
    今日、人々はその量生産・大量消費を前提とした産業経済構造の下に物を簡単に廃棄する生活様式を反省している。近年になって、簡素な生活やスローライフといった哲学思想と生活方法に関する研究が胎動しつつある。中国の伝統的物づくりは自然の資源をに恵まれて、質素倹約の精神を育み。本稿には、中国における古典の哲学書や技術書に、どのように「少物思想」が著されているかについて調査するものである。前者については、孔子、老子、墨子などが著した書物を取り上げる。後者については、天工開物、考工記、王禎農書等を取り上げる。又、本稿には中国における少物思想の特質を要約される。
  • 羅 彩雲, 宮崎 清, 植田 憲
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 57 E21-E21 2010年  
    台湾における伝統家具は中国の明清家具の流れを汲んでいる。最初の職人はすべて中国から渡ってきた者で、彼らが台湾における家具の発展に大きな影響を与えた。本稿は、文献調査に基づき、台湾における寝台家具の歴史的源流を探求したものである。研究の結果は次のように要約される。1)オランダ時代から清中期までは、ほとんどが開墾人民が自作した寝台家具で、「木床」「大櫃」「竹床」などの簡単な様式が中心であった。2)清中期から日領前期にかけては、職人の台湾定住が進んで高級な「紅眠床」の制作がなされるようになり、「木床」「大櫃」「竹床」に加え、「紅眠床」と「羅漢床」が出現した。3)日領時代には富裕層の間に「畳」が導入され、日領末期と戦後には民間でも大量に「畳」が使用されるようになった。4) 1950年以後、マットレスの技術が開発されると共に洋式ベッドの使用が増えてきた。1970年以後、洋式ベッドが今日の台湾における主要な寝台家具になっている。
  • 陳 由宜, 諸葛 正, 植田 憲
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 57 F18-F18 2010年  最終著者
    台湾において、博物館事業が活発化したのは、1990 年前後のことである。この頃、政府の政策方針により、博物館は、従来の「文化機構」から「文化創意産業」へとその認識が転換された。また、1980 年代から、台湾国立自然科学博物館といった現代博物館が設立され、娯楽性および教育機能性を兼備するような設計が開始された。 ところで、博物館における効果的な展示方法は、以下のようにまとめることができる。1)テーマの関連性を配慮した展示形式(歴史博物館など)。2)相互活発化を導入した展示形式(科学博物館など)。3)「美感」でイメージを導く展示形式(美術館など)。
  • 大鋸 智, 植田 憲, 宮崎 清
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 57 G07-G07 2010年  
    本研究は、貞享元年(西暦1692年)、佐瀬与次右衛門末盛によって著された農業の指南書である『会津農書』をひもとき、江戸期の会津地方における農家によって行われていた資源循環型生活の実相を明らかにすることを目的とした文献研究である。会津農書に詳細に書かれている農家の生活の中から、資源循環型生活の知恵を抽出することにより、彼らは周囲の自然環境を整備しつつ、周囲の自然資源を最大限に無駄なく利活用するために、家屋さえも、自ら手によって、よりよいものへとつくり変えてきたといえる。また、『会津農書』に記述されている肥料を抽出し、その作られ方や、使われ方を詳細に調査することにより、生活のなかで生じるあらゆる廃棄物や副産物が、農業を行うため資源と捉えられ、それらは肥料へと姿を変え、最大限活用されてきたことが、明らかとなった。結論として、『会津農書』は、農業を中心にすえ、人びとの地域環境を慈しむ心から生起する資源循環型生活の様相を克明に捉えた書物であるとともに、生活者の積極的な努力と実践が、資源循環型生活を構築するものであるとの示唆を、今日の私たちに与える貴重な媒体であるといえよう。
  • 山本 博一, 鈴木 直人, 植田 憲
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 57 G12-G12 2010年  
    かつて織物産業で繁栄した桐生では, まちを流れる灌漑用水が織物産業と密接に関わっていた. 特筆すべきは, 用水を起因とした技術革新が産業の活性化を導いたこと, 用水の産業利用がまちに特異な風景を創出したこと, 用水に関わるそれらのことが住民文化を向上させる要因となったことである. しかし, こうした用水もまちの近代化による埋立てや暗渠化を余儀なくされ, 用水に影響を受けた住民文化も姿を消した. 本研究では, そうした背景を有する桐生の今後のまちづくりの可能性を探ることを目的として, 桐生の織物産業と密接に関わっていた当時の用水の利用実態を調査した. その結果, 用水の再生とその利用を前提とした伝統工芸としての織物産業の再興が, 今後の桐生のまちに重要なことが考察された.
  • 李 艶, 宮崎 清, 植田 憲, 鈴木 直人
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 57 G14-G14 2010年  
    本研究は、現在の景徳鎮における製磁工房から作り出す製品そのものの面をめぐって、現在の景徳鎮製磁工房の文化変容を、観察、解析したものである。職人の意識調査を通して、下記のように析出した。_丸1_現在、景徳鎮における若い製磁職人と伝統的な職人の思考がかなり離れている。_丸2_製品の革新しよう製磁職人は少なくても新しい動きとして、まだ定着していないが、伝統的な工房に入り込んでいる。_丸3_伝統的な職人が伝統的な市場を守りながら、革新する市場を包容し、支えていて、観察している。_丸4_革新派と言える製磁者は技術などの面で、まだ景徳鎮における伝統的な工房に依存ざるをえない状態である。_丸5_現在、伝統派と革新派が、共学していることが見える。_丸6_長年で移民都市としても変わらず景徳鎮磁器は、現在、革新派のチャレンジに直面している。今後伝統派と革新派が景徳鎮に共存する可能性と、融合される可能性もないと言えないと考えられる
  • 金 ボンス, 宮崎 清, 鈴木 直人, 植田 憲
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 57 G15-G15 2010年  
    今回、村上市中俣地区の家印についての調査で、昔からの生業や生活環境によって家印は多様な形で存在していることが分かった。また、同族意識を強調した面が見つかったことも重要だと言える。小俣の屋号看板計画を通じ、過去には生活の手段として利用した家印が今日にとって地域の観光資源として再誕生するのを確認した。もちろん観光資源化の意味より、家印の復活によって地域のコミュニティーが本来の機能を発揮するのかがもっとも重要である。今回の調査で家印や屋号などのしるし文化は、地域が内発的な発展を志向していくための資源として、重要な位置付けにあると考えた。
  • 植田 憲, 羅 妍, 鈴木 直人
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 57 P03-P03 2010年  筆頭著者
    本研究は、中国・江南地域における入浴・沐浴の歴史の把握、住宅事情の調査、生活者へのインタビュー調査・アンケート調査に基づき、上海における「衛生間」空間ならびに「衛生間」用品のデザインの指針を導出することを目的とした。最終的には、デザインの指針に基づき、デザイン提案を行った。
  • 岩田 彩子, 宮崎 清, 鈴木 直人, 植田 憲
    デザイン学研究. 研究発表大会概要集 (56) 218-219 2009年6月20日  
    Japanese ID developed substantively in the post-war period and has contributed to the creation of true culture of a Japanese living in this modern era. It gradually gained sound recognition and also made significant changes in the Japanese life style. Many policy measures were implemented during 1950's to reconstruct Japan and restore Japan's confidence with recovered wealth. One remarkable action that took place in this drastic development stage was creation of JIDA and subsequent enactment of "G Mark." This paper analyzes how the designers, who were involved in development of Japanese ID, have coped with the critical issues and overcome the problems during that time.
  • 植田 憲
    砥粒加工学会誌 = Journal of the Japan Society of Grinding Engineers 53(4) 204-207 2009年4月1日  筆頭著者
  • 大鋸 智, 植田 憲, 宮崎 清
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 56 E04-E04 2009年  
    本研究は、本来、日本の各地で行われていた資源循環型生活が、地域の中でどのような姿をしていたのかを、明らかにし、また、それらを構成した要素を抽出することによって、これから、資源循環型生活を創生していくために行っていくべき、地域づくりの指針を導出すことを目的としている。 本研究では、文献調査とともに、新潟県山北地域において、踏査活動を行い、伝統的な資源循環型生活の様相を、明らかにしている。本研究では、特に、山北の四季を活用して行われる「塩木伐り」、および、住民が協働して山を再生するために行う「山焼き」について、精細な読み取りを行い、その背景にある、自然と共生する人々の知恵や、協働する人々のつながりの文化について、詳しく述べている。 結論として、伝統的な資源循環型生活が、縮小していく要因は、社会の変容による人々のつながりの文化の喪失にあることを明らかにし、資源循環型生活の知恵に基づく地域づくりの指針は、この、人々のつながりの文化を、取り戻していくためのものでなければならないとした。本研究では、特に、人々のつながりを取り戻すための指針を4点、論述している。
  • 李艶, 宮崎 清, 植田 憲
    デザイン学研究 56 186-187 2009年  
    To explore the triditional method of making Ceramic in the workshop in Jingdezheng by studying the culture of it By investigating, the conclusion was draw as follows: (1) In the workshop, based on the technology, the manufacture of making of Ceramic was precisely divided. (2) This division increased the efficiency of manufacure and fitted for the demands of quantity of output at that time. (3) The precisely division of manufacture coused the specificity and purity of it, and many craftsman. (4) The specificity of division of labor of manufacturing of china caused the new technology. (5) The specificity also qualified the manufacture and increased the productivity. (6) The last but not the least, the specificity caused that most of the people in that area could make a living by the manufacturing of Ceramic.
  • 岩田 彩子, 宮崎 清, 鈴木 直人, 植田 憲
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 56 E23-E23 2009年  
    日本のインダストリアルデザイン(Industrial Design、以下:ID)は、第二次世界大戦終結後にいわば本格的な展開を開始した。そして、ID製品は徐々に国民生活に取入れられ、生活スタイルそのものも変化していった。現代日本の生活文化は、IDを抜きにしては語れないと言っても過言ではない。 特に世界大戦が終結した1950年代は、焼土と化した国家を建て直し、国民生活を豊かにし、世界的な信用度を高めるためにさまざまな施策が行われた時期である。そして日本インダストリアルデザイナー協会(Japan Industrial Designers' Association、以後:JIDA)が創立され、近代的なIDの確立に向け技術・知識の摂取に基づく実践が展開された時期でもある。 本稿は、JIDA機関誌を中心に、1950年代に日本のID振興に携わった人びとが、どんな問題にどのように取組み・解決を図ったかを分析・考察したものである。
  • 劉 夢非, 宮崎 清, 植田 憲
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 56(56) H04-H04 2009年  
    今日、急速な経済発展を遂げつつある中国においては、デザインを生産技術として捉えられる傾向が強く、生活創造の技術との認識は必ずしも高くない。それゆえに、デザイン振興策においては、「生活者」が十分に顧みられているとはいい難く、中国における適正なデザイン振興にとって障害のひとつとなっていると思われる。中国ならでは生活創造技術としての「デザイン」の発展に向けた振興が重要な課題になっている。 本研究は、日本において展開されてきたデザイン振興の経緯を「生活者志向」の視座に基づいて把握することを通して、今日の中国に適用し得るデザイン振興のあり方を導出することを目的としたものである。 文献資料、インタビューなどに基づき、今後の中国に求められる「生活者志向」のデザイン振興は行政・産業界・広告業界・学術界の相互協働に基づく「生活者」に対するデザイン・プロモーションを行い、広く国民のデザイン意識を高揚させることが求められるなど諸点を明らかにし、今後の中国に求められる「生活者志向」のデザイン振興モデルを導出した。
  • 植田 憲, 大國谷 文秀
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 56(56) P11-P11 2009年  筆頭著者
    千葉県では、古くから、果樹栽培が盛んに行われてきた。とりわけ、梨については、全国第1位の生産高を誇り、千葉県の代表的な農産物のひとつである。梨の生産においては、枝の剪定が欠かせないことから、多量の梨の剪定枝が発生する。その量は、千葉県内だけでも年間1万トンに達するものの、その多くが使用されることなく焼却処分されているのが現状である。 本研究は、梨剪定枝の利活用の具体的方策の提案を通して、千葉県・鎌ヶ谷市における梨の特産地としてのアイデンティティの向上を図ることを目的としたものである。 とくに、梨剪定枝を用いた生活用品を提案することで、日常生活での梨剪定枝の使用を通して、地域の人びとの梨に対する愛着心や環境に対する関心を高めると同時に、梨の産地としての鎌ヶ谷をアピールすることを目指した。 駅前や公園、住宅街の道路など、誰もが共有するスペースで用いることができる木質プラスチックを用いたプランターの設計・制作を行った。 プランターは、複数個の連結可能なモジュールを、全ネジボルトで結合するものとした。モジュールは、人びとが用途に組み合わせて自由に成型することが可能である。
  • 郭 全生, 植田 憲, 宮崎 清, 樋口 孝之
    デザイン学研究. 研究発表大会概要集 (55) 244-245 2008年6月20日  
    Tang Tri-color is tri-colored glazed pottery which has been inherited as the traditional handicrafts in Luoyang. Through a field survey on the traditional Tang Tri-color industries, literature investigation and interview to the tradesmen and the handicraftsmen, the following points come to light in this study: 1) It is an undoubted fact that Luoyang is the birthplace of Tang Tri-color industry; 2) The actual conditions of Tang Tri-color industry is that both the modern technological processes and the traditional craft are being in use and adbanced at present; 3) To develop Tang Tri-color industry for daily life of the common as life culture is the the orientation of Tang Tri-color's future development.
  • 王 海冬, 植田 憲, 宮崎 清, 樋口 孝之
    デザイン学研究. 研究発表大会概要集 (55) 240-241 2008年6月20日  
    Oropen peoples create lots of uses and forms with Birch-bark products, and express their spirits by Birch-bark products decoration patterns. According to collection, investigation, classification and discussion with samples of household Birch-bark products used in Da/Xiao Xing An Ling area for a long period, it shows religion, aesthetic taste, and life concept are three main factors to form Birch-bark products decoration patterns. These three factors have strong relationships with each other, and Birch-bark products decoration patterns are formed by these composite relationships. This article reveals some characteristics of Birch-bark products'design, based on the concepts given above.
  • 王 海冬, 植田 憲, 宮崎 清, 樋口 孝之
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 55 126-126 2008年  
    オロチョン民族の人々は、機能によって様々な樺皮活用品の「使い方」や「形態」を作り出し、さらには、人々の心をも樺皮活用品の装飾文様に反映させてきた。本章では、実際、大・小興安嶺地域において長い間、人々の生活のなかで使われてきた樺皮活用品のサンプルを収集、調査、分類、考察することにより、宗教観念、審美意識、生活理念の三つの要素が樺皮活用品の装飾文様の形成に大きく影響させた要素としてとりあげた。これら三つの要素は、相互に強い関係性をもっており、樺皮活用品の装飾文様もそれぞれの要素の複合的な関わりのなかで形成されてきたと思われる。本章では、このような考え方に基づき、樺皮活用品の意匠がもつ性質の一端を明らかにした。
  • 羅 彩雲, 楊 静, 植田 憲, 宮崎 清, 樋口 孝之
    デザイン学研究、第55回研究発表大会概要集, 2008 55 150-151 2008年  
    This research is based primarily on an interview with a craftsmen and users of traditional "red-painted wooden bed" special to central Taiwan. Furthermore, this research utilizes other historical documentation along with craftsman and user's interview to add to the historical data of traditional furniture. The completed research is as follows. (1) The craftsmen's idiom of red-painted wooden is correlated directly to the respective craftsmen's region. (2) The craftsmen's idiom of red-painted wooden is influenced by user's institute. (3) The idiom of red-painted wooden bed was influence by function and style.
  • 肖 穎麗, 植田 憲, 宮崎 清, 樋口 孝之
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 55(55) 97-97 2008年  
    本研究では、諸文献に基づき調査を進めるとともに、中国江蘇省無錫市において、泥人研究所、無錫恵山泥人工場における現職の職人、研修中の生徒ならびに、かつて恵山泥人の制作に関わってきた職人らを対象としたインタビュー調査とアンケート調査を行った。その結果、本日の職人における知的財産制度構築のための課題として次の3点を明らかにした。1,職人たちは、知的財産権などという概念は持ち合わせていない。2,また、他の親方職人が行った仕事を盗んで真似るようなことは、職人の世界では禁忌とされていた。すなわち、デザイン盗用などということは、元来、職人たちの世界では生じなかったものである。それが、職人文化である。3,職人たちのひとりひとりの意匠権に対する意識は高くないものの、真摯にものづくりに取り組むなかで、社会規範としての意匠権保護がなされていた。総じて、今日の中国にあっては、「ものづくり」の経済的価値を追求するのではなく、文化として位置付け、その潜在的価値の徹底的な再確認・再認識が求められている。
  • 郭 全生, 植田 憲, 宮崎 清, 樋口 孝之
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 55(55) 128-128 2008年  
    筆者は調査・考察を行った結果、落陽市南石山村が中国近代史において最初に唐三彩が発見された地域であり、同時に洛陽唐三彩産業の発祥地であるといっても過言ではないと考えるに至った。唐三彩に関する従来の研究には、唐三彩を考古学的に分析するものが多い。これらの研究から今日の唐三彩産業に対する視座が導かれることはほとんどないようである。本研究の目的は洛陽市内における唐三彩産業と唐三彩産業の発信地である南石山村の唐三彩産業の歴史を具体的に調査・分析することを通じて、唐三彩の継承、開発過程における問題点及び唐三彩の地域産業における位置づけを考査し、今日において唐三彩をとりまく状況が抱えている問題を解決していくための方法を探ることである。
  • 大鋸 智, 樋口 孝之, 植田 憲, 宮崎 清
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 54(54) D10-D10 2007年  
    今日、地球資源の有限性や環境保全の重要性に関する認識が深まり、「資源循環型社会」の創生が切望されている。本研究は日本各地で行われてきた資源循環型生活の知恵を集積し、データベース化するとともに、それらの知恵に基づき21世紀に求められる資源循環型社会の構築に関する指針を導出したものである。 文献調査および新潟県山北町と福島県三島町における踏査より、資源循環型生活の知恵を集積し、内発的発展論の視座から考察を行った。 その結果、現代社会における事象は主に行政や企業が中心に行う「外発的な資源循環」であるのに対し、伝統的な事象は主に地域や生活者で行う「内発的な資源循環」であるとわかった。そして、各事象を伝統的な資源循環型生活に表出する内発性を内包した言葉で分類し、データベース化した。 また、福島県三島町の内発的活動である「やまぶどう細工」の材料採集に関連し、「近年始められた資源循環型生活への取り組みが踏査により5項目収集された。このことは新たな資源循環型生活が内発的な地域生活から発生する可能性を示唆している。 総じて、現在行われている企業や行政中心の「外発的な資源循環型生活」の構築は必要最小限のものであり、それに加え地域や生活者による「内発的な資源循環型生活」の実践が21世紀に求められる資源循環型社会を構築する指針であると提言した。
  • 菊池 利彦, 樋口 孝之, 植田 憲, 宮崎 清
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 54(54) D11-D11 2007年  
    近代以前において、村落は村人の人生におけるおよそあらゆる営みが展開する場であった。村落は、人びとにとって物質的拠所であると同時に精神的拠所であり、村人は村落空間に一定の秩序を構築、伝承してきた。本研究は、村落に生起した空間秩序および空間に秩序を構築する営みについて論究を行うことを目的とする。千葉県成田市台方・下方を中心とした地域における踏査を通して、年中行事や人生儀礼など象徴的習俗を把握し、その象徴性の読み解きを行うことにより、以下のことがらを明らかにした。(1)村落空間は重層的同心円構造として秩序化されている。それはさまざまな境界においてそれぞれ行われた災厄を排除する習俗に象徴されている。(2)「高・低」「右・左」といった物理的に相対する空間区分は、葬送儀礼や神社の祭礼といった死者や祖霊、神と関わる象徴的習俗において「生・死」「神・人」「日常・非日常」など、相対する概念が付与され秩序化されている。(3)村落空間が内包する秩序は人びとに影響を与え、同時に人びとは、象徴的習俗を通して秩序を更新し空間に影響を与える。すなわち村落は、人と空間がすぐれて相互作用を行った場であるといえる。
  • 植田 憲, 樋口 孝之, 宮崎 清
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 54(54) P06-P06 2007年  筆頭著者
    本研究は、小学生を対象とした「科学技術離れ」「理科離れ」対策として、「ものづくり」を通じて科学的知識の涵養を図るための教育プログラムならびにその教材を作成することを目的としたものである。本研究は、概ね、以下の手順を踏んで行った。(1)千葉大学工学部において、これまで試行してきたいくつかの「ものづくり」教育の内容に基づき、小学校の児童らが、「ものづくり」体験を通して、自ら手を動かし能動的に思考しながら「科学」の基礎を学ぶことができるようプログラムを設定した。(2)(1)のプログラムに基づき、小学生の児童を対象として、実際に「ものづくり」ワークショップを開催した。(3)児童ならびに保護者へのアンケート調査を通して、その効果を検証・解析した。(4)「ものづくり」を通した「科学技術」「理科」的知識涵養のためのプログラムならびにその教材を完成する。文部科学省の提唱する「総合学習」において活用することが可能な「ものづくり」を通した「科学技術離れ」「理科離れ」対策教育プログラムの導出を行った。
  • 翁 群儀, 植田 憲, 宮崎 清
    デザイン学研究. 研究発表大会概要集 (53) 210-211 2006年6月20日  
    This paper aims at clarifying the activities of the Japanese craftsmen and scholars during the period of Japanese possession (1894-1945). Through literature investigation and interview, etc. the following points were made clear: (1) Through the origin of Taiwan's craft can be traced back to the immigration of Han nationality of 15th century, but the development of Taiwan's own crafts had not started up yet till the beginning of 20th century. (2) Since the year of 1895 when Japan took possession of Taiwan, Japanese government had established the vocational education, craft school, craft training school, quality control system, etc. Thus the basis of Taiwan's craft and its culture has begun to take shape. (3) The philosophers, craftsmen of educators sent to Taiwan during the period of Japanese possession, had explored and evaluated the craft objects native to Taiwan. Those activities call people's attention to the importance of the folk craft objects for people's daily necessities.
  • 李 〓〓, 町長 香織, 植田 憲, 宮崎 清
    デザイン学研究. 研究発表大会概要集 (53) 372-373 2006年6月20日  
    In this study, the authors discussed endogenous community development in relation with the aging problem to find out guidelines toward those synthetic solutions of both correlations. From the literature and field survey, the following observations could be made, (1) if the local resident includes aged people confront to the characteristic environment, cultural heritage and historical condition etc. of the community, and they use their best abilities; consequently they may be able to-re-discover and re-recognize their potential community resources, (2) if the aged people considered as community resources, then it becomes potential resources, and nowadays it could take part in the activities concerned with "the community culture", the community may accomplish endogenous development.
  • 植田 憲, 高野 維斗, 神崎 広史, 宮崎 清
    デザイン学研究. 研究発表大会概要集 (53) 374-375 2006年6月20日  
    In this study, the authors aimed at proposing the prevention planning of dumping in social space by grasping the people's actual conduct of dumping. Literature survey and field investigation with video recording at the park and the roads in center of Chiba City, makes clear that the dumping activities are occurred by (1) leaving, (2) putting and (3) hiding. And the following prevention planning can be proposed: (1) The planning about "the place" where the articles dumped, (2) the planning about "article" itself such as the container, package which become trash, (3) the planning in "vending machine", selling "store", "articles" such as the container, packages that become trash, (4) the planning to support the beautification volunteer activities.
  • 大鋸 智, 渡邊 広範, 樋口 孝之, 植田 憲, 宮崎 清
    デザイン学研究. 研究発表大会概要集 (53) 200-201 2006年6月20日  
    This paper aims to introduce a mountain village coexisting with nature and traditional intelligences of using the regional plant resources. Specially the paper introduced Soumokutou, Dietary culture, and Taue, God of mountain and paddy. The survey was based on interviews and literature on Nakatugawa area, Iide-cho, Yamagata prefecture of Japan. This area is a mountain village having heavy snowfall. There are lots of occasions and nature-friendly intelligences using regional plant resources. The regional plant resources are collected, processed, used, repaired, reused, and returned to nature. And the occasions reveal people of the area greatly appreciating nature and the regional plant resources.
  • イクバル モハマド マスム, 樋口 孝之, 植田 憲, 宮崎 清
    デザイン学研究. 研究発表大会概要集 (53) 202-203 2006年6月20日  
    This study examines the transformation of house plans in Old Dhaka city from the early to late 20th century over the periods of British, Pakistan, and Bangladesh in relation with family structure represented by household composition and womenstatus. The transformation of interior-exterior relation through these periods has also been studied. The study is based on a synthesis of relevant literature review, previous research, actual field survey, interviews, and data analysis. House and apartment plans are analyzed through space syntax methods. The comparison of the house plans of different periods of 20th century revealed that the transformations in house types and spatial organizations were parallel to the changes in the household types (complex family to nuclear family), and the improvement of women's status; and the interior-exterior relation of Old Dhaka's houses has gradually become less integrated.

講演・口頭発表等

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  • 呉 竹雅, 張 淑怡, 沈 恵園, 青木 宏展, 植田 憲
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 2022年 一般社団法人 日本デザイン学会
    本研究は、江戸時代からものづくりが盛んに行われてきた東京都墨田区を対象に、伝統的ものづくりを文化の側面から振興するための指針と提案を導出することを目的としたものである。文献調査により墨田区における伝統的ものづくりの歴史的文脈を概観したうえ、「長板中形」を対象に事例調査を行った。その結果、かつて当該地域内で「長板中形」の生産と使用のエコシステムが成り立っていたと考えられる。調査結果に基づき、墨田区における伝統的ものづくりの振興の指針として以下の三点を導出した。①身近にあるもの・人・ことといった資源の全体活用を志向する、②つくり手と使い手をより緊密に繋ぐ展開を志向する、③地域で伝統的ものづくりの製品の使い方を創出する機会を作る。
  • 陳 祉佑, 青木 宏展, 植田 憲
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 2022年 一般社団法人 日本デザイン学会
    近年の生活の変容を要因として、多くの歴史資産が急速に潜在化する傾向にある。この状況は、千葉県市原市においても例外ではない。当該地域は、養老川がもたらした肥沃な土地と緑豊かな山々に恵まれ、古くから、有形・無形のさまざまな資産が創出・継承されてきた。こうした地域にある大切な資源を再発見するとともに、後世へつなぐネットワークを構築することを目指して、2015(平成27)年、「市原歴史博物館」事業が始められた。同博物館においては、近年急速に発展・普及しつつあるデジタル造形技術をいかに導入するかの検討がなされている。 本研究は、市原歴史博物館事業における試行に基づき、地域博物館におけるデジタル造形技術の導入の可能性を見出すとともにそのあり方を明確化することを目的としたものである。 具体的事例として、実物が残されていない藤原式揚水機を取り上げ、さまざまな文献資料に基づきデジタル再現し、実験・検証を繰り返し、動作モデルを制作した。このプロセスの記述を通じて、以下の各点を明らかにした。 (1)デジタルデータは修正し易いことから、比較的柔軟に「復元」「保存」へのアプローチが可能である。その場合、頻繁に出力し検証するなど、学芸員らとの密な情報共有が重要である。(2)デジタルデータは共有し易いことから、地域資源を「共有」する有効な手段になり得る。(3)デジタルデータを出力するなどの「活用」を通して、実物が残されていない歴史資産の価値を高めることが可能である。なお、本研究においては、上述した知見に基づき、教育キットの提供を行い、その効果を確かめた。
  • 青木 宏展, 植田 憲
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 2022年 一般社団法人 日本デザイン学会
    地域社会の自立・自律が求められる今日において、いかにして地域の文化を伝達・共有していくかは喫緊の課題である。本稿は、地域の生活者が参与可能な、デジタル時代における地域文化の発信・共有の場としての地域博物館の構築を目指す研究の一環である。 とりわけ本稿では地域博物館におけるデジタル造形機器を活用した展示器具の制作の事例を取り上げ、一連の活動から得られた知見ならびに課題を報告した。聞き取り調査・現地調査に基づき、地域の博物館における展示器具の不足に伴う展示の限界、収納庫のひっ迫等の課題を把握したのち、デジタル造形機器を活用した3点の展示器具の制作を行った。それらは、上記の課題に応えるものであったが、未だ①展示対象の大きさや重量における強度の限界の検証、②制作過程において放出される汚染物質量の検証等の必要性、③レーザー加工機をはじめとした一般的なデジタル造形機器で制作可能な仕様の検討等取り組むべき課題は少なくない。今後はこうした課題に取り組みつつ、本稿で制作したデジタルデータをはじめ、得られた知見を地域内で蓄積、共有するためのデジタル造形機器活用事例のアーカイブの構築等も視野に入れ、活動を展開したい。
  • 宮田 佳美, 李 月, 都 宥林, 沈 恵園, 青木 宏展, 植田 憲
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 2022年 一般社団法人 日本デザイン学会
    千葉市若葉区いずみ地区において、「炭焼き小屋再生プロジェクト」を展開した。文献調査および現地調査を実施し、当該地域において炭焼き小屋が生活文化の形成において重要な位置づけにあったことが確認された。これを再生することにより、森林保全を行うだけではなく、地域づくりにつなげる活動へと展開することが重要といったことが参与者の間で確認され、任意団体が設立された。今後、炭焼き小屋の具体的な利活用方法について検討し、多くの人が地域づくりに参与できる体制づくりを行いたい。
  • 土屋篤生, 青木宏展, 植田憲
    アジアデザイン文化学会 第15回国際研究発表大会 概要論文集 2021年10月

共同研究・競争的資金等の研究課題

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