研究者業績

植田 憲

ウエダ アキラ  (Akira Ueda)

基本情報

所属
千葉大学 デザイン・リサーチ・インスティテュート 教授
学位
博士(学術)(千葉大学)
修士(学術)(千葉大学)

J-GLOBAL ID
200901078554451516
researchmap会員ID
5000043186

外部リンク

主要な論文

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  • 孟 晗, 青木 宏展, 植田 憲
    デザイン学研究作品集 28(1) 1_40-1_45 2023年7月31日  
    ドキュメンタリー映画「もうひとつの明日へ」は長野県上田市の市民団体蚕都くらぶ・ま〜ゆはじめ、千葉大学デザイン文化計画研究室の学生、映像制作の専門家、上田市の行政など多様な主体が協働的に推進した「コミュニティドキュメンタリー」のデザイン実践の成果品である。本稿は、当作品の企画、撮影、編集、宣伝、集金、上映の各段階において得られた知見を報告するとともに、上映会において収集した質問紙調査の結果の分析を通じて、本作品制作における実践を評価し、内発的生活創生に寄与するコミュニティドキュメンタリー映画制作の指針を導出することを目的とする。<br>
  • 呉 竹雅, 青木 宏展, 植田 憲
    デザイン学研究 69(4) 9-18 2023年3月31日  査読有り最終著者
    本研究は,明治時代における社会通念としての美術の形成過程を明らかにするために,計量テキスト分析を用い,新聞にみられる「美術」に関連した社会的出来事が,明治期の歴史的かつ社会的文脈でいかに当時の人びとに共有されたかについてそのプロセスを検証した。その結果,官製用語として誕生した「美術」に対する社会的認識の形成については,第一段階の明治10 年代までは実態,つまりものに重点を置き,第二段階の明治20~30年代においては価値観ないし価値体系を中心に,また第三段階の明治30 年代以降は概念,いわばジャンルを理解するといったプロセスで定着してきた。それは,エリート層を中心とする上流社会の人びとが概念からジャンルに,さらに価値観ないし価値体系という順序で「美術」を受け入れたのに対して,一般民衆はほぼ相反するプロセスに基づき美術を理解してきたといえる。また,明治政府が「美術」という概念を導入し,既存の絵画が「日本画」に統合されたことによって,日常生活における絵画の機能性・意味性は漸次に低下し,鑑賞対象となっていった。
  • Han MENG, Tie JI, Hironobu AOKI, Akira UEDA
    IASDR 2021 2021年12月  査読有り最終著者
  • Zhuya WU, Hironobu AOKI, Akira UEDA
    IASDR 2021 2021年12月  査読有り最終著者
  • 孟晗, 植田憲
    デザイン学研究 67(2) 11-20 2020年9月  査読有り最終著者
  • Meng Han, Ueda Akira
    International Journal of Community Currency Research 24 54-63 2020年9月  査読有り最終著者
  • Pandu PURWANDARU, Dudy WIYANCOKO, Akira UEDA
    BULLETIN OF JAPANESE SOCIETY FOR THE SCIENCE OF DESIGN 63(4) 59-68 2016年11月  査読有り最終著者
  • Akira UEDA
    BULLETIN OF JAPANESE SOCIETY FOR THE SCIENCE OF DESIGN 57(2) 101-110 2010年7月  査読有り筆頭著者
  • UEDA Akira, OOGA Satoru
    デザイン学研究 57(1) 65-74 2010年5月  査読有り筆頭著者
    In this paper, the goal will be to explore the Tokoname Region of Aichi Prefecture as one of the representative ceramic producing regions in Japan, in particular, examining its special characteristics and grappling with how the cultural concept of mottainai might appear as part of the identity of the region in question. This research is based on documentary literature, a field survey. As a result of Investigation, the author can summarize below the special cultural characteristics of mottainai as seen in the ceramic-producing region of the Tokoname in Aichi Prefecture. 1) The lifestyle principle of mottainai in the Tokoname Region is shared by residents through common modes of behavior and lifestyle, and it has transmitted and encouraged the thorough and optimal use of scrap and discarded pottery. 2) The special characteristics of symbiosis with the environment in the Tokoname Region are passed on as an expression of compassion toward people who live in harmony with their environment, people who evaluate the special characteristics of materials at hand and focus their knowledge subjectively. 3) Today, there are indications of actions designed to build regional identity based on an inheritance of a cultural lifestyle of traditional symbiosis with the environment while local people use tangible and intangible historical assets in a variety of ways.
  • UEDA Akira, MIYAZAKI Kiyoshi
    デザイン学研究 53(3) 41-48 2006年9月  査読有り筆頭著者
    In this paper, the authors discuss the transition in people's world views caused by mechanization, as evidenced by the case of the production process of the rice cake. This research is based on documentary literature, a field survey, and other sources. Originally, the rice cake was made for special events, and people recognized it as one of the most important offerings to the gods. The traditional process of rice cake making required much time and effort and the use of many tools. In the 1950's, these tools were largely replaced by multi-functional machines. In the field survey, the process of rice cake making was observed: after choosing the best location, people made the traditional rice cake by relying on their senses and experience to use fire, steam, and other resources to careful and deliberate effect, then the finished cake was offered to the gods. As a result of our investigation, the following assertions can be made: (1) In the traditional process of rice cake making, people conceive of the medium of the rice cake as holy, and the process informs them about the stages of life. (2) During this process, the people are engaged in a direct sensuous experience, using their senses to learn more about the nature of their environment. This kind of experience affords people world views that spring from living interactively with the environment and within communities. (3) With the introduction of machines, the preparation process ceased to require direct experience. Concomitantly, the meaning and ceremony which the preparation of rice cakes had assumed socially and culturally gradually dissipated, and, subsequently, the people's world views shifted from a deeply ingrained and holistic foundation to a more superficial one.
  • UEDA Akira, MIYAZAKI Kiyoshi
    デザイン学研究 53(3) 59-66 2006年9月  査読有り筆頭著者
    Nowadays, in Japan, circumstances of "mono-dukuri (making objects)" are in a turning point, because of diversifying of life, advancing and enlarging the scale of "mono-dukuri (making objects)" itself, transfer of production base to foreign countries and an economic depression, etc.. Especially, in recent years, "disinterest in the technology" "disinterest in the science" of the younger generation are tend to grow, it is evermore necessary to engage them in the science & technology with nurture their inquisitiveness towards natures and expand their logical thinking and creative abilities. At the same time, the fact above-mentioned brings the necessity to consider design education fundamentally. In this paper, the authors discuss the significance of design in science education, through practice of "Design workshops -Mono-dukuri (Making objects) workshops" for elementary schoolchildren and junior high school students by the staff of the faculty of engineering of Chiba University. Through an investigation and a questionnaire survey, following assertion can be made: It was possible to cultivate elementary schoolchildren and junior high school students following important points: (1) there is a science in the background of "mono-dukuri (making objects)," (2) there is the pleasure with the creation can be learnt by accomplishing "mono-dukuri (making objects)," (3) there are various solutions in "mono-dukuri (making objects)."
  • 翁群儀, 植田憲, 宮崎清
    デザイン学研究 52(5) 35-44 2006年1月  査読有り
    本稿は、台湾漆器「蓬莱塗」の意匠特質を調査・研究したものである。「蓬莱塗」は、日本領有時代の台湾において、日本人の漆器制作者であった山中公が、台湾で体験した異国情緒をモチーフとして日本人向けに制作を始めたことを起源とする漆器である。本研究では、台湾漆器の発展史とともに、「蓬莱塗」の位置づけ、ならびに、制作工程、モチーフの調査・分析などを通して、「蓬莱塗」の特徴を明らかにした。「蓬莱塗」の特徴は以下の通りである。(1)地域の実風景をモチーフとした地域性の溢れる絵柄が施されている。(2)原色の多用によって、台湾の活力が表現されている。(3)力強い彫刻によって、台湾の素朴な民風が表現されている。「蓬莱塗」は、今後においても、台湾社会を映し出す漆器デザインとして発展していくことが期待される。また、漆器のみならず、伝統的工芸品産業の発展に向けてデザインにおけるアイデンティティを確立していくことは、今後、台湾のさまざまな分野で検討されるべき重要課題である。
  • 植田 憲, 朴 燦一, 宮崎 清
    デザイン学研究 48(3) 77-86 2001年  査読有り筆頭著者
    本稿では、北ベトナム・ニンビン省において進められている「ベトナム伝統工芸村」設立計画を取りあげた。フィールド調査、資料解析に基づき、内発的発展論の観点から当該工芸村の設立に向けた指針を抽出した。北ベトナムにおける伝統的工芸の現状と課題を解析した結果、以下の指針が得られた。(1)北ベトナムにおいて振興が期待される12の伝統的工芸品目のうち、ニンビン省の工芸村においては、省内で継承されている4品目の振興を図る。(2)工芸村は、伝統的工芸技術の伝承・発掘・創新の拠点であるとともに、伝統的工芸を核とした地域間および異業種間の連携・交流の拠点としての機能を担う。(3)工芸村の設立・運営においてはエコロジカルな理念を堅持し、かつ、各種地域資源の全体活用を実践する。伝統的工芸品が村を単位として生産されているベトナムにおいては、4品目を一ヶ所に集めて展開される工芸村は、国内における地域連携のモデルでもある。また、その工芸村は、広くアジア諸地域とも連携し、その運営・展開が図られる必要がある。

MISC

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  • 蘇 文宇, 青木 宏展, 植田 憲
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 70 456 2023年  
    梳篦は身近な生活用具として、外観こそシンプルではあるが、制作工程は複雑でかつ繊細である。複数の工程があり、多くの人が協力しなければ完成できない。その過程の中で、梳篦工芸のうち竹工芸のひとつとして地域住民も参加できる生活のつながりを築いてきたと言える。地域と地域、人と人との協力を通じて、できる限り竹資源を活用する。そのつながりは知らず知らずのうちにできており、分業化の関係だけでなく相互に協力して資源を活用する関係となった。
  • 陳 娟志, 青木 宏展, 植田 憲
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 70 464 2023年  
    本稿では、市原歴史博物館において一般来場者に向けた体験講座および展示の試みについて報告するとともに、来館者の属性を明確化することを目的とした。本研究では、来館者から質問紙調査により評価を得、その評価および類型化を導出した。多種応答分析方法により、触れる展示の展開に対して肯定的評価のグループ、中立的評価のクループ、否定的評価のグループ3つのグループに分けられ、X軸を「(文化財に対する)親しみやすい―親しみにくい」、Y軸を「参加型―非参加型」解析した。さらに、クラスター分析により、4つのクラスターを得、それぞれ「探求志向型」「文化財の保護志向型」「体験志向型」「保守志向型」と体験者の属性を類型化することができた。
  • 李 敏, 青木 宏展, 植田 憲
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 70 454 2023年  
    近年、中国政府は古代建築物の保護の重要性を強調しているが、文化大革命や急速な経済発展により、全国各地の数多くの古建築や文化遺産が破壊され、それに伴い、多くの伝統行事・儀礼が消失した。潘氏祠堂は南京市の非物質遺産(無形文化財)に登録され、また、2017年には、国の文化遺産保護政策により、建物は修繕がなされたが、その使用方法やそれに伴う空間特質については十分に理解されているとは言い難い。今日、それらの把握と現代社会における活用が求められている。 本稿においては、文献調査、現地調査に基づき、潘氏祠堂の内部空間を再現することを目的とした。当該地域の生活者らとともに祠堂の復元に取り組むことで、文化遺産の保護と地域振興に貢献することを目指した。
  • 宮田 佳美, 李 月, 都 宥林, 沈 恵園, 青木 宏展, 植田 憲
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 69 128 2022年  
    千葉市若葉区いずみ地区において、「炭焼き小屋再生プロジェクト」を展開した。文献調査および現地調査を実施し、当該地域において炭焼き小屋が生活文化の形成において重要な位置づけにあったことが確認された。これを再生することにより、森林保全を行うだけではなく、地域づくりにつなげる活動へと展開することが重要といったことが参与者の間で確認され、任意団体が設立された。今後、炭焼き小屋の具体的な利活用方法について検討し、多くの人が地域づくりに参与できる体制づくりを行いたい。
  • 青木 宏展, 植田 憲
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 69 380 2022年  
    地域社会の自立・自律が求められる今日において、いかにして地域の文化を伝達・共有していくかは喫緊の課題である。本稿は、地域の生活者が参与可能な、デジタル時代における地域文化の発信・共有の場としての地域博物館の構築を目指す研究の一環である。 とりわけ本稿では地域博物館におけるデジタル造形機器を活用した展示器具の制作の事例を取り上げ、一連の活動から得られた知見ならびに課題を報告した。聞き取り調査・現地調査に基づき、地域の博物館における展示器具の不足に伴う展示の限界、収納庫のひっ迫等の課題を把握したのち、デジタル造形機器を活用した3点の展示器具の制作を行った。それらは、上記の課題に応えるものであったが、未だ①展示対象の大きさや重量における強度の限界の検証、②制作過程において放出される汚染物質量の検証等の必要性、③レーザー加工機をはじめとした一般的なデジタル造形機器で制作可能な仕様の検討等取り組むべき課題は少なくない。今後はこうした課題に取り組みつつ、本稿で制作したデジタルデータをはじめ、得られた知見を地域内で蓄積、共有するためのデジタル造形機器活用事例のアーカイブの構築等も視野に入れ、活動を展開したい。

講演・口頭発表等

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  • 呉 竹雅, 張 淑怡, 沈 恵園, 青木 宏展, 植田 憲
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 2022年 一般社団法人 日本デザイン学会
    本研究は、江戸時代からものづくりが盛んに行われてきた東京都墨田区を対象に、伝統的ものづくりを文化の側面から振興するための指針と提案を導出することを目的としたものである。文献調査により墨田区における伝統的ものづくりの歴史的文脈を概観したうえ、「長板中形」を対象に事例調査を行った。その結果、かつて当該地域内で「長板中形」の生産と使用のエコシステムが成り立っていたと考えられる。調査結果に基づき、墨田区における伝統的ものづくりの振興の指針として以下の三点を導出した。①身近にあるもの・人・ことといった資源の全体活用を志向する、②つくり手と使い手をより緊密に繋ぐ展開を志向する、③地域で伝統的ものづくりの製品の使い方を創出する機会を作る。
  • 陳 祉佑, 青木 宏展, 植田 憲
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 2022年 一般社団法人 日本デザイン学会
    近年の生活の変容を要因として、多くの歴史資産が急速に潜在化する傾向にある。この状況は、千葉県市原市においても例外ではない。当該地域は、養老川がもたらした肥沃な土地と緑豊かな山々に恵まれ、古くから、有形・無形のさまざまな資産が創出・継承されてきた。こうした地域にある大切な資源を再発見するとともに、後世へつなぐネットワークを構築することを目指して、2015(平成27)年、「市原歴史博物館」事業が始められた。同博物館においては、近年急速に発展・普及しつつあるデジタル造形技術をいかに導入するかの検討がなされている。 本研究は、市原歴史博物館事業における試行に基づき、地域博物館におけるデジタル造形技術の導入の可能性を見出すとともにそのあり方を明確化することを目的としたものである。 具体的事例として、実物が残されていない藤原式揚水機を取り上げ、さまざまな文献資料に基づきデジタル再現し、実験・検証を繰り返し、動作モデルを制作した。このプロセスの記述を通じて、以下の各点を明らかにした。 (1)デジタルデータは修正し易いことから、比較的柔軟に「復元」「保存」へのアプローチが可能である。その場合、頻繁に出力し検証するなど、学芸員らとの密な情報共有が重要である。(2)デジタルデータは共有し易いことから、地域資源を「共有」する有効な手段になり得る。(3)デジタルデータを出力するなどの「活用」を通して、実物が残されていない歴史資産の価値を高めることが可能である。なお、本研究においては、上述した知見に基づき、教育キットの提供を行い、その効果を確かめた。
  • 青木 宏展, 植田 憲
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 2022年 一般社団法人 日本デザイン学会
    地域社会の自立・自律が求められる今日において、いかにして地域の文化を伝達・共有していくかは喫緊の課題である。本稿は、地域の生活者が参与可能な、デジタル時代における地域文化の発信・共有の場としての地域博物館の構築を目指す研究の一環である。 とりわけ本稿では地域博物館におけるデジタル造形機器を活用した展示器具の制作の事例を取り上げ、一連の活動から得られた知見ならびに課題を報告した。聞き取り調査・現地調査に基づき、地域の博物館における展示器具の不足に伴う展示の限界、収納庫のひっ迫等の課題を把握したのち、デジタル造形機器を活用した3点の展示器具の制作を行った。それらは、上記の課題に応えるものであったが、未だ①展示対象の大きさや重量における強度の限界の検証、②制作過程において放出される汚染物質量の検証等の必要性、③レーザー加工機をはじめとした一般的なデジタル造形機器で制作可能な仕様の検討等取り組むべき課題は少なくない。今後はこうした課題に取り組みつつ、本稿で制作したデジタルデータをはじめ、得られた知見を地域内で蓄積、共有するためのデジタル造形機器活用事例のアーカイブの構築等も視野に入れ、活動を展開したい。
  • 宮田 佳美, 李 月, 都 宥林, 沈 恵園, 青木 宏展, 植田 憲
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 2022年 一般社団法人 日本デザイン学会
    千葉市若葉区いずみ地区において、「炭焼き小屋再生プロジェクト」を展開した。文献調査および現地調査を実施し、当該地域において炭焼き小屋が生活文化の形成において重要な位置づけにあったことが確認された。これを再生することにより、森林保全を行うだけではなく、地域づくりにつなげる活動へと展開することが重要といったことが参与者の間で確認され、任意団体が設立された。今後、炭焼き小屋の具体的な利活用方法について検討し、多くの人が地域づくりに参与できる体制づくりを行いたい。
  • 土屋篤生, 青木宏展, 植田憲
    アジアデザイン文化学会 第15回国際研究発表大会 概要論文集 2021年10月
  • 王建明, 青木宏展, 植田憲
    アジアデザイン文化学会 第15回国際研究発表大会 概要論文集 2021年10月
  • 蔡奕屏, 青木宏展, 植田憲
    アジアデザイン文化学会 第15回国際研究発表大会 概要論文集 2021年10月
  • 孔春, 青木宏展, 植田憲
    アジアデザイン文化学会 第15回国際研究発表大会 概要論文集 2021年10月
  • 都宥林, 張淑怡, 王一舟, 陳祉佑, 青木宏展, 植田憲
    アジアデザイン文化学会 第15回国際研究発表大会 概要論文集 2021年10月
  • 王建明, 植田憲
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 2021年6月
  • 髙橋真央, 青木宏展, 植田憲
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 2021年6月 一般社団法人 日本デザイン学会
    今日、急速な開発や近代化・都市への一極集中に伴い、これまで地域社会において育まれてきたさまざまな関係性・構造は変容し、過疎化や高齢化が深刻となりつつある。それに伴い、古くから培われてきた自然と共生した生活やそこに息づく知恵は消失の一途を辿っている。このことは千葉県においても例外ではなく、各地で人と自然、また地域住民同士の関係が希薄化する傾向にある。しかしながら、その一方で、一部の地域では、現在でも人と人とが関わりながら多くの自然資源が活用している。 本稿は、千葉県木更津市・山武市・南房総市において、筆者らが実践してきた地域資源の再発見・再確認の過程から得られた自然資源活用の知恵を集積し、地域住民と活用・共有することで、今後のよりよい生活・内発的地域づくりのあるべき姿を導出することを目的としたものである。 調査・考察の結果、これまで積み上げられてきた自然資源を活用する過程では、生活者自身が地域資源を組み合わせ、人と人の交流・繋がりから、その人らしさや地域らしさを育てることで生きがいをも創出してきたことが窺えた。そのため、自然資源活用の知恵こそが、持続可能な生活を成立せしめてきた要因であった。
  • 宮田佳美, 陳祉佑, 張淑怡, 王一舟, 王中曄, 青木宏展, 植田憲
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 2021年6月 一般社団法人 日本デザイン学会
    千葉市内陸部に位置する、若葉区・緑区ではこれまでグリーンツーリズムと称して観光PRが行われてきた。しかしながら、地域の持続的発展を目指す上ではこれまでのPRとは違う手法を検討すべきである。千葉県千葉市の内陸部を対象とした地域調査およびエリア名称・ロゴマーク決定までのプロセスを報告するとともに、新型コロナウイルス感染拡大の状況下における千葉市グリーンツーリズムの発展の方向性を提示することを目的とする。また、本プロセスにおいては、可能な限り、地域住民が参与する機会を創出することで、地域住民が主体的に活用できるデザインを目指した。その結果、多くの地域住民が参与し、グリーンツーリズムのコンセプトやエリア名称・ロゴマークが決定された。
  • 郭庚熙, 青木宏展, 植田憲
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 2021年6月 一般社団法人 日本デザイン学会
    「万祝」とは、網元が網子へ大漁を祝うために配った漁師の晴れ着である。万祝には、かつての歴史的背景や技術、漁村の暮らしの姿が内包されている。なお、万祝を制作する際には、地域の人それぞれが各役割を果たし、より良いものをつくるため、工夫を凝らしてきた。したがって、万祝は漁村社会の生活を支えた大切な歴史的工芸資源だといえよう。しかしながら、今日においては、生活様式の変容により、当該地域の生活者らに適切に認知・共有されているとは言い難く、担い手の減少などを原因として、急速に潜在化が進む傾向にある。本稿は、万祝のつくり手の現状を把握するとともに、型紙のデジタル化に基づき、型紙の再現のためのプロセスを通して持続的なつくり手の支援のための方針を導きだすことを目的としたものである。
  • 陳祉佑, 張淑怡, ドユリム, 王一舟, 李月, 宮田佳美, 青木宏展, 植田憲
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 2021年6月 一般社団法人 日本デザイン学会
    内発的観光を目指した訪日外国人向けガイドマップの制作のプロセスをまとめ、グリーンツーリズムにおいて、留学生の関係人口形成の視点からどのようなデザインが行えるのかを考察するものである。外国人留学生を中心に、訪日外国人が得たい情報をマップを通して共有するという試みは、これまであまり取り組まれてこなかった。マップの制作と発行・使用を通して、地域資源を顕在化することで、留学生をはじめとした中・長期滞在の訪日外国人が内発的観光創生に寄与できるものと考える。新鮮な目線で地域を捉えることができるという利点を通じて、地域を再発見することができ、また、こうした新たな視点により収集された情報に基づいたマップという媒体を通じて地域住民と訪日外国人とが互いに認識を深める契機ともなり得る。また、今回は主に中・長期滞在をしている訪日外国人を対象にマップを制作したが、短期滞在の訪日外国人も同じ影響を与えると望む。このような関係性を築いていくことが、国内外問わず人びとの往来が活発になされる今日において持続可能な地域発展を促進する第一歩であると考えられる。
  • 沈恵園, 石川義宗, 青木宏展, 植田憲
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 2021年6月 一般社団法人 日本デザイン学会
    栄村には「猫つぐら」という伝統的工芸品がある。それは生活の知恵を活かしてつくられたものであり,2014 年には長野県指定伝統的工芸品に認定された。しかし,村の生活の変化とともに「猫つぐら」の生産者は減少している。また,急速な工業化の影響などで伝統的な農村共同体が解体されるとともに,伝統的工芸品の地域資源は消失してきた背景がある。本稿においては,長野県の地域資源としての「猫つぐら」を取り上げ,その歴史的経緯を整理するとともに,その今日的な魅力と価値を再発見することを目的とする。栄村の生活文化を再確認・再認識することによって,伝統的な地域文化の消失を防ぐ。
  • 張淑怡, 王一舟, 陳祉佑, 都宥林, 王中曄, 李月, 涂肖, 青木宏展, 植田憲
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 2021年6月 一般社団法人 日本デザイン学会
    千葉県南房総市は少子高齢化による地域活性の低下が進み、とりわけ農業については後継者不足により、耕作量の減少に伴う耕作放棄地の増加などの問題が深刻化している。本稿では、南房総白浜地区の食を中心に、文献調査を通してそらまめの歴史をまとめ、現地調査でそらまめと地域の生活との関係性の一端を明らかにし、地域資源の再発見・再認識・再活用を実施した。得られた情報に基づき、地域活性化に資するそらまめのパッケージデザインを行い、実際に地域の農家生産者らさんに評価してもらい、フィードバックに基づいてパッケージの改善を行った。今後は試作品を実際に使用していただき、使用・評価・改善というプロセスを経て、より地域の活性化に貢献できる提案に繋がると期待される。
  • 土屋篤生, 艾尭天, 陳祉佑, 高木友貴, 青木宏展, 植田憲
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 2021年6月 一般社団法人 日本デザイン学会
    本稿は、2022年にオープン予定の市原歴史博物館(I’ Museum)にて、伝統的な鍛冶文化を伝える展示デザイン作成に向けた取り組みの一環である。市内に現存する実際の工房空間および使われていた道具、機械のデジタルデータを取得し、作成したAR展示に対して学芸員や一般市民等からフィードバックを受け、展示デザインの指針を次のように導出した。 ①記録対象および記録したい情報に沿った記録方法を用いる。 ②動きや構造など、実物資料や文字情報では伝わりにくいものを伝えるための展示デザインを行う。 ③自らがデータを操作する仕組みを導入することで対象への興味・関心を喚起させる。 展示に3Dデジタルデータを用いることで、従来の展示手法では難しかった、内部構造や動きの仕組みを伝えやすくなることが期待される。また、移動が難しい資料や、現存しない資料などを用いた博物館のアウトリーチ活動への一助ともなると考えられる。
  • 土居詩歩, 大岩千恵, 柴田一樹, 青木宏展, 植田憲
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 2021年6月 一般社団法人 日本デザイン学会
    今日、少子高齢化や地方の過疎化を背景として、地域社会の活性化が求められている。一方、マップは地域のイメージを実体化させ、地域を再生させる有力な手段であるといわれている。これまで、生活者との協働に基づいて地域資源を活用した地域活性化に資するマップづくりの指針を導出した先行研究はない。本研究は、千葉県木更津市鎌足地域を対象としたマップづくりの実践を通して、当該地域の活性化に資するマップづくりの指針を導出することを目的としたものである。また、本研究におけるマップづくりは、当該地域の地域づくりに携わっている、一般社団法人木更津市観光協会と連携して行った公式なプロジェクトでもあった。 その結果、当該地域の地域活性化に資するマップづくりとは、生活者を活性化するマップづくりであるといえた。具体的には、(A)生活者の地域資源の再発見・再確認・再認識に貢献する、(B)活発な生活者たちの動きをより活性化する、(C)地域づくりに携わる人びとがそれぞれの考えや意見を、顔を合わせて共有する場をつくる、ものであるといえた。
  • 陳娟志, 髙木友貴, 青木宏展, 植田憲
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 2021年6月 一般社団法人 日本デザイン学会
    日本にはさまざまな歴史的造形物が存在している。しかしながら、管理不足や劣化により,遺物の消失が問題となっている。 本研究では、3Dデジタル彫刻技術を活用し、千葉県市原市における歴史的建造物の「触れる展示」や「ミュージアムグッズ制作」を推進した。 また、関心の向上を図るを高めるためのデザイン提案とともに指針の導出を行う。 本研究は、歴史的造形物の調査を通じ、新しい知識を得て、共有するために展示会の試みを行った。 その結果,「視覚と触覚」は、歴史的造形物に対する関心と理解を深めることが明らかになった。
  • 王一舟, 李月, 宮田佳美, 陳祉佑, 張淑怡, ドユリム, 青木宏展, 植田憲
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 2021年6月 一般社団法人 日本デザイン学会
    本研究においては、2020年に実施したカボチャランタンづくりワークショップと藍染体験を通して、ものづくりの場としての屋外交流施設の可能性を論じた。今回の「いずみハロウィンンキャンドルナイト」は2018年から三年目であり、来場者は年々増加してきた。今回のイベントで、来場者が自然と触れ合いながら、家族と一緒にものづくりの機会を創出して、地域への関心を向上させることができたといえよう。また、今後このイベントが行われた屋外交流施設を拠点として、地域の施設、風土、文化を知るきっかけを創出することが期待できよう。

共同研究・競争的資金等の研究課題

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