研究者業績

櫻田 大也

サクラダ トモヤ  (Tomoya Sakurada)

基本情報

所属
千葉大学 大学院薬学研究院臨床薬学研究部門先端実践薬学講座

J-GLOBAL ID
202101006278359141
researchmap会員ID
R000018970

論文

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  • Suzuki Satoko, Kurihara Teruko, Haruna Chizuko, Kaneko Takatoshi, Misu Takashi, Sakurada Tomoya, Satoh Nobunori, Ueda Shiro
    医薬品情報学 9(2) 131-136 2007年8月  
    日本における処方箋薬約18000の基本情報についてまとめ、ジェネリック医薬品であるか否かについて確認した。また、注意書きを基に、3647種の活性成分を抽出した。類似特性を有する活性成分をグループ分けし、その基本情報について評価した。これらの情報をもとに階層分けし、副作用情報等も加え、データベースを作成した。本データベースにより、類似及び代替可能な薬剤の検索、治療価値による薬剤の検索、重複した治療効果のチェックが可能となる。本システムは、理解しやすい情報を迅速に検索、収集することのできる有用なシステムであると考えられた。
  • Yoshihara Hiroshi, Sakurada Tomoya, Satoh Nobunori, Ueda Shiro
    医療の質・安全学会誌 2(2) 166-172 2007年7月  
    現在はそれぞれの製薬企業が自社製品に関して医療過誤を防ぐ対策をとることが義務付けられている。著者のうちの一人がかつて武田薬品のこの分野の責任者として、医薬品の医療過誤を防ぐための対応策を作成したので、その経験を報告した。問題点は医薬品の名前、配合剤、容器/包装、適応症、情報活動と広範囲に及び、1部門では対応できなかった。そこでプロジェクトを立ち上げ、種々の基準に合致するようにするために、関連する数部門のメンバーで構成した。この検討の過程で、全てのメンバーが医薬品の医療過誤を防ぐための対策の必要性を強く実感し、種々の効果的な対応策を作成することができた。医療機関からの提案を検討するための社外委員会も設置した。「医薬品の安全な使用」はますます重要になり、製薬企業だけでなく医療関係者、患者、法律関係者も含めた全国的な問題として取り組む必要がある。
  • 松井 礼子, 高田 慎也, 櫻田 大也, 玉木 慎也, 市田 泰彦, 江口 久恵, 加藤 則夫, 遠藤 一司
    緩和医療学 9(3) 279-285 2007年7月  査読有り
    近年、フェンタニル貼付剤、オキシコドン徐放剤の発売によりがん性疼痛への鎮痛薬の選択肢が広がった。その状況に対応し、われわれはすべてのオピオイドの情報を掲載した冊子と患者の状態を把握するためのハンドブックの作成を試みた。今回われわれは冊子の有用性と緩和医療における薬剤師の役割の評価をおこない、結果としてすべての患者が感じるオピオイドの使用前の不安や好ましくない印象が薬剤師の介入で改善することができた。また、医師・看護師の90%が情報冊子の使用により医療スタッフと患者とのオピオイドの情報の共有が可能であるのとの回答を得た。この作成した2つのツールを使用した緩和医療への参画は、薬剤師の専門性を生かせ、医療者側と患者がコミュニケーションを図るうえでも有用かつ疼痛治療の充実が期待できると考える。(著者抄録)
  • 簾 貴士, 櫻田 大也, 網岡 克雄, 佐藤 信範, 上田 志朗
    日本薬剤師会雑誌 59(6) 119-121 2007年6月  査読有り
    薬剤師の薬剤情報提供書(薬情)の使用状況と満足度および薬情の内容評価に関し詳細なる意識調査を実施した。保険薬局45施設に勤務する193例の薬剤師に対しアンケート方式により実施した。98%の薬剤師が服薬指導時に薬情を利用していたが、薬情の記載内容に関しては、効能で31.1%、副作用で37.7%、注意事項で23、8%の薬剤師がその内容が不適切であると考えていた。多くの薬剤師が薬情の有用性を認めてはいるが、内容については一部問題があると考えており、より実情に即した内容の薬情が求められていることが示唆された。
  • Sasahara Eiji, Inoue Tadao, Watanabe Kazuhiro, Sakurada Tomoya, Satoh Nobunori, Ueda Shiro
    医薬品情報学 9(1) 45-52 2007年5月  
    外来化学療法患者に対する薬剤使用過程における薬剤師-医師-看護師間の相互影響の質的実態を検討した。聖路加国際病院において現場での観察と時間分析を行い、米国医療薬剤師会による病院での薬局実務に関する全国調査結果と比較した結果、薬剤使用過程における薬局実務の導入傾向は両国において類似していた。更に、生産品及びサービスに焦点を当てた責任に対する化学療法薬剤師の特異な役割により、外来化学療法チームが日本の自動車産業と同じ持続的品質改善の概念を採択するのが可能となったことが明らかになった。外来化学療法の薬剤使用過程における薬剤師の参加は、チームケアにおいて看護の質の改善や薬剤関連問題予防における経費削減に寄与すると思われた。
  • Yoshihara Hiroshi, Sakurada Tomoya, Satoh Nobunori, Ueda Shiro
    薬史学雑誌 41(2) 65-69 2006年12月  
    医薬品は製品に情報がプラスされて商品となるのであって、MRはこの情報を担う者でありMR教育の原点はここにある。過去の様々な薬害問題発生を機に何度も薬事法が改訂され、MRの質を確保するため、1980年、日本製薬工業協会はMRに対する教育と訓練規定を作成した。1996年の薬事法改訂に伴いMR認定試験制度が確立され、MR認定制度の設立は近いと思われる。このような状況下、著者等は大阪大学人間科学部との共同研究で、MRの社内での自己学習用として、図表やイラストを用い基礎的で簡単に理解可能なプログラム化学習のテキストを開発した。このプログラム化学習法が新しいMR自己学習システム、更にE-ラーンニングシステム開発の足がかりになることを期待する。
  • 松田 勉, 簾 貴士, 須賀 水緒, 奥脇 敬子, 中井 達宏, 宮崎 工, 鈴木 聡子, 寺島 朝子, 櫻田 大也, 網岡 克雄, 佐藤 信範, 上田 志朗
    医療情報学 26(5) 333-338 2006年12月  査読有り
    医薬品の適正使用を推進するために、薬剤師等の医療関係者が患者に対し理解しやすい用語で医薬品情報を提供することが求められている。特に、医薬品の副作用情報については、多くの患者が高い関心を有し、また、副作用の早期発見のためにも情報提供は重要である。しかしながら、薬剤師等の医療関係者が、患者に理解しやすい用語で副作用情報を的確に説明することや患者の訴えから医薬品による副作用の可能性を判断することは困難である。そのため、我々は、副作用の初期症状を用いて副作用情報を説明すれば、患者も副作用を理解することが可能と考え、医療用医薬品を対象に重大な副作用とその初期症状からなるデータベースを構築した。(著者抄録)
  • 橋本 陽子, 櫻田 大也, 佐藤 信範, 上田 志朗
    日本薬剤師会雑誌 58(11) 1463-1466 2006年11月  査読有り
  • 仁ノ内 絵里, 長田 和士, 金子 貴俊, 鈴木 聡子, 櫻田 大也, 佐藤 信範, 岸田 浩, 上田 志朗
    医薬品情報学 7(4) 288-292 2006年2月  査読有り
    薬剤による副作用で重篤な病態をもたらす薬剤性QT延長症候群の中で,相互作用によってQT延長を引き起こす医薬品を対象に,「相互作用データベース」と薬剤性QT延長症候群の臨床症例を蓄積した「症例報告データベース」を構築し,両データベースをリンクさせ簡易検索可能なシステムの作成を試みた.作成方法と環境,構成(基本構成,「相互作用検索システム」構成,「症例報告検索システム」構成に分けて),システム画面について解説した.本システムはQT延長を発現する可能性のある薬剤,年齢,性別,リスク因子を推測しやすくすることを目的としたパイロット的な構築であるため,今後,臨床の場で使用し,実用性に関しても検討を加える必要がある.また,他の有害事象においても応用可能であり,薬剤の安全対策として有用であると考える
  • 櫻井 栄一, 櫻田 大也
    薬剤学: 生命とくすり 65(Suppl.) 237-237 2005年3月  
  • 櫻田 大也, 高田 慎也, 松井 礼子, 江口 久恵, 遠藤 一司, 田中 克彦
    日本癌治療学会誌 39(2) 827-827 2004年9月  
  • 菊池 和彦, 櫻田 大也, 江口 久恵, 遠藤 一司, 田中 克彦
    臨床薬理 = JAPANESE JOURNAL OF CLINICAL PHARMACOLOGY AND THERAPEUTICS 35(1) 104S 2004年1月31日  
  • Eiichi Sakurai, Tomoya Sakurada, Yoshinori Ochiai, Jun Yamakami, Yorihisa Tanaka
    American journal of physiology. Lung cellular and molecular physiology 282(6) L1192-7 2002年6月  査読有り
    The transport characteristics of L- and D-histidine through the blood-lung barrier were studied in cultured rat lung microvascular endothelial cells (LMECs). L-Histidine uptake was a saturable process. The addition of metabolic inhibitors [2,4-dinitrophenol (DNP) and rotenone] reduced the uptake rate of L-histidine. Ouabain, an inhibitor of Na(+)-K(+)-ATPase, also reduced uptake of L-histidine. Moreover, the initial L-histidine uptake rate was reduced by the substitution of Na(+) with choline chloride and choline bicarbonate in the incubation buffer. The system N substrate, L-glutamic acid gamma-monohydroxamate, also inhibited uptake of L-histidine. However, system N-mediated transport was not pH sensitive. These results demonstrated that L-histidine is actively taken up by a system N transport mechanism into rat LMECs, with energy supplied by Na(+). Moreover, the Na(+)-independent system L substrate, 2-amino-2-norbornanecarboxylic acid (BCH), had an inhibitory effect on L-histidine uptake in Na(+) removal, indicating facilitated diffusion by a Na(+)-independent system L transport into the rat LMECs. These results provide evidence for there being at least two pathways for L-histidine uptake into rat LMECs, a Na(+)-dependent system N and Na(+)-independent system L process. On the other hand, the uptake of D-histidine into rat LMECs was not reduced by the addition of DNP, rotenone, or ouabain, or by Na(+) replacement. Although the uptake of D-histidine was reduced in the presence of BCH, the addition of L-glutamic acid gamma-monohydroxamate did not significantly decrease uptake of D-histidine. These results suggest that the uptake of D-histidine by rat LMECs has different characteristics compared with its isomer, L-histidine, indicating that system N transport did not involve D-histidine uptake.

MISC

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