研究者業績

八木澤 史子

ヤギサワ フミコ  (Fumiko YAGISAWA)

基本情報

所属
千葉大学 教育学部 教育学 助教
学位
博士(情報科学)(2021年3月 東北大学)

通称等の別名
小島史子
研究者番号
70965342
J-GLOBAL ID
201701012339186439
researchmap会員ID
B000272119

研究キーワード

 4

受賞

 1

論文

 10
  • 堀田 雄大, 八木澤 史子, 佐藤 和紀, 堀田 龍也
    日本教育工学会論文誌 47(Suppl.) 2023年10月  査読有り責任著者
  • 八木澤 史子, 遠藤 みなみ, 佐藤 和紀, 堀田 龍也
    日本教育工学会論文誌 47(Suppl.) 2023年6月  査読有り筆頭著者
  • 八木澤 史子, 安里 基子, 遠藤 みなみ, 佐藤 和紀, 堀田 龍也
    教育メディア研究 29(2) 1-12 2023年3月  査読有り筆頭著者
  • Fumiko Yagisawa, Tatsuya Horita
    Information and Technology in Education and Learning 2(1) Trans-p005 2022年9月  査読有り筆頭著者
  • 八木澤 史子, 堀田 龍也
    日本教育工学会論文誌 44(4) 431-442 2021年  査読有り筆頭著者
    <p>本研究では,1人1台の情報端末を活用した小学校の授業で用いられる教師の教授知識の特徴を明らかにするため,授業で観察された教師の教授行動の背景にある意図について授業者にインタビューを行い,その内容を「授業についての教師の知識領域」(吉崎 1988a)の枠組みを参考に分類した.その結果,1人1台の情報端末を活用した授業においても,情報端末を用いる以前から示されていた枠組みが授業者の教授行動の背景として存在する教授知識あるいは考え方を分類するうえで適用可能であることが示唆された.また,授業者が用いた教授知識の中には,学習活動や学習機会,学年,教科の影響を考慮する必要がある特徴をもつ知識も示された.さらに,ICT に関する知識を吉崎が示した知識領域との関連の中に見出した.その結果,ICT に関する知識は4つに分類され,吉崎が示した知識領域の拡張と捉えられるものとそうでないものがあることが示唆された.</p>
  • 八木澤 史子, 堀田 龍也
    日本教育工学会論文誌 44(Suppl.) 25-28 2021年  査読有り筆頭著者
    <p>児童が1人1台の情報端末を活用した小学校の授業における教師の意思決定の特徴を明らかにするため,5名の授業者の授業映像を本人と視聴しながら半構造化インタビューを行った.結果,次の3点が明らかになった.1)意思決定を行うキューとして主に児童の学習内容に対する理解や作業の進捗の把握が行われ,加えてICT の状況の把握も行われていた.2)授業計画とのズレを感じた場面における代替策の呼び出しでは,ほぼ全ての授業において児童,教材内容,教授方法についての知識がみられ,加えてICT についての知識に基づいた代替策の呼び出しもみられた.3)教授ルーチンから代替策を呼び出した場面はみられなかった.</p>
  • 八木澤史子, 佐藤和紀, 堀田龍也
    日本教育工学会論文誌 43(Suppl.) 41-44 2019年8月  査読有り筆頭著者
  • 八木澤史子, 堀田龍也
    教育メディア研究 Vol.25(No.2) 29-43 2019年2月  査読有り筆頭著者
  • Fumiko Yagisawa, Tatsuya Horita
    2018 INTERNATIONAL SYMPOSIUM ON EDUCATIONAL TECHNOLOGY (ISET) 133-137 2018年  査読有り筆頭著者
    In this study, we interviewed elementary school teachers about the use of Information Communications Technology (ICT) in the classroom. In this elementary school, a 1-to-1 tablet PC program was in place. Interview contents were analyzed using the TPACK framework. Among the classified forms of knowledge, Technical Knowledge (TK), Technical Pedagogical Knowledge (TPK), Technical Content Knowledge (TCK), and Technical Pedagogical Content Knowledge (TPACK) were further classified as "conventional teaching tools" or "1-to-1" depending on the object of knowledge. As per the result, among the seven knowledge types, the proportion is biased toward TPK, TCK, and TK; in particular, the proportion of TPK is high. In addition, a knowledge of the "1-to-1" was considered TPK, TCK, and TK.
  • 八木澤史子, 堀田龍也
    教育メディア研究 23(2) 83-94 2017年3月  査読有り筆頭著者
    児童1人に1台の情報端末が整備された環境(以下,1人1台端末の環境)で授業を行っている教師のICT活用に対する意識を調査した。若手教師とベテラン教師を比較したところ,若手教師,ベテラン教師共にICT活用に関わる技能はあまり変わらない点,児童にタブレットPCを操作できる技能が必要だと思っている点が共通していた。他方,普段の授業におけるICT活用は,ICTの活用場面や活用内容はベテラン教師の方が多様な点,ICT活用の効果について,児童の反応から写真や映像による情報提示の効果を感じたのはベテラン教師のみだった点が異なっていた。これまでの教師用情報端末を活用した実践に関する先行研究を加味して考察すると,若手教師とベテラン教師共にICTを活用した授業において学習規律の指導を重視している点,児童にタブレットPCを操作できる技能が必要だと思っている点,ICT活用に関わる技能はあまり変わらない点が先行研究による知見と異なっていた。

MISC

 27
  • 堀田 雄大, 八木澤 史子, 三井 一希, 佐藤 和紀, 堀田 龍也
    日本教育工学会研究報告集 2024(1) 79-85 2024年5月11日  
    本研究では,教職経験の年数やチャットの活用経験といった,教員の属性によって,チャットの活用にどのような違いがみられるのか,教員の実態を把握することを目的とし,授業の事後検討会におけるチャットの活用に対する意識を調査した.1年〜30年の教職経験を有する72名の教員のアンケートの回答を分析した結果,チャットの活用により観察内容の共有ができた,関心事が深化したと捉えている肯定的な回答は教職経験の長短に拠らず,いずれの年代からも確認された.関心事の深化については,普段からチャットの使用頻度が低い場合でも有用性を感じていることが示唆された.
  • 八木澤 史子, 中尾 教子
    日本教育工学会研究報告集 2023(3) 1-6 2023年10月16日  
    本研究では,美術系教員養成課程に所属する学生を対象に,教科書の効果的な使い方を解説した手引書を用いた授業を実施し,授業実施前後で学生の教科書の活用に関する意識がどのように変容するかを調査した.結果,「学び方を学ぶテキスト」「自ら学ぶためのテキスト」の2項目は有意に回答の割合が増えていることから,授業を通して学生は,「学び方に関するツール」という教科書の役割を新たに認識した可能性が示唆された.
  • 堀田 雄大, 八木澤 史子, 三井 一希, 佐藤 和紀, 堀田 龍也
    日本教育工学会研究報告集 2023(2) 190-193 2023年7月21日  
    教員が研修において,自身の教育課題に関する動画を自主的に視聴する際の実態を把握することを目的とし,視聴する時間帯・場所・利用する端末についてのアンケート及び回答に対する半構造化インタビューを行った.その結果,7名中6名が週に1日以上動画を視聴しており,7名中6名が勤務時間外に自宅で視聴しているという回答を得た.理由として,勤務時間内は他の業務により視聴する時間の確保が困難であること,周囲を気にせず視聴できる場所は自宅でないと難しいことが挙げられた.このことから,教員が研修で自主的に動画視聴を行うためには,学習を行うための視聴時間の確保や,集中して取り組める視聴場所などについて実態を踏まえた研修づくりを進めていく必要性が示唆された.
  • 若月 陸央, 南條 優, 八木澤 史子, 佐藤 和紀
    日本教育工学会研究報告集 2023(2) 202-207 2023年7月21日  
    本研究の目的は,情報端末を活用した個別最適な学びの実践における教授行動の特徴を検討することが目的である.本調査では,小学校第4学年の国語科の授業(1時間)を対象に教授行動の分析を試行的に行った.その結果,課題の設定,情報の収集,整理・分析の段階では,「個々の学習状況をクラウド上や,直接的に確認し,児童に分かるように,具体的に問いかけるなどの教授行動が確認された.また,まとめ・表現の段階では本時の学習内容と既習事項や既有経験,次時の課題を関連づけるなどの教授行動が確認された.
  • 中尾 教子, 八木澤 史子
    日本教育工学会研究報告集 2023(2) 194-201 2023年7月21日  
    本研究では,小学校教師が教科書の効果的な使い方を解説した手引書を閲覧する際に,どのような記述に着目するかを確認するために,参考になった点,内容の理解が難しかった点,もう少し詳しい情報が欲しい点という3つの観点を設けて,手引書へのコメントの記入を求めた.27名からの回答を分析した結果,参考になった点に関するコメントが最も多く,また,全55ページのうち「教科に共通した教科書の効果的な使い方」に関するページへのコメントが最も多かった.

書籍等出版物

 8

講演・口頭発表等

 7

共同研究・競争的資金等の研究課題

 4