デザイン・リサーチ・インスティテュート

小野 健太

オノ ケンタ  (Kenta Ono)

基本情報

所属
千葉大学 デザイン・リサーチ・インスティテュート 工学部 デザイン工学科 教授
学位
博士(工学)(千葉大学)

J-GLOBAL ID
200901016460476072
researchmap会員ID
5000048007

研究分野

 1

論文

 32
  • WATANABE Makoto, ONO Kenta, ASHIZAWA Yusuke, XIONG Na, WANG Yun
    Journal of the Science of Design 6(2) 2_51-2_58 2022年11月30日  
    This paper analyzes Japan's Good Design Awards in a representative Asian region. As a result, the following three features were obtained.<br>(1) China is the country with the highest percentage in the number of awards since 2002.<br>(2) South Korea and Thailand have seen a decrease in their share of the number of awards.<br>(3) The number of awards in a new design fields, service and innovation design, are not related to the total number of awards in each country and region.<br>Moreover, there are three characteristics of Asian companies from this analysis.<br>(A) Chinese companies have increased the percentage of awards since 2002.<br>(B) South Korea and Taiwan have different percentage fluctuations in each company.<br>(C) Some companies in each country/region have seen an increase in the percentage. This is because companies continually wish to receive the Good Design Award.<br>Based on the above, it can be predicted that awards in Asia will continue to increase. However, there are few applications from Asia to new design areas. In order to achieve this, it is necessary to announce the changing scope of Good Design outside of Japan and to encourage applications in new areas. In particular, it is necessary to deepen the understanding of the "The Age of Sharing" advocated by the Good Design Awards. As mentioned above, the awards over the past 65 years suggest the direction of future development in Asia.
  • 谷口 武司, 小野 健太, 渡邉 誠
    デザイン学研究 68(4) 4_55-4_64 2022年3月31日  査読有り
    透析装置の開発は、患者への安全で快適な治療の提供と医療従事者の負担軽減が目的であった。その実現のためには、技術のみならずデザインが果たした役割が大きい。本稿では透析装置デザインをモジュールの組み合わせととらえ 50 年間のモジュール変遷を検証した。初代の透析装置は 7 モジュールで始まった。人工腎臓であるダイアライザー、血液が循環する血液回路、透析液原液が入る原液タンク、透析液を生成する透析液調整部、設定を行う操作部、治療や設定状況を確認する表示部、これらを制御する電装部である。モジュールは小型化され統合されるものもあれば、高機能になり大型化するモジュールも見られた。さらに、あまり変化が見られないモジュールもあった。透析装置デザインに大きな影響があった変遷として、日本独自のモジュール方式が出現したこと。血液回路とダイアライザーが量産化され小型化が進んだこと。表示部と操作部は一般技術の影響を受け大きく進化したこと。電装部と透析液調製部は筐体容積の大部分を占めており、それらの構成は初期から現在まで変化が無いことなどがあげられる。
  • Juan Carlos Chacón, Hisa Martinez Nimi, Bastian Kloss, Ono Kenta
    DLI 63-73 2020年  査読有り
  • Minoru Matsui, Kenta Ono, Makoto Watanabe
    Letters on Evolutionary Behavioral Science 8(2) 24-27 2017年7月9日  査読有り
    Previous cultural evolutionary analyses argue that random-copying model that is analogous to genetic drift in population genetics explains a variety of real-world datasets. Few empirical investigations have been done on how cultural traits are actually generated and selected. We present experimental data that matches random-copying simulation very well. In our experiment, designers copied what they considered well designed, and eliminated the poor ones, and designed several novel drawings by different design strategies in a cultural transmission chain. What were conventionally thought useful for designers to produce designs that prosper, such as practice, exposure to other design and experience in design, do not quite contribute to its prosperity. We suggest that some design’s creation processes as well as its market may be value-neutral.
  • 崔 晋海, 小野 健太, 渡邉 誠
    デザイン学研究 64(2) 2_21-2_28 2017年  
    本研究の広義の目的は,戦略的デザインプロセスとは,について答えることである。しかし,まずデザインプロセスを語るためには,デザインプロセスを記述する必要があり,またその記述方法は,他のデザインプロセスと比較検討できるような記述方法でなくてはならない。<br> そこで本研究は,デザインプロセス同士を比較・検討できる記述方法を模索し,その記述方法に従い,試行としてA社の実際に行われているプロダクトのデザインプロセスを記述し,分類した。<br> そして実際に,A社の9つのデザインプロセスを記述し,工程数に着目することにより,4つのタイプ(デザイン先行型,ルーチン開発型,市場反映型,デザイン受注型)に分類し,またそれぞれの関係性を明らかにした。

MISC

 67
  • 髙橋 晴飛, 加藤 由宇, 佐々木 大和, 田畑 沙彩, 小野 健太, 原 寛道, 青木 宏展, 根津 孝太, 高木 正太郎
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 70 474 2023年  
    地域観光への公共サイン及びAR技術の活用に関する研究 本研究では、観光において公共サインを有効に利用することを目的とした。今回は、墨田区向島地区の歴史散策案内板の改修に加え新たな価値を付加し、独自の観光モデルを提案した。 また目的達成に向けて、案内板を観光資源とするためARコンテンツの制作・実験を行い、実証実験を経て、最終的に社会実装することを提案の目標とした。
  • 中川 景太, 小野 健太, 三浦 秀彦, 檜尾 安樹絵
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 70 104 2023年  
    本研究は「USEをPLAYに」というテーマのもと、アナログの持つ「質感」や操作性により生まれる「解釈の余地」をデジタルディスプレイに適用し、鑑賞者が能動的に関わる「PLAY」な鑑賞体験を生み出すことを目的とした。また、その過程や制作物を通じて「USE」と「PLAY」について更なる理解を深め、それらに対する新たな視点を提案していく。前半では、様々な「フィルター」によってデジタルディスプレイに物理的に干渉する手法とその効果を検証した。後半ではゼラチン素材に着目し、その性質とディスプレイの無機質な映像によって生まれる新たな立体映像表現の提案を行った。
  • 新井 律, 檜尾 安樹絵, 三浦 秀彦, 小野 健太
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 70 390 2023年  
    本研究では、「USEをPLAYに」というテーマのもと、デジタルデバイスのユーザインタフェースについて注目し、プロトタイプ制作・検証を重ね「PLAY」な要素を含んだインタフェースの可能性を探ること、その過程や制作物から「USE」と「PLAY」についての考察を深めることを目的とした。最終制作として、磁性流体を一種の生命体のように感じさせ、自律性を持つ生命体の動きにユーザーが影響を与えられるような「PLAY」な要素を含んだインタフェースを制作した。また、その制作物のシステムを用いて、磁性流体の動きやユーザーへのフィードバックを変化させることで、「USE」的に感じられたり「PLAY」的に感じられることを発見し、ユーザインタフェースにおける「USE」と「PLAY」をプリミティブな形で抽出した。
  • 村上 恭理, 小野 健太, チャコン キンテロ カルロス
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 69 232 2022年  
    本研究では、デジタル空間上でのセレンディピティを高めることを目的とし、そのための手段の一つとして立体音響を用いた音楽コンテンツの回遊体験の可能性模索と提案を行った。スマートフォン上で音楽コンテンツをブラウジングするために効果的なインタフェースデザインの検討過程を示す。 ユーザーインタフェースの作成にあたり、まず既存の先行研究からデジタル空間上で回遊体験を創出するにあたって必要な要件を定義した。次に、複数のプロトタイプを製作し本研究の目的に適した表現であるか印象評価実験を行った。また、より回遊感を高めるための操作方法について考察し、今まで検討してきたプロトタイプや印象実験の結果を元に最終提案を制作し、まとめとして立体音響を用いた楽曲の流動的な回遊体験創出におけるインタフェース設計の方向性、留意点について述べた。
  • 稲垣 俊太朗, チャコン キンテロ カルロス, 小野 健太, 渡邉 誠
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 69 230 2022年  
    本研究では、非接触ディスプレイの特質を活かした独自の表現方法の検討と、要件抽出を目的とした。近年、非接触ディスプレイが広く社会に普及している一方で、現在の非接触インタフェースはタッチディスプレイのインタフェースと似たものとなっているため、非接触ディスプレイの特質を起点にインタフェースを考え直し、その特質を活かした表現方法を検討する必要がある。 本研究では、既存の非接触インタフェース及びプロトタイプを用いた検証により、非接触インタフェースについて考察し、非接触ディスプレイの特質を活かした表現のための要件を抽出した。要件をもとに非接触ディスプレイに適したインタフェースのプロトタイプを複数製作し、印象実験を行うことで、「押し込むと平面が伸び、画面外に広がる空間が見える」インタフェースが本研究に適した表現であることを確認した。また、その表現方法をオンラインコミュニケーションツールのインタフェースに適用させることで、非接触ディスプレイに適した表現方法の可能性、及びその表現方法の様々なシーンへの応用の可能性を示唆した。

講演・口頭発表等

 63
  • 中川 景太, 小野 健太, 三浦 秀彦, 檜尾 安樹絵
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 2023年 一般社団法人 日本デザイン学会
    本研究は「USEをPLAYに」というテーマのもと、アナログの持つ「質感」や操作性により生まれる「解釈の余地」をデジタルディスプレイに適用し、鑑賞者が能動的に関わる「PLAY」な鑑賞体験を生み出すことを目的とした。また、その過程や制作物を通じて「USE」と「PLAY」について更なる理解を深め、それらに対する新たな視点を提案していく。前半では、様々な「フィルター」によってデジタルディスプレイに物理的に干渉する手法とその効果を検証した。後半ではゼラチン素材に着目し、その性質とディスプレイの無機質な映像によって生まれる新たな立体映像表現の提案を行った。
  • 新井 律, 檜尾 安樹絵, 三浦 秀彦, 小野 健太
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 2023年 一般社団法人 日本デザイン学会
    本研究では、「USEをPLAYに」というテーマのもと、デジタルデバイスのユーザインタフェースについて注目し、プロトタイプ制作・検証を重ね「PLAY」な要素を含んだインタフェースの可能性を探ること、その過程や制作物から「USE」と「PLAY」についての考察を深めることを目的とした。最終制作として、磁性流体を一種の生命体のように感じさせ、自律性を持つ生命体の動きにユーザーが影響を与えられるような「PLAY」な要素を含んだインタフェースを制作した。また、その制作物のシステムを用いて、磁性流体の動きやユーザーへのフィードバックを変化させることで、「USE」的に感じられたり「PLAY」的に感じられることを発見し、ユーザインタフェースにおける「USE」と「PLAY」をプリミティブな形で抽出した。
  • 三輪 正幸, 小野 健太, 渡邉 誠
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 2023年 一般社団法人 日本デザイン学会
    国内のセイヨウミツバチの養蜂箱のニーズを明らかにするために、巣箱の性能や設計要求に関するアンケート調査をした。プロ養蜂家はハチミツの生産性や品質を重視しているのに対して、趣味養蜂家は作業性や外観のデザインのよさを求めていることが示唆された。 また国内の養蜂において新しく求められている巣箱は趣味養蜂に特化した巣箱の開発であることが分かった。特に小型化および軽量化された巣箱のニーズが高いことが分かった。
  • 稲垣 俊太朗, チャコン キンテロ カルロス, 小野 健太, 渡邉 誠
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 2022年 一般社団法人 日本デザイン学会
    本研究では、非接触ディスプレイの特質を活かした独自の表現方法の検討と、要件抽出を目的とした。近年、非接触ディスプレイが広く社会に普及している一方で、現在の非接触インタフェースはタッチディスプレイのインタフェースと似たものとなっているため、非接触ディスプレイの特質を起点にインタフェースを考え直し、その特質を活かした表現方法を検討する必要がある。 本研究では、既存の非接触インタフェース及びプロトタイプを用いた検証により、非接触インタフェースについて考察し、非接触ディスプレイの特質を活かした表現のための要件を抽出した。要件をもとに非接触ディスプレイに適したインタフェースのプロトタイプを複数製作し、印象実験を行うことで、「押し込むと平面が伸び、画面外に広がる空間が見える」インタフェースが本研究に適した表現であることを確認した。また、その表現方法をオンラインコミュニケーションツールのインタフェースに適用させることで、非接触ディスプレイに適した表現方法の可能性、及びその表現方法の様々なシーンへの応用の可能性を示唆した。
  • 山本 聡太, チャコン キンテロ ファン カルロス, 小野 健太, 渡邉 誠
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 2022年 一般社団法人 日本デザイン学会
    近年、AR グラスの一般消費者向けの販売が始まろうとして いる。本研究では AR グラスを使用した歩行者用ナビゲーショ ンを題材とし、新たなシステムを提案する。既存のスマートフォ ンによる AR ナビゲーションには、没入すると危険であるという 問題点がある。そこで、没入しても安全かつ、新規価値を追加 したナビゲーションシステムを製作する。