藤川 大祐
千葉大学教育学部研究紀要 52 35-39 2004年2月
時代の変化とともに, 新しい授業実践を開発する必要性が高まっている。新しい授業実践の開発には学校外の者との連携が必要であり, 中でも現状では企業との連携がまだ十分になされていない。筆者は学生や教師たちとともにNPO法人企業教育研究会を設立し, 企業と連携した授業実践開発に取り組んでいる。この法人では, 2002年度以降, 環境・メディア・国語・社会科等さまざまな教科・領域の授業を開発してきた。この法人が開発した授業には, (1)ビデオを効果的に活用している, (2)「利他的な夢」を扱う授業を行っているという特徴が見られる。他方, 授業の構成が一定のパターンに陥ってしまう「授業のパターン化」をどう乗り越えるかが課題となっている。