研究者業績

野村 純

ノムラ ジュン  (Jun Nomura)

基本情報

所属
千葉大学 教育学部 教授 (副学部長)
教育学部アジア・アセアン教育研究センター センター長
学位
博士(医学)(佐賀医科大学)

J-GLOBAL ID
201801008551290670
researchmap会員ID
B000322383

外部リンク

経歴

 6

学歴

 2

論文

 69
  • 小林 そのみ, 中川 樹里, 石崎 有里, 石原 千春, 上野 麻有里, 加藤 由美子, 齊藤 友己, 迫本 彩華, 鈴木 茅, 鈴木 友美, 染谷 祐子, 高須賀 実紀, 武田 美幸, 千野 優美, 戸邉 里美, 長妻 由美子, 森重 比奈, 野村 純
    千葉大学教育学部研究紀要 = Bulletin of the Faculty of Education, Chiba University 72 7-15 2024年3月1日  
    type:text [要約] 学校管理下でけがが発生した場合,適切な対応を行うために養護教諭は教員との情報共有が重要と考えているが,実際は,教員との連携がうまくいかないと感じる事例が多くある。本報告では「教員の情報共有の意識調査」と「養護教諭の情報共有の実態調査」を行い,教員と養護教諭が行う情報共有の認識と実践の実態を分析した。この結果,けが対応時の情報共有の必要事項に関して両者の間でズレがあることが明らかになった。また,教員の情報共有を行っているという意識と養護教諭からみた教員の情報共有の実態のズレも明らかになった。さらに,けが対応時に情報共有を行っていない教員の中に「情報伝達の意識はあるが,実際は行動につながっていない教員」と「情報伝達の意識が低く,行動につながらなかった教員」がいる実態も判明した。
  • 小林 そのみ, 中川 樹里, 石崎 有里, 石原 千春, 上野 麻有里, 加藤 由美子, 齊藤 友己, 迫本 彩華, 鈴木 茅, 鈴木 友美, 染谷 祐子, 高須賀 実紀, 武田 美幸, 千野 優美, 戸邉 里美, 長妻 由美子, 森重 比奈, 野村 純
    千葉大学教育学部研究紀要 = Bulletin of the Faculty of Education, Chiba University 72 1-6 2024年3月1日  
    type:text [要約] 平成27年中央教育審議会答申によると,チームとしての学校を実現するためには「専門性に基づくチーム体制の構築」や「関係者間の情報共有」等が重要である旨が明記されている。しかし,実際には養護教諭がけがの対応をする中で必要な情報が得られず,連携もうまくいかないケースがある。そこで,本研究では,けが対応事例の収集と分析を通して,けが対応時に養護教諭が必要としている情報は何か抽出することを目的とした。ここでは,特に教員と連携するために必要とする情報に注目した。その結果,けが発生時から事後措置までの一連の流れの中で養護教諭が必要とする情報が36項目にも上ることがわかった。また,けが発生時から処置については,児童生徒に関わる情報がすべてを占めているのに対し,事後は児童生徒,保護者,学校組織とさまざまな立場や組織に関わる情報であることが明確となった。
  • Uci Cahlia, Rika Indri Astuti, Jun Nomura, Aris Tri Wahyudi
    HAYATI Journal of Biosciences 30(5) 874-884 2023年7月1日  査読有り
    Sponge-associated bacteria can produce bioactive compounds similar to the host. Here, the investigation of antioxidant properties of the yellow-red pigment produced by sponge-associated bacterium AGS112 was conducted using in vitro and in vivo analysis. The 16S rRNA gene sequence showed the sponge-associated bacterium AGS112 has the closest similarity with Bacillus haikouensis C-89 (99%). The crude pigment extract produced by Bacillus haikouensis AGS112 contained both phenolic and flavonoid. The peaks occurred at 412 nm and 664 nm, which indicated as the presence of carotenoids and flavonoids, respectively. The active fraction extract obtained through bio-autography TLC, and had more potent antioxidant activity against DPPH (2,2-diphenyl-1-picrylhydrazyl) compared to the crude pigment extract with an IC50 value of 68.62±0.59 µg/ml and 198.88±1.66 µg/ml, respectively. Moreover, the active fraction extract at the concentration of 35 µg/ml could better enhance the viability of Schizosaccharomyces pombe and achieve the highest expression of sod1 and ctt1 genes. Metabolite profiling using LC-MS analysis confirmed the active fraction extract contains eudesmin and artelastin that might be contributed as antioxidants. These results suggest that the active fraction extract of the yellow-red pigment produced by B. haikouensis AGS112 had potency to be used as candidate for natural antioxidants.
  • 森重 比奈, 野村 純, 土田 雄一, 加藤 徹也
    千葉大学教育学部研究紀要 = Bulletin of the Faculty of Education, Chiba University 71 155-162 2023年3月1日  
    type:text [要約] 中学校の理科の授業では年間1,000件以上の負傷・疾病が報告されており,理科の観察・実験活動の安全な実施には危機管理の観点は必要不可欠なものである。万一,ケガを伴う事故が理科の授業中に起きた場合,当該生徒と理科担当教員だけでなく,養護教諭,管理職,保護者との連携が必要となる。この連携の第一歩となるのが,理科教員と養護教諭の連携である。ところが,両者の養成カリキュラムには教職を意識した学習・交流の機会は皆無であり,このため,事故発生時の対応・連携について何の知識もないまま,教員になっているのが現状である。そこで,この問題の解決を目指して理科教員と養護教諭の志望学生が共に学ぶ合同のロールプレイ演習教材を開発した。本報告ではロールプレイ演習教材開発の経緯について述べる。
  • 森重 比奈, 野村 純, 土田 雄一, 加藤 徹也
    千葉大学教育学部研究紀要 = Bulletin of the Faculty of Education, Chiba University 71 163-170 2023年3月1日  
    type:text [要約] 学校における危機管理には,「事前」,「事故等発生時」,「事後」の3つの段階があり,学校危機管理においては,事故の未然防止だけではなく,事故発生を想定したクライシスマネジメントも重要である。事故対応をシミュレートすることは,いざ事故が起きたときの冷静な対応につながる。学校事故に関する様々な事態の想定は教員として不可欠なものである。そして,新任として教職に就き,ひとたび事故が発生すれば当事者としての対応が求められる。そこで,理科教員と養護教諭の志望学生が共に学ぶ合同のロールプレイ演習教材を開発した。本報告では開発したロールプレイ演習教材を用いた授業実践について報告する。授業実践に参加した学生の学びについて質問紙により調査したところ,開発した教材を用いた授業は,お互いの職と連携を意識することのできる良い機会をつくり出すことが出来ていた。さらに,参加学生が事故発生時の対応の流れを多様な視点から確認できたことや,理科および養護教諭の教員志望学生双方の連携意識が強まったことも推察された。

MISC

 86
  • 森重比奈, 野村純, 土田雄一, 加藤徹也
    日本理科教育学会全国大会発表論文集 (20) 227-227 2022年9月24日  
  • 森重比奈, 野村純, 加藤徹也
    日本科学教育学会年会論文集 46 46 572-573 2022年9月  
  • 野村純, José Said Gutiérrez-Ortega, 前田知聖, 森重比奈, 辻耕治, 下永田修二, Beverly Horn, 土田雄一
    日本科学教育学会年会論文集 46 46 288-291 2022年9月  筆頭著者責任著者
  • Jun Nomura, José Said Gutiérrez-Ortega, Chisato Maeda, Hina Morishige, Koji Tsuji, Shuji Shimonagata, Beverly Horn
    Broadening the Horizons of science Education for New Global Challenges and Opportunities 157-160 2022年7月  査読有り筆頭著者責任著者
  • 野村 純、Jose Said Gutierrez Ortega、音 賢一、 高橋 徹、足立欣一、飯塚 正明、牛谷 智一、大西 好宣、古谷 勝則、松元 亮治
    千葉大学教育学部研究紀要 70 183-189 2022年3月  筆頭著者責任著者
    type:text [要約] Society 5.0においては情報空間と現実空間の有機的結合により新たな価値を創造していく力がリーダー人材に求められる。このような予測の付かない未来を自らの力で切り開くことのできる次世代の課題解決型人材を養成するためには,これまでの早期教育の取組に新たな要素を加えて取組を深化させる必要がある。このため新規に高校生を対象とする早期科学教育プログラムAdvancing the Society 5.0 by Coordination of ENGINE Talent Promoting(ASCENT)プログラムを開発した。この教育プログラムでは,データサイエンスの素養を持ち,エビデンスに基づき世界をデザインし,この成果を世界に発信できる人材養成目指している。このプログラムはこれまでの高大接続教育研究・実践の成果に基づき2段階選抜,2段階養成とした。カリキュラムは第1段階では,科学哲学,研究倫理という研究者としての教養と共に,データサイエンス,分析学,論理学,社会デザインの基礎を学び,さらに科学英語力を伸長するものとした。第2段階では受講生がそれぞれの提案に基づき大学教員の指導のもと課題研究を行う。そしてこの研究成果を国内外の学会などで発表することを目指すものである。ASCENTプログラムはこれらの教育により,次世代の研究者養成力を強化する取組である。
  • Sakumi Enomoto, Jun Nomura
    Annual Report of Asia & ASEAN Center for Educational Research 2(1) 64-65 2022年3月  最終著者
  • Haruka Yamaguchi, Jun Nomura
    Annual Report of Asia & ASEAN Center for Educational Reseach 2(1) 58-59 2022年3月  最終著者
  • Okonkwo Stephen, Jun Nomura
    East-Asia Association for Science Education 2021 2021年6月  最終著者
  • 土屋綾子, 野村純
    千葉大学教育学部研究紀要 68 235-240 2020年3月  最終著者
  • 野村純
    課題研究指導の事例集~課題研究指導の進め方とそのヒント~ 150-153 2020年3月  招待有り責任著者
  • 野村 純
    (文部科学省)教育現場におけるSDGsの達成に資する取組 好事例集 2019年7月  査読有り招待有り
  • 村井 恵美子, 野村 純, 工藤 一浩, 飯塚 正明, 伊藤 葉子, 加藤 徹也, 小宮山 伴与志, 白川 健, 杉田 克生, 髙木 啓, 辻 耕治, 林 英子, 藤田 剛志, ホーン ベヴァリー, 山下 修一, 大和 政秀, 米田 千恵
    千葉大学教育学部研究紀要 67 179-183 2019年3月  
    [要約] 千葉大学は文部科学省大学教育再生加速プログラムAP の委託を受け「次世代才能スキップアップ」プログラム実施している。このプログラムは理系に強い千葉大学の特長を生かす理系グローバル人材養成力強化の取り組みである。高校生が大学の学びを体感する体系的科学実験「基礎力養成講座」,さらにやる気と能力がある高校生に向けた課題研究支援「G- スキッパー」,グローバル力養成のための国際研究発表会,留学生派遣事業よりなる。本稿では平成29年度の基礎力養成講座4コース( 健康・医療,総合科学,テクノロジー,園芸学) を受講した高校生の学びを分析し,高大接続プログラムとしての本取組みの効果を考察したものである。高校生が各講座受講後に書いたレポートの自由記述をテキストマイニング法により解析し,高校生の学びを検討した。この結果,次世代スキップアッププログラムでの学びは高校生に学問への興味を喚起するものであり,また大学での学びを意識させるものであったことが示唆された。
  • 野村 純, 工藤一浩, 飯塚正明, 加藤徹也, 山野芳昭
    千葉大学教育学部研究紀要 67 185-190 2019年3月  
    [要約] グローバル社会の中で大学のグローバル対応力とそれに伴う人材養成力の強化が求められている。千葉大学は「常により高きものを目指して」と言う教育理念実現のためにA)文理融合のよる学際的な教育・研究の推進,B)世界的教育研究拠点を形成し得る分野の高度化を推進,C)地域および国際社会に開かれた大学への改革により次世代のグローバルリーダー養成を推進している。平成26年度より取組む文部科学省大学教育再生加速プログラムAP タイプIII(高大接続)において次世代才能スキップアッププログラムを開発し,展開している。理系に強い千葉大学の特長を生かす理系グローバル人材養成力強化の取り組みである。高校生が大学の学びを体感する体系的科学実験「基礎力養成講座」,さらにやる気と能力がある高校生に向けた課題研究支援「G- スキッパー」,グローバル力養成のための国際研究発表会,留学生派遣事業よりなる。この取り組みは千葉大学が全学体制で取り組むものであり,大学教育改革の中で大学の教育,入試,高大接続の改革を連動して行うものである。
  • 芳賀 瑞希, 野村 純, 谷 恭子, 山野 芳昭, 大嶌 竜午, サプト アシャディアント, 馬場 智子, 飯塚 正明, 伊藤 葉子, 梅田 克樹, 加藤 徹也, 小宮山 伴与志, 下永田 修二, 白川 健, 杉田 克生, 髙木 啓, 辻 耕治, 土田 雄一, 林 英子, 藤田 剛志, ホーン ベヴァリー, 山下 修一, 大和 政秀, 米田 千恵
    千葉大学教育学部研究紀要 66(2) 133-137 2018年3月  
    [要約] ツインクルプログラムは日本とASEAN諸国での双方向型教員インターンシッププログラムとして平成24年から開始し,発展してきた。本報告では,プログラムの年度ごとの改変によりASEAN諸国の留学生の学びがどのように変化したかを,学生のレポートの記述をもとにテキストマイニングにより解析し,検討した。この結果,各年度とも「TWINCLE program」,「laboratory course work」,「culture」など,プログラムおよび活動内容を示す言葉がカテゴリとして抽出されるとともに,カテゴリ間の関係は年度を追ってシンプルになっていくことが示唆された。したがって,年度を追って活動内容が洗練されていったことが考えられた。一方で「laboratory course work」の実施方法などの課題も示され,今後の取組みに反映したい。
  • 土岐 香苗, 杉田 克生, 喜多 和子, 野崎 とも子, 野村 純
    千葉大学教育学部研究紀要 66(2) 323-327 2018年3月  
    [要約] 放射線教育における生体影響を学校現場で指導する一貫として,染色体傷害を学ぶ実験講座用教材を作成した。Chinese hamster lung cell(CHL細胞)にX線を照射後,染色体の構造異常を顕微鏡で観察した。中学校や高等学校など学校現場でも実施可能な本指導教材は,義務教育の中で放射線生体影響を理解する有用な教材と思われる。
  • 野村 純, 杉田 克生
    千葉大学教育学部研究紀要 66(1) 397-403 2017年12月  
    [要約] 筆者らは教育学部養護教諭養成課程において,養護教諭養成の為の基礎医学カリキュラム開発に取り組んできた。今回,現時点でのカリキュラム開発の成果を総括し,基礎医学系授業のカリキュラム全体を俯瞰することにより,現状を整理,把握する。この分析を今後の更なるカリキュラムの開発に役立てる。
  • 飯田 祥子, 杉田 克生, 前田 彩香, 土岐 香苗, 野村 純, 加藤 徹也, 飯塚 正明, 喜多 和子
    千葉大学教育学部研究紀要 66(1) 363-367 2017年12月  
    [要約] 放射線の生体リスクを知るための学習プログラムを開発した。教材の作成にあたって,初めに医学部,教育学部理科教員養成課程ならびに養護教諭養成課程の学生を対象に放射線知識調査を行った。それらの結果に基づき,学習者が自ら学習でき,また多くの学校でも利用可能なデジタル教材の開発を行った。本学習プログラム教材は学校教育の隙間となっている放射線の生体影響の理解を深め,さらに科学技術としての放射線のリスクを正しく評価するうえで有効と思われる。
  • 野村 純
    千葉大学教育学部研究紀要 65 441-449 2017年3月  
    [要約] 筆者は教育学部養護教諭養成課程において,学生の学びを刺激する学習教材の開発に取り組んできた。今回,これら教材開発を総括し,開発教材全体を俯瞰することにより,現状を整理,把握する。この分析をもとに,今後の更なる発展に向け検討を加えることとした。
  • 川崎 靖奈, 前田 彩香, 杉田 克生, 野村 純, 加藤 徹也, 高橋 博代
    千葉大学教育学部研究紀要 65 375-382 2017年3月  
    [要約] 福島第一原子力発電所の事故後,放射線教育の促進のために様々な教材が作製された。しかし放射線の理解は不十分である。そこで現状把握のために,学校現場において放射線の生体影響,特にそのリスクについて授業を展開する必要のある理科教諭(物理科教諭)と養護教諭,及び放射線について一般の人に知識を伝達する可能性が高い医師と看護師を対象に放射線知識調査を実施した。その結果,正答率の高いほうから医師,物理科教諭,看護師,養護教諭の順となった。また仕事を通して放射線に関わる機会の多い職種ほど経験年数を経るごとに正答率があがることがわかった。項目別にみると,放射線の生体影響に関する問いについて正答率が低い結果となった。以上の結果をふまえ,放射線をイメージしやすいようホタルの光にみたて,どの職種や経験値であっても基本的知識の定着が見込めるように工夫し,放射線の生体影響への理解を高める学習プログラムを開発した。
  • 芳賀 瑞希, 板倉 嘉哉, 加藤 徹也, 小宮山 伴与志, 下永田 修二, 白川 健, 杉田 克生, 高木 啓, 辻 耕治, 林 英子, ベヴァリー ホーン, 野村 純, 山下 修一, 大和 政秀, 米田 千恵, 藤田 剛志, 山野 芳昭, 伊藤 葉子, 大嶌 竜午, サプト アシャディアント, 馬場 智子, 飯塚 正明
    日本科学教育学会年会論文集 41 429-430 2017年  
    <p>平成26 年度に科学教育を主体とする交換留学プログラムツインクルに参加したASEAN 諸国の留学生の気づきと学びについて、アンケートの記述をテキストマイニングの手法により解析した。この結果、カテゴリとしてプログラム内容に関する単語とともにgood, learn という感想を示す単語、さらに culture, Japanese も同様に抽出され、学びと日本とに対する良い感情が表現されていた。また今後の進 路への影響に関する回答からは学生が日本と関連付けて、仕事を得ようとする姿勢が見られた。したがって本プログラム内容が、留学生にとって前向きに将来を考えるものとして機能している可能性が示唆された。</p>
  • 吉田 恭子, 野村 純, 山野 芳昭, 大嶌 竜午, アシャディアント サプト, 馬場 智子, 山田 響子, 飯塚 正明, 板倉 嘉哉, 加藤 徹也, 木下 龍, 小宮山 伴与志, 下永田 修二, 白川 健, 杉田 克生, 髙木 啓, 辻 耕治, 鶴岡 義彦, 中澤 潤, 林 英子, 藤田 剛志, ホーン ベヴァリー, 山下 修一, 大和 政秀, 米田 千恵
    千葉大学教育学部研究紀要 64 97-102 2016年3月  
  • 前田 彩香, 高橋 あかり, 杉田 克生, 野村 純, 加藤 徹也, 高橋 博代, 藤井 克則, 喜多 和子, 小林 芳枝, 吉本 一紀
    千葉大学教育学部研究紀要 64 365-373 2016年3月  
  • 吉田 恭子, 木下 龍, 下永田 修二, 白川 健, 杉田 克生, 高木 啓, 辻 耕治, 鶴岡 義彦, 林 英子, 藤田 剛志, ベヴァリー ホーン, 野村 純, 山下 修一, 大和 政秀, 米田 千恵, 山野 芳昭, 大嶌 竜午, アシャディアント サプト, 馬場 智子, 飯塚正明, 板倉 嘉哉, 加藤 徹也
    日本科学教育学会年会論文集 40 297-298 2016年  
    <p>教員インターンシッププログラムであるツイン型学生派遣プログラム(ツインクル)は,日本の学 [キーワード]科学実験授業,ASEAN 諸国,教員インターンシップ,文理融合,テキストマイニング 生が文理融合チームを組み,ASEAN 諸国の高等学校において現地の大学生と協働して科学実験授業を実施するものである。本研究では,ASEAN 諸国での科学教育活動前後での学生の学びと成長について,学生の自由記述アンケートをテキストマイニングにより分析した。特に本報告では参加前後での授業に対する学生の意識変化について解析をした。この結果,学生が派遣前には授業を子ども中心の視点で考えていたが,派遣によるASEAN 諸国の高校での授業体験を経て,それぞれの授業の目的や目的に基づくあり方に変容することが示唆された。</p>
  • 山下修一, YEO Jennifer, 湯地涼介, 中村祐樹, 山田実加, 成松泉, 平野祐希子, YANG Lim Tong, HWEE Lim Chia, 野村純, 大嶌竜午, 馬場智子, 林英子
    日本科学教育学会年会論文集(CD-ROM) 40th 221‐222 2016年  
  • 野村 純, 山野 芳昭, 友木屋 理美, 大嶌 竜午, 馬場 智子, ヒワティグ エイプリル ダフネ フロレスカ, 山田 響子, 飯塚 正明, 板倉 嘉哉, 加藤 徹也, 木下 龍, 下永田 修二, 白川 健, 杉田 克生, 髙木 啓, 辻 耕治, 東崎 健一, 中澤 潤, 林 英子, ベヴァリー ホーン, 山下 修一, 大和 政秀, 米田 千恵
    千葉大学教育学部研究紀要 63 35-41 2015年3月  
    我々は,これまで中・高校生を対象に理系人材育成支援に取り組んできた。今回,この活動のノウハウを活かし,アセアンを含む東アジアにおける早期才能支援教育プログラムの開発を実施した。具体的な取り組みとして①中国版生命科学系講座における学習教材の開発,②タイの理系大学生対象の生命科学系実験プログラムの実施,③アセアン展開型科学教育プログラムの開発・実施を行った。この結果,東アジアにおける早期理系人材才能育成の一助となる学習プログラムの開発に成功した。本研究は科学研究費補助金基盤研究B「「ラボon theデスク」に基づく東アジア普及型早期才能支援プログラムの開発」(課題番号24300265),文部科学省公募事業平成24年度「大学の世界展開力強化事業」,科学研究費補助金基盤研究C「ASEANと日本をつなぐ科学教育実験教材開発」(課題番号26350226)の一部により実施いたしました。
  • 山本 菜月, 杉田 克生, 加藤 徹也, 三門 正吾, 高橋 博代, 野村 純, 喜多 和子
    千葉大学教育学部研究紀要 63 381-391 2015年3月  
    放射線教育における生体影響を指導するために,放射線に関する基礎知識習得用ならびに実験講座用教材を作製した。実験講座はガイガー計数管を生徒自身に作製させる参加型プログラムとし,実験に使用する測定器の原理から理解させた。ガイガー計数管を用い自然放射線や身の回りの放射線の測定を行うとともに,放射線源を厚紙で遮蔽するなどの実験を行うことで,聴覚を介して身の回りに放射線が存在することを理解させた。さらに,ヒト細胞にX線を照射後コメットアッセイによりそのDNA傷害を可視化することで,X線による細胞傷害を知る実験を行った。このような体感を通した放射線教育教材を用いた実験教育は,放射線の生体へのリスクを理解する上で有効な学習プログラムと考えられる。本研究の一部は,科学研究費基盤研究B平成25年度-27年度「放射線教育を軸としたESD推進のための学習プログラム開発と理科教員養成」(研究代表者:杉田克生)からの助成により実施した。
  • 藤田剛志, 山野芳昭, 鶴岡義彦, 中澤潤, 飯塚正明, 加藤徹也, 山下修一, 林英子, HORNE Beverley, 米田千恵, 木下龍, 高木啓, 野村純
    日本科学教育学会年会論文集(CD-ROM) 39th 199‐200-200 2015年  
    <p>本研究は,グローバルな視点を持って科学技術の諸教科を指導することのできる教員を養 成するために,現職教員を対象とした,リカレント大学院教育プログラムを開発することを 目的とする。これは,現職の科学技術系教員が最新の科学技術を体系的かつ体験的に理解し,グローバルな観点で科学技術教育を改革・実践することができる能力を習得するための科学 教育システムを構築する試みである。さらに,科学技術教育の分野において,ASEAN と日本とが協働して,人材の発掘と育成を行うための基盤作りでもある。<tt> </tt></p>
  • 吉田 恭子, 加藤 徹也, 木下 龍, 小宮山 伴与志, 下永田 修二, 白川 健, 杉田 克生, 高木 啓, 辻 耕治, 鶴岡 義彦, 中澤 潤, 野村 純, 林 英子, 藤田 剛志, ベヴァリー ホーン, 山下 修一, 大和 政秀, 米田 千恵, 山野 芳昭, 大嶌 竜午, サプト アシャディアント, 馬場 智子, 山田 響子, 飯塚 正明, 板倉 嘉哉
    日本科学教育学会年会論文集 39 201-202 2015年  
    <p>千葉大学はスーパーグローバル大学として学生のグローバル能力強化のための教育を推進している。ツイ ン型学生派遣プログラム(ツインクル)はASEANの学校において,日本の学生が文理融合チームを組み現地の学生と協働して科学実験授業を実施する,教員インターンシッププログラムである。本研究では,ASEANでの科学教育活動を通して,学生にどのような学びと成長があったかについて,学生の自由記述アンケートをテキストマイニングにより分析した。平成25年度後期と平成26年度のアンケートを分析した結果,学生がいくつもの困難を乗り越え,ASEANで教員体験をし,グローバル人材としての資質を身につけたことが示唆された。</p>
  • 野村 純, 山野 芳明, ヒワティグ・エイプリル, ダフネス・フロレスカ, 大島 竜午, 馬場 智子, 山田 響子, 飯塚 正明, 板倉 嘉哉, 大井 恭子, 加藤 徹也, 木下 龍, 下永田 修二, 白川 健, 杉田 克生, 高木 啓, 林 英子, ベバリー ホーン, 山下 修一, 米田 千恵
    年会論文集 38 403-404 2014年9月13日  
  • 大嶌 竜午, 山野 芳昭, 馬場 智子, ヒワティグ エイプリル・ダフネ・フロレスカ, 山田 響子, 飯塚 正明, 加勝 徹也, 下永田 修二, 野村 純, 山下 修一
    千葉大学教育学部研究紀要 62 209-214 2014年3月  
    本小論の目的は,平成25年度前期のTWINCLEプログラムにおける派遣前研修プログラムの内容と,本プログラム参加者である日本人学生及びインドネシア人学生の本プログラムに関する認識を基に,本プログラムの改善点,ひいては,グローバルな視点をもった理科教員養成プログラムの構築の視点を見出すことである。その結果,以下の3点を,TWINCLEプログラムの派遣前研修プログラムの再構築の視点として指摘した。すなわち,「外国人学生と議論させることや外国人に対して理科授業を実施するという緊張感をもたせることにより,外国において理科授業を実施することに対するコミットメントを高める」,「教育制度,文化,言語等が日本と大きく異なるため,授業づくりの際に,日本人に対する授業よりも子どもの学びや学習歴,言語表現等に着目しやすいことから,それらの機会に応じて理科教育学の知見を学生に実感を伴って理解させる」,「他研究科の学生との議論により,先端の科学や技術そして教育について十分に吟味させる」。
  • 馬場 智子, 山野 芳昭, 大嶌 竜午, ヒワティグ エイプリル・ダフネ・フロレスカ, 山田 響子, 飯塚 正明, 加勝 徹也, 下永田 修二, 野村 純, 山下 修一, ホーン ベヴァリー
    千葉大学教育学部研究紀要 62 215-219 2014年3月  
    The purpose of this article is to raise new questions on the relation between accommodation of international issuein secondary education and transnational activities in higher education. In secondary education, assessments being made by the Program for International Student Assessment(PISA), which have significant influence on educational policy of each country, are being considered as an international issue. Likewise, in Japan, policies on teacher training and curriculum development, which have been recognized as a domestic issue before, are now being regarded as an important world trend. In higher education, universities in regions such as ASEAN and EU have promoted offshore and cross-border cooperation. Such universities facilitate transnational movement of students and researchers, and develop various lectures on transnational issues such as environmental problem, human rights and international politics. This article also considers the effect of increasing transnational higher education activities, known as offshore or cross-border education activities, being implemented in secondary schools in ASEAN and EU. TWINCLE program, which is a transnational educational network among Chiba University and universities and secondary schools in Indonesia as a case example, is discussed.
  • HIWATIG April Daphne Floresca, 山野 芳昭, 大島 竜午, Baba Satoko, Yamada Kyoko, Iizuka Masaaki, Kato Tetsuya, Shimonagata Shuji, Nomura Jun, Yamashita Shuichi, Horne Beverley
    千葉大学教育学部研究紀要 62 201-207 2014年3月  
    This article briefly introduces the Twin College Envoys Program or TWINCLE, a Ministry-funded program designedexpressly for graduate students of Chiba University, Faculty of Education, as well as those from other disciplines;i.e. science, engineering, nursing, and horticulture, among others who had either prior experience or none at all regarding international internships. The program, in operation since December 2012, includes a 2-week supervisedsummer short-term exchange in Indonesia: teaching practice in two selected high schools; supervised interactionwith Indonesian undergraduate and graduate students; a variety of cultural visits; and substantial opportunityfor independent travel. Transformed ideas and the value of tensions they experienced during the 2-week exchange, as reflected in the final report of each group, are also presented.
  • 加藤 徹也, 野村 純, 米田 千恵, ベバリー ホーン, 山下 修一
    千葉大学教育学部研究紀要 61 427-435 2013年3月  
    グローバル化の時代に見合う早期科学教育として,中高生向けの英語による科学実験講座を計画し,平成23年度には4つのテーマについて教材開発を行い,実施した。アンケートによって受講生や留学生TAらから集めた意見やシンガポール教育研究所から招聘した研究者の助言を総括し,次なる課題を考えた。In accordance with developmental research of early education of science through English for junior-high and high-school students oriented towards globalization, we have created four themes for carrying out experiments and implemented them in the academic year 2011-12. Through the questionnaires we received from the participants and international teaching assistants in addition to an advice from a science-education researcher from the National Institute of Education, Singapore, we have come to consider the further agenda of the present research project.
  • 山口 悠, 野村 純, 友木屋 理美, 常盤 亜紀子, 野崎 とも子, Beverley Horne, 飯塚 正明, 加藤 徹也, 木下 龍, 高木 啓, 東崎 健一, 山下 修一, 石坂 美穂
    千葉大学教育学部研究紀要 61 457-462 2013年3月  
    本稿では白血球の貪食作用をテーマとした生命科学系実験教育のためのPDL開発について報告した。さらに開発した教材を使用した高校生の才能支援教育での実践を報告し,その成果を考察した。
  • 辻 佳代子, 野村 純, 山田 響子, 野崎 とも子, 杉田 克生
    千葉大学人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書 160 158-162 2013年2月28日  
    千葉大学大学院人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書第160集『発達障害児における脳機能解析』杉田克生 編&quot;Analysis of Brain Function in Children with Developmental Disorders&quot; Report on Research Projects No.160日本における読字障害は日常生活に著しい困難を示す例が少なく、一般認識も乏しい。発達性読字障害は英国圏では人口の約8%に出現すると言われている。読字障害に関しては遺伝子の関与が考えられており、フィンランドでは、DYX1C1遺伝子の1塩基多型が読字障害の発現に関連していると報告されている。日本人は英語の人種よりフィンランド人と民俗学的に近縁であるため、本邦の読字障害例においてもDYX1C1遺伝子の1塩基多型の存在が考えられる。そこで、DYX1C1遺伝子のエクソン2に存在するElk-1転写因子結合部位変異とエクソン10のコドン変異に着目し、ペプチド核酸を用いた1塩基多型スクリーニングシステム構築を試みた。
  • 洲崎 保子, 大西 麻衣, 野村 純, 瀧ヶ平 佳代子, 山田 響子, 杉田 克生
    千葉大学人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書 160 110-119 2013年2月28日  
    千葉大学大学院人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書第160集『発達障害児における脳機能解析』杉田克生 編&quot;Analysis of Brain Function in Children with Developmental Disorders&quot; Report on Research Projects No.160ディスレクシア(dyslexia)とは、知能の遅れや注意・意欲の欠如などがないにも関わらず、文字や数字の読み書きに著しい困難を示す状態のことである。家族例もあり、すでにDyslexia の発症に関連する候補遺伝子が現在までに4 個報告されている。その1つとしてDYX1C1 遺伝子の変異とディスレクシアの発現との関連がフィンランドのTaipale らのグループにより報告された。ディスレクシアの早期発見のスクリーニング手法としてDYX1C1 遺伝子のエクソン2 のElk-1 転写因子結合部位変異(-3G→A)およびエクソン10 のコドン変異(1249G→T)に着目し、peptide nucleic acid (PNA)クランピングによる塩基多型スクリーニングシステムの開発を試みた。ディスレクシアは、通常の学習方法では文字の習得が困難であり、この学習の失敗経験のため自己評価の低下、不登校などの二次障害が起こることが示唆されている。二次障害を防ぐため、本人の自己評価が低下する以前に発見し、適切な教育および支援を行うことが望まれる。
  • 大西 麻衣, 上坂 智子, 野村 純, 杉田 克生
    千葉大学人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書 160 86-97 2013年2月28日  
    千葉大学大学院人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書第160集『発達障害児における脳機能解析』杉田克生 編&quot;Analysis of Brain Function in Children with Developmental Disorders&quot; Report on Research Projects No.160日本における遺伝子変異を背景とする発達性読み書き障害(以下、ディスレクシアと記す)の有無を明らかにするため、DYX1C1遺伝子変異スクリーニングを実施した。多数の症例を検討するため、簡便かつ精度、経済性の優れたミスマッチPCR 法を用いた。ディスレクシアの臨床症状のない正常群139 名、臨床症状をもつ患者群12 名と、臨床症状のない患者群の家族23 名を対象とし、スクリーニングを行った。正常群からランダム抽出した20 サンプル、患者、患者家族群の全サンプルはダイレクトシークエンスでその遺伝子型を調べ、スクリーニングシステムの精度を確かめた。患者、患者家族群は正常群よりも高頻度でDYX1C1遺伝子のエクソン2Elk-1転写因子結合部位変異(‒ 3G → A)を示した。
  • 上坂 智子, 野村 純, 村松 成司, 杉田 克生
    千葉大学人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書 160 27-34 2013年2月28日  
    千葉大学大学院人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書第160集『発達障害児における脳機能解析』杉田克生 編&quot;Analysis of Brain Function in Children with Developmental Disorders&quot; Report on Research Projects No.160日本における発達性読み書き障害(以下、ディスレクシアと記す)の遺伝子変異の有無を明らかにするため、DYX1C1遺伝子変異スクリーニングを実施した。多数の症例を検討するため、簡便かつ精度、経済性に優れたミスマッチPCR法を用いた。ディスレクシアの臨床症状のない正常群60名、臨床症状を有し、日本での診断ガイドラインに合致した患者群15名と、患者群の家族で臨床症状のない群(以下、患者家族群と記す)22名を対象とし、スクリーニングを行った。正常群、患者、患者家族群の全サンプルはダイレクトシークエンスにより精度確認を行った。候補遺伝子としたDYX1C1遺伝子エクソン2(-3G→A)変異、エクソン10(1249G→T、1259C→G)変異において正常群・患者群・患者家族間で変異遺伝子保有率に有意差は検出し得なかった。
  • 野村純, 山下修一, 荒木史代, 加藤徹也, HORNE Beverley, 中澤潤, 飯塚正明, 板倉嘉哉, 加藤修, 木下龍, 杉田克生, 鈴木隆司, 東崎健一, 妹尾裕彦, 野崎とも子, 野邊厚, 林英子, 米田千恵, 友木屋理美, 川上喜久子
    科学教育研究 36(2) 122-130 2012年6月10日  
    With the support of JST we carried out research into developing a study program, "Fostering Next-Generation Scientists". This program for fostering talented young scientists, which was created by Chiba University, selects and trains participants in two stages. The program offers its participants the opportunity to experience advanced lectures and conduct experiments in the fields of Physics, Chemistry, Mathematics, Engineering, and Life Sciences. We are currently carrying out courses from the first to the third stage. There were 470 applicants for the program, of which 28 have completed the whole curriculum. Those who completed the program have given presentations on their research. They have also entered scientific essay competitions and won various awards such as a prize for excellence. Chiba University's program for fostering talented young scientists has been effective in selecting and developing the talents of students with a spirit of independence and perseverance.
  • 加藤徹也, 野村純, 中澤潤, 杉田克生, HORNE B, 山下修一, 木下龍, 大井恭子, 西垣知佳子, 本田勝久, 物井尚子, 芦田大介, 井上創
    日本物理学会講演概要集 67(1) 445-445 2012年3月5日  
  • 加藤 徹也, 野村 純, 中澤 潤, 杉田 克生, 山下 修一, ホーン べバリー, 木下 龍, 大井 恭子, 西垣 知佳子, 本田 勝久, 物井 尚子, 芦田 大介, 井上 創
    千葉大学教育学部研究紀要 60 221-230 2012年3月  
    JST 支援事業「未来の科学者養成講座」は千葉大学で平成20年度から行われ成果を上げた。ここで養成する科学者の未来像がグローバル世界で生き残る人物となるよう,我々は英語による学習システムを構築することにした。内容面では「未来の科学者養成講座」で開発された「ラボon the デスク」や個人型実験キット「パーソナルデスクラボ」を用いることとし,言語面での改編に関わる検討を行ったので報告する。まず,二言語主義と先進的な教育改革および理数教育の成功で知られるシンガポールの事例を調査した。次に,ヨーロッパの非英語圏で10年ほど前から盛んになった英語(非母語)と教科の統合学習(CLIL,クリル)の考え方を参照し,適合させることを検討した。A project, called&quot;Fostering next-generation Scientists&quot;, started in Chiba University in2008with the support ofJST and achieved respectable results. In order to shape a future vision for the students as actively-working scientistsin a global society, we expanded the research project to develop a learning system through English. For thescientific content, we decided to use the system developed in the previous project,&quot;Laboratory on the Desk&quot;and&quot;Personal Desk Lab&quot;. Thus the aspects of changing language we addressed there were reported in this paper.First, we studied the case of Singapore, that is well-known for bilingualism, advanced reformation of education,and accomplishments of mathematics and science education. Secondly, we reviewed the ideas of an approachcalled&quot;Content and Language Integrated Learning&quot;, known as CLIL, of which the lessons were delivered in anumber of non-native English countries using English in Europe for ten years, in order to apply them to our presentproject.
  • 野村 純, 中澤 潤, 飯塚 正明, 板倉 嘉哉, 加藤 徹也, 加藤 修, 木下 龍, 杉田 克生, 鈴木 隆司, 妹尾 裕彦, 東崎 健一, 野崎 とも子, 野邊 厚, 林 英子, ホーン ベバリー, 山下 修一, 米田 千恵, 友木屋 理美, 川上 喜久子
    千葉大学教育学部研究紀要 60 275-280 2012年3月  
    本稿では,未来の科学者養成講座における第2期および第3期の受講生の選抜・養成とその実施について論じた。我々は才能を「自主性」と「持続力」と設定し,受講生が自分自身で自らを研究者として選抜するという考えをベースとした。我々が開発した中・高校生を対象とした才能育成支援プログラムは,科学に関する講演と体験型実験講座からなる第1次選抜,科学的視野を広げ実験の遂行に必要な能力を身につけるステップアップコース,受講生自身が研究課題を提案し大学教員とのディスカッションを主体とする第2次選抜,半年から1年間にわたる課題研究支援プログラムからなるマスターコースという2段階選抜,2段階養成の複層構造をとる。プログラム実施の結果,我々が開発したプログラムは受講生の達成状況から見て十分な成果を上げたと言える。また,大学が生徒の才能支援に果たす役割および今後の展望について論じた。
  • 東崎 健一, 野村 純, 米田 千恵, 飯塚 正明, 板倉 嘉哉, 加藤 徹也, 林 英子, 野邊 厚, 杉田 克生, 鈴木 隆司, 中澤 潤, 加藤 修, 木下 龍, 妹尾 裕彦, 野崎 とも子, ホーン ベバリー, 山下 修一, 友木屋 理美, 川上 喜久子
    千葉大学教育学部研究紀要 60 281-285 2012年3月  
    本稿では生命科学系実験教育のためのPDL開発について報告した。さらに開発した教材を使用した中高校生の才能支援教育での成果を報告し,その成果について考察した。
  • 上坂 智子, 野村 純, 村松 成司, 杉田 克生
    千葉大学教育学部研究紀要 59 279-286 2011年3月  
    日本における発達性読み書き障害(以下,ディスレクシアと記す)の遺伝子変異の有無を明らかにするため,DYX1C1遺伝子変異スクリーニングを実施した。多数の症例を検討するため,簡便かつ精度,経済性に優れたミスマッチPCR法を用いた。ディスレクシアの臨床症状のない正常群60名,臨床症状を有し,日本での診断ガイドラインに合致した患者群15名と,患者群の家族で臨床症状のない群(以下,患者家族群と記す)22名を対象とし,スクリーニングを行った。正常群,患者,患者家族群の全サンプルはダイレクトシークエンスにより精度確認を行った。候補遺伝子としたDYX1C1遺伝子エクソン2(-3G→A)変異,エクソン10(1249G→T,1259C→G)変異において正常群・患者群・患者家族間で変異遺伝子保有率に有意差は検出し得なかった。
  • 野村 純, 中澤 潤, 東崎 健一, 飯塚 正明, 板倉 嘉哉, 加藤 修, 加藤 徹也, 木下 龍, 鈴木 隆司, 妹尾 裕彦, 野崎 とも子, 野邊 厚, 林 英子, 山下 修一, 米田 千恵, 若月 聡, 川上 喜久子
    千葉大学教育学部研究紀要 59 333-338 2011年3月  
  • 木下 龍, 山下 修一, 野村 純, 中澤 潤, 飯塚 正明, 板倉 嘉哉, 加藤 徹也, 加藤 修, 鈴木 隆司, 妹尾 裕彦, 東崎 健一, 野崎 とも子, 野邊 厚, 林 英子, 米田 千恵, 若月 聡, 川上 喜久子
    千葉大学教育学部研究紀要 59 101-105 2011年3月  

書籍等出版物

 5

講演・口頭発表等

 78

担当経験のある科目(授業)

 9

所属学協会

 1

共同研究・競争的資金等の研究課題

 52

社会貢献活動

 3