研究者業績

吉野 智佳子

ヨシノ チカコ  (Chikako Yoshino)

基本情報

所属
千葉大学 デザイン・リサーチ・インスティテュート 特任研究員
学位
学術(2018年3月 千葉大学)

研究者番号
80611392
J-GLOBAL ID
202301004092436768
researchmap会員ID
R000050295

論文

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  • 吉野 智佳子, 有川 真弓, 木之瀬 隆
    千葉県立保健医療大学紀要 10(1) 89-96 2019年3月  
    体験用前腕能動仮義手の開発と併せて作成した実習書から,製作や適合判定,実際の義手操作体験を行い,学修の主体者である学生が製作実習でどのような学修が行えたのかを把握するために,質問紙を用いて本校作業療法学専攻所属である体験用仮義手製作の研究に参加した2015年度3年次学生と講義において体験用仮義手製作を行った2016年度3年次学生に対して満足度調査を行った.収集した質問紙について,質問項目別に4件法の回答数をカウントし,記載されたコメントについては自由記述の一覧を作成した.実習の満足度については,「とても満足」「満足」という回答が2015年度の学生では55%,2016年度の学生では80%となり,2016年度の学生で高い満足度が得られていた.これについては講義として時間数が確保されることで操作体験ができる内容が増大したことになり,それによって講義内容に対する満足度が高くなったことが伺われた.(著者抄録)
  • 吉野 智佳子, 下村 義弘
    日本義肢装具学会誌 34(2) 142-149 2018年4月  
    作業療法士学生4名に体験用前腕能動義手での操作練習として立方体の連続移動を1週ごとに5分間実施し、三角筋前部線維と前鋸筋の筋音図測定によって運動学習の評価への試みを行い、従来用いられている筋電図も同時に測定した。今回の分析は4名の参加者がそれぞれの効率の良い動作の仕方を試行錯誤し、疲労に備えた筋コントロールを行っていたことを示した。さらに、筋音図の測定結果は筋負荷量が最大随意収縮の中程度であったことが推察された。パフォーマンスが向上していく中で、筋電図の中央パワー周波数の減少から徐波化がみられ、筋疲労が学習中に起こっており、三角筋前部と前鋸筋の活動割合が被験者によって異なっていた。(著者抄録)
  • 桝本 輝樹, 川城 由紀子, 鳥田 美紀代, 荒井 裕介, 金子 潤, 河野 舞, 大谷 拓哉, 佐藤 大介, 吉野 智佳子, 三和 真人, 千葉県立保健医療大学学術推進企画委員会地域包括ケアレビュー部会
    千葉県立保健医療大学紀要 9(1) 91-98 2018年3月  
    看護、栄養、歯科衛生、リハビリテーション(理学療法学、作業療法学)の各分野の知見を踏まえて地域包括ケアシステムに関連するエビデンスとなりうる研究の有無、検索に適したキーワードなどについての検討を行い、それを集約することで今後の研究に資することを目的とした情報の整理を行った。看護学について、抽出された33文献についてエビデンスレベル分類について検討したところ、ランダム化比較試験により介入の効果について検討している論文は存在しなかった。栄養学については、一次スクリーニングで採択した32件の論文は本文を精読し、採択条件に合致した16件を採択した。歯科衛生学については、16件の本文を精読の上、今回のレビューに採用した。理学療法学(リハビリテーション)については、医中誌Webを検索した結果、原著論文9件が同定された。作業療法学について、採用基準に合致した論文は6件であった。
  • 吉野 智佳子, 下村 義弘
    人間工学 53(1) 1-7 2017年2月  
    本研究は筋への等尺性負荷に対する筋音図の振幅と周波数の性差を、コンデンサマイクロフォン型筋音図センサーを用いて、従来から一般的な筋電図と比較することで明らかにすることを目的とした。等尺性肘屈曲運動を10%MVCから80%MVCまでの段階負荷にて実施した。筋電図の振幅の実効値は負荷とBMIに依存性であり、性差はみられなかった。筋電図の中央パワー周波数は負荷によらずほぼ一定であり、男性が高周波寄りであった。筋音図の実効値は負荷依存性であり、かつ男性が全負荷範囲で高値であった。筋音図の中央パワー周波数は負荷依存性があるが性差はみられなかった。筋電図では、女性に遅筋線維が多く男性に速筋線維が多いと考えられることからその動員の量と割合が筋電図を特徴づけることを支持し、一方で筋音図は振幅が負荷のよい指標となるが、機械的振動伝播特性が収縮強度によらない定常的な性差をもたらしていると考えられた。(著者抄録)
  • 吉野 智佳子, 下村 義弘, 岩永 光一, 勝浦 哲夫
    日本作業療法研究学会雑誌 17(1) 1-6 2014年6月  
    本研究では、静的な収縮強度条件(%MVC条件)を設定し、EMGとMMGを測定し、振幅解析と周波数解析を行うことで、低負荷から高負荷までのEMGとMMGのそれぞれの特性と関連性について明らかにする。加えてNIRSを用い、Oxy-Hb変化量、Deoxy-Hb変化量を測定し、局所的な筋血液動態について明らかにする。EMG、MMGのRMSでは、収縮強度が強まるにしたがって増加がみられ、漸増的な増加は運動単位の動員様式の変化が生じていることが示唆された。MMGの平均パワー周波数(MPF)は、すべての水準間でほぼ一定であり、EMGと違い、MMGのMPFが筋疲労によって徐波化が生じないことが示唆された。Oxy-Hb変化量では、80%MVCにおいて筋内圧の上昇により血流は阻害されたことによるものと考えられた。Deoxy-Hb変化量では20%MVCに有意な低値を示した。本研究の結果から、EMGは筋疲労の研究において、MMGは筋活動様式の変化を分析する上で有用であり、加えてNIRSを加えて測定することで、筋活動様式の変化をより明確にすることが出来ると思われる。(著者抄録)

MISC

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  • 吉野 智佳子, 松下 亜実, 徳井 亜加根, 大瀬 律子, 伊藤 真弓
    日本義肢装具学会誌 39(特別) 260-260 2023年9月  
  • 高室拓, 古座優磨, 吉野智佳子, 志村恵, 下村義弘
    人間工学 59(Supplement) 2023年  
  • 望月光, 吉野智佳子, 吉野智佳子, 下村義弘, 上島伽乃
    人間工学 59(Supplement) 2023年  
  • 吉野 智佳子, 成田 悠哉
    日本作業療法学会抄録集 56回 OP-3 2022年9月  
  • 吉野 智佳子, 森田 良文
    The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine 59(特別号) S465-S465 2022年5月  
  • 吉野 智佳子, 森田 良文
    千葉県立保健医療大学紀要 12(1) 1_107-1_107 2021年3月31日  
    (緒言) 日常生活の中で物品を把持する際は,例えば水の入ったコップを持つ時に水がこぼれぬよう傾けずにコップを把持する時,把持での運動機能と指腹の触圧覚や手指の関節角度の調節という感覚機能をバランスよく用いながら場面に応じて把握力を調整していると考えられる.頚髄症などにより運動機能と感覚機能が低下することで物品を握り潰す1)症状などが報告されており,日常生活で支障をきたしているものの,感覚機能へのリハビリテーションアプローチは運動機能へのアプローチよりも特に難しいのが現状といえる. 前年度の学内共同研究において,感圧測定システムを利用した実験を実施した結果,各指(拇指・示指・中指・環指・小指)の触圧力のデータから各指の役割分担についてはある程度可視化できたが,総合的な把握力については測定できていなかった.今回,共同研究者が作業療法士と開発した把握力調整能力評価トレーニングデバイスiWakka2)を用いて,感圧測定システムでの測定に加えて総合的な把握(ピンチ)力を測定しiWakkaの測定システムに内包されたグリップマッチング課題により把握(ピンチ)調整能力が開眼と比較して閉眼の影響による触圧覚(表在感覚)と関節角度の調節能(深部感覚)の総合的な感覚機能の変化について検討することを目的とする. (研究方法) 被験者はリハビリテーション学科学生20名(男性9名,女性11名)で,全員右利きであった.実験前に実験に関する説明を十分に行い,実験途中での中止を求めてもよい旨説明した.同意書にて全員同意の確認を行った. 被験者は椅坐位にて感圧測定システム(KS-SYS1A-2:キャノン化成㈱製)の感圧センサーを拇指・示指・中指・環指の指腹に貼付し,各指基節骨部と手関節部をベルクロにて固定した.課題は利き手にて行った.課題1としてiWakkaのグリップマッチング課題の設定を200gにして,ディスプレイを見ながら50秒間把持して持ち上げる(持ち上げ課題),課題2として,ディスプレイの数値を見ながら120gの把握力で開眼にてiWakkaを50秒間の把握を行った後,把握力が定常状態に到達して開眼で15秒以上経過したことを確認後に閉眼させて35秒間,力を維持させる(把握調整課題)課題を90秒間測定した.なお,課題1の持ち上げ課題では,iWakkaが滑り落ちる危険性が生じたため,400gを維持するよう被験者に指示を行った. データ解析は,各課題による把持の違いがみられるかなどグラフ化し,各指(拇指・示指・中指・環指)について定性的分析を行った. (結果) 課題1では,拇指が他指より感圧値が高いタイプが3名,拇指が高いが他指も感圧値が比較的感圧値が見られるタイプが7名,中指が一番高いタイプが5名,環指が一番高いタイプが4名,示指が一番高いタイプが1名であった.課題2では,閉眼後にiWakkaの数値が低下した者が14名,上昇した者が5名,開眼時とほぼ変化のない者が1名であった. (考察) 課題1について,バドミントンやテニスなどの運動経験がある者は握力把握系にて把握しやすく,精密把握系についても過去の経験から何らかの理由で精密把握しやすくなっていることが考えられる.今後過去の活動経験についても照らし合わせ,分析を進めたいと考えている.課題2について,閉眼後は数値が低下する被験者が多く,臨床場面とは相反する結果となった.感覚機能が保たれている健常者と頚髄症などの患者との違いについて今後は臨床場面での測定を行い,検討を行いたい. (倫理規定) 本研究は,千葉県立保健医療大学研究等倫理の承認を得て実施した(申請番号 2019-09).
  • 吉野 智佳子, 下村 義弘
    千葉県立保健医療大学紀要 11(1) 1_60-1_60 2020年3月31日  
    (緒言) 日常生活を遂行する際,手指機能は重要な要因の一つである.鎌倉1)は手の把持把握を実用的に分類しており,物品の把持把握形態を写真の分析や16mmビデオに記録し,再生時に肉眼的観察によって分析している.その方法では把持把握形態や指関節の運動方向については分析が可能であるが定量的データとしては不十分といえる.芥川2)は深部感覚の影響により握り潰すなどの症状のある頚髄症患者と健常人のピンチ力調整能を定量的に測定しているが,運動と感覚の連関による把持力発揮のコントロール不良は可視化しにくい.今回の研究によって各指の個別性を可視化できれば,患者が自身の把持状態が発揮過剰なのか,把持力不足なのかを理解しやすくなる.また,芥川2)の評価システムはmmHg単位の独自システムであるため,様々な評価場面において比較しにくい現状が考えられる. 本研究では,感圧測定システムを使用し,健常人のピンチ力調整能を測定することで手の把持把握に関する患者指導への検討を行うことを目的とする. (研究方法) 被験者はリハビリテーション学科学生20名(男性10名,女性10名)で,実験前に実験に関する説明を十分に行い,実験途中での中止を求めてもよい旨説明した.同意書にて全員同意の確認を行った.また,フェイスシートにより過去の活動経験(部活動や趣味活動など)について記載を依頼した. 椅坐位にて机上での各物品の把持把握を行った.鎌倉1)の分類では大きく分けて握力把握系・中間把握系・精密把握系としており,さらに握力把握系では標準型・鈎型・示指伸展型・伸展型・遠位型,中間把握系では側面把握・三面把握(標準型・亜型Ⅰ・亜型Ⅱ),精密把握系では並列軽屈曲把握・包囲軽屈曲把握・指尖把握・並列伸展把握としている.それぞれの把持把握に対応する物品として,包丁,金槌,うちわ,軽いかばん,編み棒,千枚通し,受け皿,裁ちばさみ,ホッチキス,鍵,鉛筆,フリクション,テーブルスプーン,箸,盃,茶筒,画鋲,輪ゴム,ハンカチを用いて,その把持把握状態を90秒間測定した.測定には感圧測定システム(KS-SYS1A-2:キャノン化成(株)製)を用いた.感圧センサーは拇指・示指・中指・環指・小指の指腹に貼付し,各指基節骨部と手関節部をベルクロにて固定した. データ解析は,ピーク値を算出し,課題による把持の違いがみられるかなど各指(母指・示指・中指・環指・小指)について男女別に分析を行った. (結果) 各物品を把持した際の値の平均は,男性・女性の順で, 握力把握系の包丁で拇指103.5・111.1, 示指113.3・155.5,中指163.9・185.9,環指169.3・215,小指92.5・78となり,男女とも中指と環指,小指で高い値となった.中間把握系の鉛筆で拇指226.8・362.8, 示指259・305.3, 中指138.6・266.2, 環指35.5・18.9,小指16.5・4.2となり,拇指・示指・中指・環指で女性の方が高い値となった.精密把握系の盃で拇指196.4・272.7, 示指148.8・162.7, 中指121.8・162.3, 環指66.4・113,小指0・0となり,男女とも拇指・示指・中指で高い値となった. (考察) 握力把握系の物品では,中指と環指,小指にてパワーを発揮する把持を行っていた.特にバドミントン経験者ではよりその傾向が強かった.一方精密把握系の物品では,拇指・示指・中指での把握により把持物を精細に操作できる把持形態となっていた. 被験者毎の把持状況より,極めて個別性が高く,平均値で結論づけることは妥当ではない.患者に対する指導においては各指の把持状況に応じ,個別性を考慮した指導が必要であると考える.本研究はそのような意味で寄与できると考えられる. (倫理規定) 本研究は,千葉県立保健医療大学研究等倫理委員会の承認を得て実施した(申請番号2018-15).本発表内容に関連して申告すべきCOIはない.
  • 吉野 智佳子, 有川 真弓, 木之瀬 隆
    日本作業療法学会抄録集 53回 PR-2D04 2019年9月  
  • 木之瀬 隆, 吉野 智佳子
    リハ工学カンファレンス講演論文集 34回 138-139 2019年8月  
  • 吉野 智佳子, 有川 真弓, 木之瀬 隆
    千葉県立保健医療大学紀要 10(1) 1_89-1_96 2019年3月31日  
    体験用前腕能動仮義手の開発と併せて作成した実習書から,製作や適合判定,実際の義手操作体験を行い,学修の主体者である学生が製作実習でどのような学修が行えたのかを把握するために,質問紙を用いて本校作業療法学専攻所属である体験用仮義手製作の研究に参加した2015年度3年次学生と講義において体験用仮義手製作を行った2016年度3年次学生に対して満足度調査を行った.収集した質問紙について,質問項目別に4件法の回答数をカウントし,記載されたコメントについては自由記述の一覧を作成した.実習の満足度については,「とても満足」「満足」という回答が2015年度の学生では55%,2016年度の学生では80%となり,2016年度の学生で高い満足度が得られていた.これについては講義として時間数が確保されることで操作体験ができる内容が増大したことになり,それによって講義内容に対する満足度が高くなったことが伺われた.
  • 後藤 遥, 松下 彩奈, 高橋 一樹, 吉野 智佳子
    日本作業療法学会抄録集 52回 PQ-1A01 2018年9月  
  • 吉野 智佳子, 下村 義弘
    日本作業療法学会抄録集 52回 PP-2F05 2018年9月  
  • 吉野 智佳子
    日本生理人類学会誌 22(3) 163-163 2017年8月  
  • 吉野 智佳子
    日本生理人類学会誌 20(1) 64-65 2015年2月  
  • 鈴木 孝治, 佐藤 真一, 伊藤 祐子, 吉野 智佳子, 岩崎 也生子
    日本作業療法学会抄録集 48回 PED-19 2014年6月  
  • 吉野 智佳子
    千葉県立保健医療大学公開講座報告書 平成23年度 21-23 2011年10月  
  • 吉野智佳子
    日本作業療法学会抄録集, 2010 2010年  
  • 増田 敦子, 吉野 智佳子, 横井 麻理, 増山 茂
    日本生理学会大会発表要旨集 2007 215-215 2007年  
    Because breath holding time (BHT) is influenced by a combined effect of alveolar PO2 and PCO2, it has been speculated that ventilatory responses to hypoxia and hypercapnia play an important roll to determine it. To clarify the contribution of respiratory chemosensitivities on breath holding (BH) performance, 15 healthy subjects were examined their BHT, the lowest SpO2, the lowest PETO2 and highest PETCO2 at breaking point (BP) of their BH trials with or without oxygen inhalation started from three different lung volumes, i.e., total lung capacity (TLC), functional residual capacity (FRC) and residual volume (RV). The data were compared with their isocapnic progressive hypoxic ventilatory response (HVR) and hypercapnic ventilatory response (HCVR). HVR showed significant negative correlation with PETO2 and SpO2 at BP as well as positive correlation with BHT.HCVR had not clear relationship with any parameters. We conclude that HCVR, but not HCVR, is a strong contributor to BH performance and that alveolar PO2 is a key determinant to BHT other than PCO2. [J Physiol Sci. 2007;57 Suppl:S215]
  • 吉野 智佳子, 西村 幸男, 下村 義弘, 岩永 光一, 勝浦 哲夫
    作業療法 24(特別) 298-298 2005年5月  
  • 吉野智佳子, 下村義弘, 岩永光一, 勝浦哲夫
    日本人間工学会関東支部大会講演集 33rd 2003年  
  • 吉野 智佳子, 谷 浩明
    作業療法 = The Journal of Japanese Occupational Therapy Association 17 83 1998年5月15日  
  • 吉野 智佳子
    作業療法 13(特別) 152-152 1994年5月  

講演・口頭発表等

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