我が国においては、温室効果ガス削減が大きな課題となっている。これに対し海外では官民主体が密接に連携して低炭素型まちづくりを行っている事例がある。そこで、本研究では、英国の地方都市であるエクセターでの取り組みに着目し、官民の主体が、地方都市における低炭素型まちづくりを通じてどのように連携を図ったのかについて、計画体系も含めまとめ、今後の日本の温室効果ガス削減に向けた官民連携のあり方を明らかにする。 研究ではまず、エクセターにおける低炭素型都市づくりの計画的な枠組みを明らかにする。次に、エクセターの開発主体である「Exeter and East Devon Growth Point 」の低炭素型まちづくりの取り組みを通じた官民連携の実態を明らかにする。最後に、これらを踏まえて、低炭素都市づくりを実現するためには目標の共有化と成功事例の創出がカギとなることを明らかにした。