井出 成美, 臼井 いづみ, 孫 佳茹, 馬場 由美子, 飯野 理恵, 朝比奈 真由美, 関根 祐子, 中口 俊哉, 酒井 郁子
保健医療福祉連携 14(2) 126-132 2021年10月 査読有り
千葉大学で2020-2021年に実施したオンラインでの大規模IPEについて、4段階の段階的プログラムのうち初学年を対象とした"Step1"での協働学習と体験学習に焦点を当てて報告する。協働学習では、オンデマンド型ツールのみ使用したグループと同時双方向性ツールと併用したグループ間の比較で、学生のグループワーク自己評価得点の平均が併用グループの方が有意に高い結果であった(p<0.05)。教員評価得点には有意差はなく、オンデマンド型ツールを用いた学習では特に教員からの肯定的フィードバックが必要と思われた。体験学習に関しては、患者・サービス利用者とのメールおよび同時双方向性ツールを用いたインタビュー学習について実施上の課題を報告した。学生の各種ICTツールへのリテラシー状況のアセスメント、患者・サービス利用者の個人情報保護のさらなる徹底が課題である。(著者抄録)