渡瀬 典子, 中屋 紀子, 日景 弥生, 長澤 由喜子, 浜島 京子, 黒川 衣代, 高木 直, 砂上 史子, WATASE Noriko, NAKAYA Noriko, HIKAGE Yayoi, NAGASAWA Yukiko, HAMAJIMA Kyoko, KUROKAWA Kinuyo, TAKAGI Nao, SUNAGAMI Fumiko
東北家庭科教育研究 3 11-18 2004年7月1日
少子・高齢化を背景に, 新学習指導要領では小学校・中学校・高等学校全てにおいて家庭・地域社会で異世代の人々と関わり,相互理解を深める学習の重要性が示唆されている。日本家庭科教育学会は「子どもの実態に即した家庭科カリキュラムの構築」として,平成14(2002)年に「家庭生活についての調査」を実施した。20年前の1982(昭和57)年に同じく家庭科教育学会で実施された「家庭生活の認識に関する調査」では,東北地区の児童・生徒が将来自分の家庭を形成することに消極的であること,「家庭の仕事」実践にジェンダー差が存在することが指摘されていた。第2報では,東北6県の児童・生徒の家庭生活に対する意識・異世代(乳幼児・高齢者)と関わる状況を家族構成(3世代同居及びきょうだいの有無)から検討する。とくに,東北地区の児童・生徒の家庭生活の現状・意識が20年前に比べどのように変化したか,全国と比較して東北地区の特徴はどの点にあるかに注目する。以上の検討を通し,今後の家庭科教育での家庭生活及び保育に関する学習の示峻を得ることが本報告の目的である。