佐々木 綾子
千葉大学人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書 282 40-53 2014年2月28日
千葉大学大学院人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書 第282集 『国際移動と移民の社会的影響』福田 友子 編"International Migratioon and Its Social Effect", Chiba University Graduate School of Humanities and Social Sciences Research Project Reports No.2822013年11月12日,普遍教育センターと人文社会学研究科研究プロジェクト「国際移動と移民の社会的影響」(代表:福田友子)との共催により,「インドネシア人の国際移動--家族,コミュニティ,社会への影響を考える」と題する拡大研究会を開催した.研究会は2部構成とし,第 1 部では,インドネシア大学社会政治学部社会福祉学科長フェンティニー・ヌグロホ氏,東京都立大学(現:首都大学東京)で博士号を取得したフェミナ・サギタ・ボルアロゴ氏,千葉大学人文社会科学研究科博士後期課程の前田町子氏を 加えた3名の発題者による発表があった.その後第2部として,参加者を含めたディスカッションを行った.使用言語は原則として日本語としたが,英語およびインドネシア語も併用した.以下では,研究会開催の背景にある日本社会の現状とインドネシア人の国際移動の現状について概観したうえで,3名による発表の概要および発表に対して出された質問やその後のディスカッションでの論点を整理し,今後の研究課題となる事項を分析,提示した.ヌグロホ氏とボルアロゴ氏については,英文によるアブストラクトが本報告書内に掲載されている.前田氏については,研究会での発表内容を含めた研究論文が収められているので,そちらも参照してほしい.