基本情報
研究分野
1論文
10-
千葉大学教育学部研究紀要 = Bulletin of the Faculty of Education, Chiba University 68 117-121 2020年3月1日type:text [要約]真正的学習に関する既存の研究は,学習課題を対象にしたものが多く見られる。パフォーマンス課題や真正的課題といった表現で評価のあり方とともに論じられてきた。筆者らも,本連携研究においてこれまで,学習課題を真正なものに近づける方途について研究を進めてきた。開発した課題を実際に子どもたちに取り組ませたところ,取り組める子どもからは肯定的評価を得られた一方で,どこから手をつければ良いのか見当もつかない子どもも散見された。真正な課題を解くことのできるようにするためには,どのような指導が必要なのか。本論文では,真正な課題を与えるのみならず,真正な課題を用いた授業を開発し,実践を行った。 [SUMMARY]There are a lot of studies about authentic learning, most of which focus on learning tasks. They have discussed evaluation from the perspective of “performance task” and “authentic assessment”. We also have studied how to make learning tasks more authentic in this collaborative study. When children faced the task which we developed, some children gave it positive feedback, but others did not know how to start it. To be able to solve authentic tasks, what kind of guidance is needed? In this paper, we not only prepared authentic tasks, but we also developed the lesson practice using those tasks.
-
千葉大学教育学部研究紀要 = Bulletin of the Faculty of Education, Chiba University 67 245-249 2019年3月1日type:text [要約] 本研究は,帰国子女を中心とした児童・生徒を対象として,語彙力の実態を把握するための調査を実施し,帰国子女児童・生徒の語彙力の特徴について,以下の2点を明らかにした。[1] 同学年である一般児童より帰国子女児童のほうが,理解度が有意に低い語が見られ,それらの語に「コロケーションの理解が必要な語」等の特徴が見られることを指摘した。[2] 帰国子女児童・生徒が外来語を使わない傾向は,今回の調査では認められなかった。一方で,帰国児童・生徒と一般児童との間に,「同じ理解度の語について,他の語との関係性(類義関係)を捉えているかに違いが見られる」ことを指摘した。 [SUMMARY] This study examined the situation regarding the vocabulary of Japanese schoolchildren who had returned to Japan from overseas (returning students), clarifying the following two characteristics of their vocabulary ability: (1) Regarding differences in the degree of understanding of words between returning students and regular students, returning students showed a significantly lower degree of understanding of some words than that showed by regular students in the same grade. In addition, these words tended to be characterized by their requirement for understanding of collocations. (2) Regarding the tendency for returning students not to use loanwords, no significant differences were observed between the two groups; however, the results suggested the possibility that in the case of words where the degree of understanding was the same, there may be differences in whether students grasp the relationship of these words with other words (synonymity).
-
日本科学教育学会年会論文集 42 427-428 2018年千葉大学では平成 24 年度より文部科学省大学世界展開力強化事業「ツインクル」プログラムをASEAN 諸国 12 大学と連係し実施してきた.今回,平成 25 年度平成 28 年度に参加した ASEAN 諸国の留学生の気づきと学びについて,アンケートの記述をテキストマイニングの手法により解析した.この結 果,カテゴリとしてプログラム内容に関する単語とともに culture を中心として科学や,学校に関するさまざまな Japan/Japanese に関する学びがあることを示す結果が得られた.さらに学生が日本での大学院での学びや日本での職業選択への希望が見出された.したがって本プログラム内容が,留学生の親日的 感情を高め,キャリア意識の形成への影響が示唆された.
MISC
37-
千葉大学教育学部研究紀要 67 179-183 2019年3月[要約] 千葉大学は文部科学省大学教育再生加速プログラムAP の委託を受け「次世代才能スキップアップ」プログラム実施している。このプログラムは理系に強い千葉大学の特長を生かす理系グローバル人材養成力強化の取り組みである。高校生が大学の学びを体感する体系的科学実験「基礎力養成講座」,さらにやる気と能力がある高校生に向けた課題研究支援「G- スキッパー」,グローバル力養成のための国際研究発表会,留学生派遣事業よりなる。本稿では平成29年度の基礎力養成講座4コース( 健康・医療,総合科学,テクノロジー,園芸学) を受講した高校生の学びを分析し,高大接続プログラムとしての本取組みの効果を考察したものである。高校生が各講座受講後に書いたレポートの自由記述をテキストマイニング法により解析し,高校生の学びを検討した。この結果,次世代スキップアッププログラムでの学びは高校生に学問への興味を喚起するものであり,また大学での学びを意識させるものであったことが示唆された。
-
千葉大学教育学部研究紀要 66(2) 133-137 2018年3月[要約] ツインクルプログラムは日本とASEAN諸国での双方向型教員インターンシッププログラムとして平成24年から開始し,発展してきた。本報告では,プログラムの年度ごとの改変によりASEAN諸国の留学生の学びがどのように変化したかを,学生のレポートの記述をもとにテキストマイニングにより解析し,検討した。この結果,各年度とも「TWINCLE program」,「laboratory course work」,「culture」など,プログラムおよび活動内容を示す言葉がカテゴリとして抽出されるとともに,カテゴリ間の関係は年度を追ってシンプルになっていくことが示唆された。したがって,年度を追って活動内容が洗練されていったことが考えられた。一方で「laboratory course work」の実施方法などの課題も示され,今後の取組みに反映したい。
-
日本科学教育学会年会論文集 41 429-430 2017年<p>平成26 年度に科学教育を主体とする交換留学プログラムツインクルに参加したASEAN 諸国の留学生の気づきと学びについて、アンケートの記述をテキストマイニングの手法により解析した。この結果、カテゴリとしてプログラム内容に関する単語とともにgood, learn という感想を示す単語、さらに culture, Japanese も同様に抽出され、学びと日本とに対する良い感情が表現されていた。また今後の進 路への影響に関する回答からは学生が日本と関連付けて、仕事を得ようとする姿勢が見られた。したがって本プログラム内容が、留学生にとって前向きに将来を考えるものとして機能している可能性が示唆された。</p>
共同研究・競争的資金等の研究課題
10-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 2023年4月 - 2027年3月
-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 2020年7月 - 2023年3月
-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 2020年4月 - 2023年3月
-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 2019年4月 - 2023年3月
-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 2017年4月 - 2023年3月